登場人物
仮面ライダーの変身者
- 泊 進ノ介(とまり しんのすけ) / 仮面ライダードライブ
- 本作品の主人公。特状課巡査。身長185cm。左利き。23歳→24歳[注 1]。誕生日は12月24日なのだが、そのせいでクリスマスと誕生日のプレゼントを一つに纏められてしまうので本人としては不満である。血液型はO型。一人称は「俺」。フリーズロイミュードの「氷の針」が効かない特異体質と強い意志力を持つ。
- ドライブの武器を外見だけで「ハンドル剣」「ドア銃」など(両者とも後述を参照)と名づけるほどネーミングセンスが悪く、ベルトさんからは呆れられている。大の自動車マニアで、プライベートの愛車は日産・GT-R、オフィスの机の上を自動車の置物で飾り、多くの決め台詞にも自動車に関する単語を織りまぜている。特状課の面々によると飴[注 2]が好物であるらしい。
- 警察官の父親・泊 英介(とまり えいすけ)に影響され、殉職した彼の後を継いで警察官になった。かつては特殊班のエリート刑事だったが、事件の捜査中に重加速の影響による誤射により同僚の刑事で相棒だった早瀬を再起不能にしてしまい、島流しの形で特状課に転属された。以後はその事件のトラウマもあいまって仕事への情熱を失い、隙あらばひなたぼっこなどに興じてサボりを決め込む問題刑事になっていたが、一旦「エンジンがかかれば」熱血漢としての一面を見せる。
- 「考えるのはやめた」というセリフが口癖だが、サボっている時とエンジンがかかっている時では意味合いが異なり、サボっている時は単なる面倒臭さから、ロイミュードに立ち向かう際は自らを奮い立たせるために発する。やる気を出したときや本気になったときは緩んだネクタイを締め直し、捜査の末に事件の真相に辿り着いた際には「脳細胞がトップギアだぜ!」という決め台詞と共に事態収束に向けて動き出す。事件の整理や推理を行う際には、彼の周囲を事件に関する複数のビジョンが浮かんで公転し[注 3]、整理・推理が完了すると「繋がった」と呟く。
- 2014年8月に特状課に配属され[1]、トライドロンとドライブドライバー(ベルトさん)を何らかの理由[注 4]で与えられ、配属後に起きた殺人未遂事件で犯人と目されるロイミュードに遭遇したことを機に、初めてドライブへと変身した。
- 霧子に対しては、彼女のバディ(相棒)としての腕前を認める一方で、普段の彼女の言動については「小うるさい暴力女」という印象を持っていたため、彼女を「異性」としては認識していなかったが、第43話でチェイスから「お前は霧子を愛しているのか?」と尋ねられたことがきっかけで、内心では自分が霧子に惚れていたことに気づく。
- 霧子の弟でありもう一人の仮面ライダーである剛に対しては、当初はそのトラブルメーカーな性格に振り回されていたが、自ら無茶をしがちな彼の「ブレーキ」になることを宣言し、良い兄貴分となっている。剛からは霧子との関係の邪推を含めて「進兄さん」と呼ばれている。
- 父・英介の殉職事件が与えた影響は大きく、真相を知ろうとして焦るあまりロイミュードが標的としていた人物の警護を疎かにしてしまい、チェイスから「人間を守るのが、仮面ライダーの使命ではないのか?」と一喝されることもあった。
- 超進化態に生まれ変わったフリーズロイミュードの放った光弾を受け、一度は殉職してしまうが、ベルトさんが生命維持装置のような役割になっていたため細胞の死を免れており、りんなが開発したシフトトライドロンを使い、霧子の命がけの行動もあって蘇生。フリーズロイミュードを撃破し、後に泊英介殺しの真犯人である仁良を逮捕、因縁に終止符を打った。
- ハート・メディックと共にゴルドドライブらによって占拠された特防センタービルに潜入するも、シグマサーキュラーの攻撃で重傷を負うが、メディックの捨て身の治癒で再び力を取り戻し、ハートと共にシグマサーキュラーを破壊。その直後、敢えて生身の体でハートと最後の一騎討ちを行い、彼の消滅を敬礼をもって見送った。そして、ベルトさんとの別れの時、ホログラムで出現したクリム・スタインベルトにシフトブレスを手渡して別れを告げる。
- その数日後、自身と早瀬にとって因縁の相手であるテロ組織「ネオシェード」が「眼魂(アイコン)」と呼ばれるアイテムを研究所から盗み出した事件の捜査にあたるが、ベルトさんがいなくなったことに対する喪失感から、時折ベルトさんの幻覚を見るようになる。しかし、そんな進ノ介の心境を察した追田の励ましを受けて不安を拭い去り、「たとえ変身できなくても、ベルトさんがいなくても、俺は『刑事』で『仮面ライダー』だ!!」と決意を新たにし、「ネオシェード」との戦いに決着をつけた。
- ネオシェードの事件が終わった後、巡査部長に昇進し、警視庁捜査一課に転属。英介と同じくエースとして長きに渡り活躍する。霧子とバディとして共に行動していき、後に結婚する。
- 名前は最初は立ち止まっているがエンジンが掛かると走り出すことから「STOP(泊)&GO(進)」に由来する[2]。
- 性格などの設定は、重複する要素が多い『仮面ライダーW』の照井竜 / 仮面ライダーアクセルとの差別化が意識されている[3][2]。メインライターの三条陸は、当初は泊進ノ介のキャラクター像を「ちょっとひねたクールガイ」と想定していたが、実際に起用された竹内とはイメージが異なると判断し、第9話から第11話にかけて「クールに格好つけていたが、根は熱い」という竹内本人に合わせたものへと変化させていった[4]。
