加野 忠(かの ただし、1933年 - )は日本の実業家、経済学者。元ソロモン・ブラザーズ銀行日本代表、博士(経済学)(中央大学・論文博士・2009年)。
人物
北海道小樽市出身。1957年一橋大学経済学部卒業。大学では都留重人ゼミナールに参加。1962年イェール大学大学院修士課程修了。一橋都留ゼミの同期に、仲澤泰彦(元日本電気常務)、近藤久也(元フジテレビディレクター)、関根友彦(元ヨーク大学教授)、岩崎八男(通産官僚、元中小企業庁長官)などがいる[1]。
大学卒業後東京銀行に入行し証券部長等を経て、1985年退社。セキュリティ・パシフィックに移り、円スワップ取引部門の立ち上げを行う。その後ソロモン・ブラザーズで銀行子会社の設立を行う[2]。
セキュリティ・パシフィック・キャピタル・マーケッツ代表取締役・東京駐在員事務所長、ホア・ゴベット証券社長、ソロモン・ブラザーズ銀行日本代表を歴任[3]。
1993年4月静岡県立大学教授に就任し、週2回横浜市の自宅から静岡まで通い金融論を講じた[4]。1997年4月横浜商科大学教授就任。横浜商科大学では、金融論、国際金融論、証券市場論等を講じた。2006年横浜商科大学を退職し、青葉台リサーチ&コンサルティグ設立。
2009年学位論文「ドル円相場の政治経済学 : 為替変動にみる日米関係」で、中央大学から博士(経済学)の学位を取得。
略歴
著書
- 『国際金融と外国為』(共著)大学教育出版, 1998.6
- 『金融再編』文藝春秋, 1999.6.
- 『マネー・マーケットの大潮流』(共著)東洋経済新報社, 1999.12
- 『国際金融と外国為替 [新版]』(共著) 大学教育出版, 2001.5
- 『ドル円相場の政治経済学』日本経済評論社, 2006.9
脚注
外部リンク