前橋カトリック教会聖堂
聖堂内部
前橋カトリック教会 (まえばしカトリックきょうかい、またはカトリック前橋教会 )は、群馬県 前橋市 大手町 にあるカトリック 教会 である。聖堂 は国登録有形文化財 となっている[ 1] 。
概要
現存する大聖堂は1932年 (昭和 7年)11月3日 に初の日本人司祭である内野作蔵によって建設された[ 2] 。当時の貨幣価値で総工費は7万円[ 3] 、現代の貨幣価値に換算すると2億円以上[ 4] で建設された。
1945年 (昭和20年)8月5日 の前橋空襲 で南側の尖塔を破損した[ 5] 。
お告げの鐘は高崎の井上工業 が施工、同社浅利滝雄が設計管理[ 6] 。ステンドグラスはフランスから取り寄せたといわれている[ 3] 。2001年(平成13年)11月20日に登録有形文化財に「前橋カトリック教会聖堂」として登録されている[ 1] 。
沿革
1905年 (明治38)年に巡回司祭であったイポリット・ルイ・カディヤック(Hippolyte Louis Cadilhac)神父により「天主公教会」の名称で発足する。
1913年 (大正2)年、ルシアン・ドルワール・ド・レゼー(Lucien Drouart de Lézey)神父の時代に聖堂を建設。第一次世界大戦 のため、1914年から1923年まで司祭が不在になったあと、初の日本人司祭である内野作蔵 が着任する[ 7] 。内野の設計と金策により、1932年(昭和7年)11月3日に現在の建物が完成した[ 2] 。神父が常任するのは1941年 (昭和16年)以降である[ 6] 。
脚注
^ a b “文化遺産データベース 前橋カトリック教会聖堂 ”. 文化庁. 2019年12月2日 閲覧。
^ a b 司修著、伊藤幸雄撮影 『近代化遺産への旅』 1998年 p.48-50
^ a b 前橋市史編纂委員会 『前橋市史』 第5巻 前橋市 昭和59年 p.775-776
^ 横山隆則『風のふるさとまえばし』 前橋市観光協会 1997年 p.31-32
^ 司修著、伊藤幸雄撮影 『近代化遺産への旅』 1998年
^ a b 『月刊上州路 No.302』 あさを社 1999年 p.12-14
^ 『群馬新百科事典』 上毛新聞社 2008年 p.690
参考文献
前橋市史編纂委員会 『前橋市史』 第5巻 前橋市 昭和59年
『群馬新百科事典』 上毛新聞社 2008年
前橋工科大学編『ぐんま建築ガイド』上毛新聞社 2015年
『群馬県百科事典』 上毛新聞社 1979年
司修著、伊藤幸雄撮影 『近代化遺産への旅』 1998年
『登録有形文化財建築目録 群馬県』 文化庁文化財部建造物課 2002年
横山隆則『風のふるさとまえばし』 前橋市観光協会 1997年
『月刊上州路 No.302』 あさを社 1999年
『21世紀に向かって-カルメル山の聖母とともに-』 前橋カトリック教会 昭和59年 1984年
関連項目
外部リンク
座標 : 北緯36度23分23秒 東経139度3分55秒 / 北緯36.38972度 東経139.06528度 / 36.38972; 139.06528