北田 千尋 (きただ ちひろ、Kitada Chihiro、1989年 1月12日 - )は、日本の女子車いすバスケットボール 選手。ポジションはパワーフォワード[ 1] 。女子車いすバスケットボールチーム「カクテル」所属[ 1] 。車いすバスケットボール女子日本代表 選手。
来歴
Be Active Western Starsで2016年優勝(後列右から2人目)
和歌山県 橋本市 出身[ 2] 。3歳で喘息を患い小学2年まで入退院を繰り返していたため、幼少の頃はスポーツ は好きではなく趣味は読書だった。中学進学後、一緒に登校していた近所の幼馴染がバスケットボール 部に入部したため自身も入部した。喘息と先天性の股関節脱臼の影響で脚に痛みが発生したため、満足なプレーができなかったが、徐々に競技の魅力を感じるようになった[ 3] [ 4] 。
バスケットボールへの心残りはあったが、プレーができない体であることが分かっていたため、高校はバスケット部のない和歌山工業高等専門学校 に進学した。しかし、1年生のとき、自身がコーチとなってバスケットに関わることを思いつき、学校に直談判し、部員の勧誘を行ってバスケットボール部を創部。中学の時から趣味の読書でバスケットボールの専門書を読んでいたことを活かしてヘッドコーチ役を担った[ 3] [ 5] 。
指導者としてのやりがいを感じるようになったことから高専を3年で退学し、体育教師としてバスケットボール指導者になるため大学に進学[ 4] 。大学3年生の時、インターンシップ で訪れた障がい者スポーツセンターの職員に誘われたことがきっかけで車いすバスケットボール に出会う。車いすを使えば自身も走ってバスケットができることに魅力を感じ[ 6] 、男子チームの「北九州足立クラブ」に入団。のち女子チームの「九州ドルフィン」に入団[ 3] 。2011年 、U-25車いすバスケットボール女子日本代表 に選出され、第1回U25世界選手権大会に出場。
2012年 、関西 のチーム「カクテル」に移籍。日本女子車いすバスケットボール選手権大会 で優勝を6回達成し、MVPを4回受賞した[ 6] 。2016年 、パラアスリート採用でLINEに入社。同年から2018年 までオーストラリア のリーグに挑戦し[ 2] 、女子リーグWNWBLの「Be Active Western Stars」と男子リーグNWBLの「Be Active Perth Wheelcats」でプレーした。2016年にWNWBLで優勝、NWBLで準優勝した[ 7]
2021年 、東京パラリンピックに出場。全6試合で、日本代表チーム内最多の得点を記録した。
日本代表歴
2011 U-25世界選手権
2014 アジアパラ競技大会 準優勝
2015 アジアオセアニアチャンピオンシップス
2017 アジアオセアニアチャンピオンシップス
2018 アジアパラ競技大会 準優勝
2019 アジアオセアニアチャンピオンシップス
2021 東京パラリンピック 6位
脚注
外部リンク