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ』
- 重加速が起きたときに現場にいたニンニンジャーを「忍者なのに派手な色は帰って怪しい」と誤認ではあるが逮捕する。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 事件が始まった時点(歴史改変がされた時点)、歴史改変の影響でショッカーライダーになってしまう。その後、正義のために戦う南光太郎 / 仮面ライダーブラックを目撃し、正義の心を取り戻す。
- 『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』
- 『仮面ライダー3号』のスピンオフ作品となる作品。「最初は自分が戦死、次に剛が戦死する」という歴史が繰り返すことによる既視感に気付き、ベルトさんとともに時間が巻き戻されていることを証明する。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』
- レジェンドライダーの1人として登場。パックマンウイルスの事件を探る天空寺タケルと接触し、タケルにDr.パックマンの正体である財前美智彦の情報を与え、事件の解明に一役買う。テレビシリーズ最終回でベルトさんが地下深くに封印されたため変身はできない。
- 操真晴人(仮面ライダーウィザード)から敵アジトの情報を知らされ、天空寺タケルにその場所を伝える。変身できずとも自分が仮面ライダードライブであるとの思いから単身で駆け付けタケルたちと共に戦っている最中に、突然現れた仮面ライダー鎧武よりベルトさんを受け取り、再び変身する。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 特殊犯罪捜査第4係の班長として活躍しており、今も仮面ライダーの魂を胸に犯罪捜査に携わっている。
- 詩島 剛(しじま ごう) / 仮面ライダーマッハ / 仮面ライダーチェイサーマッハ
- アメリカから帰国した、カメラマンを生業とする青年で詩島霧子の弟。19歳。一人称は「俺」。
- アメリカ在住時に、マッハの開発者であるハーレー・ヘンドリクソン博士に適格者として選ばれ、彼の下で訓練を受けていたが、訓練を途中放棄して無断で日本に帰国[注 5][注 6]、ドライブと共にロイミュードと戦うこととなる。
- テンションが高く派手なパフォーマンスを披露しながらその場に登場するなど自意識過剰な面が目立つが、姉の霧子には「たった一人の大切な家族だから」と真摯に親愛の情を見せる。バク転や逆立ちなど生身での高い身体能力と、警察官顔負けの捜査能力や推理力を併せ持つ。特状課の管轄にも、一般人としてのフットワークの軽さを生かし、別の観点から事件解決に協力することも多い。
- 初対面時は進ノ介のことを「エンジンがかかるのが遅すぎる」と見下したような態度をとっていたが、後に彼の洞察力や行動力に感慨を抱き和解、兄貴分として慕うようになる。また、本気か冗談かは不明だが、姉の霧子と男女の仲的な意味でいい関係だと評して「進兄さん(または進兄ちゃん)」と呼んでいる。
- ロイミュードを強く敵対視しており、人間の敵であるロイミュードは全て倒すべきだという持論を持ち[注 7]、過去にプロトドライブとして霧子の命を救ったチェイスに対しても持論を曲げていなかった[注 8]しかし、進ノ介の殉職に際し「誰かを守ろうとする仮面ライダーの信念」を認められ、特状課に顔を出せなかった時期に行動を共にすることも多かったからか徐々に態度は軟化させている。また、人の心を理解したロイミュードやチェイスの処遇を進ノ介に任せるなど、彼との考えの違いには一定の理解を示している節も見せる。
- 自分とドライブの力の差が開き始めたことに焦ることもあったが、剛の様子がおかしいことに気づいた霧子に、幼少期と変わらず「剛のことを誰よりも信じている」との言葉をかけられ、再び己を取り戻し、焦っていた自身を戒め「自分は既に強い」と自信を持つことにより、デッドヒートのデッドゾーンを完全制御することに成功した。
- 進ノ介が市民の眼前でドライブに変身した戦闘の終了後、自身も変身を解くことでマッハとしての正体を明らかにしている。
- ブレンの持つタブレットに蛮野博士の意識が記録されていることを教えられた際に、それを奪えばロイミュードを倒すヒントが得られると考えロイミュード一派に加わる。その際には「ミスターX」として密かに特状課に情報を送ったりもしていた。その後、フリーズとチェイスが戦った際に、隙を見てブレンからタブレットを奪い取りチェイスとともにその場を離脱。霧子に今まで操られたふりをして騙していたことと進ノ介を見殺しにしたことを謝罪し、蛮野博士から提示された進ノ介の蘇生方法を伝えている。
- しかしドライブと共にハートと交戦する中、蛮野が操るライドブースターレッドの襲撃を受け、ハートから父・蛮野の過去と本性を聞かされ、自身も蛮野にとっては道具でしかなかったと気づき愕然とするも、「人間を脅かす悪は、たとえそれが父親であっても倒す」と決意を新たにした。
- トルネードの一件までは普通二輪の免許しか持っていなかったが、チェイスが特例四輪免許取得のため教習中であることを知り、彼への対抗意識から自らも教習を受け、トルネードの件が片付いた後に特例四輪免許を取得した。彼を信頼はしていたものの、これまでの遺恨や父の事もあって素直な態度を取れずにおり、「俺とお前は『ダチ』にはなれないのか?」という質問に対しても「俺は人間でお前はロイミュードだ、なれるわけがない」と突き放したような答えを返してしまっていた。
- 最終決戦では蛮野の手からメディックを救うべく捨て身の行動を取ったブレンの最期を目の当たりにし「俺はロイミュードに同情なんかしない、そう思っていたけど、今は超アタマに来ているんだ!」と激昂し、004の自爆からハートとメディックをも守るなど、心情の変化が見られた。しかし、自らを守るために深手を負いながらもゴルドドライブに最後の力を振り絞って自爆攻撃する間際のチェイスから、彼の持っていたシグナルチェイサーと運転免許証を託される。チェイスの死を目の当たりにして素直になれなかった自分自身を悔やみながら、力を振り絞ってマッハに再び変身した後、チェイスが遺したシグナルチェイサーを使い「仮面ライダーチェイサーマッハ」に変身し、死闘の末にゴルドドライブを撃破する(ライダーキック同士のぶつかり合いの際に、仮面ライダーチェイサーの幻影が後押しした)。その直後に現場に駆けつけた霧子に「こんなことになるなら、『お前は俺のダチだ』って言えばよかった」と涙ながらに自分の思いを吐露し、チェイスの死を知らせた。そして、ドライバーだけの状態でしぶとく生き残った蛮野を「偉大な私の頭脳をこの世から消してはならない!」という命乞いにも躊躇することなくチェイスの忘れ形見であるシンゴウアックスで一刀両断して完全に消滅させ、その際に「さよなら、父さん」とこぼした。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、迎えに来たハーレー博士と共に旅をしながら亡きチェイスの魂を探して、世界中を放浪している。また、行った先々で発表した写真が話題となり、幻のカメラマンとして世界中で有名になる。チェイスから託されたシグナルチェイサーと運転免許証は封印せずに持ち歩いている。
- 名前は『仮面ライダー』で一文字隼人 / 仮面ライダー2号を演じた佐々木剛や『マッハGoGoGo』の三船剛に由来する。また進ノ介と同様に「静寂(しじま)」から「GO」という静から動への変化といった意味もかけている[5]。性格も一文字隼人のような陽気で頼もしいイメージが取り入れられている[6]。
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ』
- 黒井響一郎こと仮面ライダー3号と遭遇。進ノ介とは別の方向から事件を探ることとなる。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 事件が始まった時点(歴史改変がされた時点)から正義のライダーとして登場。その後、進ノ介たちと合流し戦う。しかし最終決戦で、ショッカー怪人達の一斉攻撃を浴びて戦死しており、歴史修正後も剛の死のみ修正されていなかった。戒名は「天眞院飄雲賢剛居士」。
- 『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』
- 『仮面ライダー3号』のスピンオフ作品となる作品。先述の剛の死に関する部分の歴史も修正されたが、同作品で発生した事態の原因の1つとなっている。
- 『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』
- 指名手配犯となった進ノ介を信じつつも、身柄を一度確保しようとする。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』
- 日本で眼魔による超常現象が騒がれる中で帰国し、ハーレー博士が進ノ介用に開発したマッハドライバー炎を進ノ介に渡す。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- テレビシリーズより2年後の活躍、そしてテレビシリーズ以前の過去が描かれている。
- 017と018に親友を殺されたことでロイミュードへの憎しみを抱くようになったことが明かされた。ハーレー博士に窮地を助けられたことでマッハの修行を始めたが、自身の父が蛮野と知ったことと、017と018が日本に向かったことで修行を中断し後を追い来日していた。
- 人間とロイミュードの関係を模索し、怒りや憎しみに囚われず善良な心だけで仮面ライダーとなる方法を探し旅をしていた。進ノ介と霧子の二度目の結婚パーティーの為に帰国し事件に巻き込まれる。元仮面ライダーであることから客員捜査員として権限を与えられ狩野とコンビを組む。西堀光也の娘である令子と面会を繰り返す内に良好な関係を築きあげる中、意識不明となった彼女が遺したヒントから005が黒幕であることに気付き、プロトタイプマッハドライバーを手に仮面ライダーとして戦いに向かった。
- チェイス / プロトゼロ(ロイミュード000) / 仮面ライダープロトドライブ→魔進チェイサー→仮面ライダーチェイサー
- 本作品において最初に「仮面ライダー」の名を冠した戦士であり、『000』のナンバーを持つ試作体ロイミュード。一人称は「俺」。普段は「チェイス」を名乗り、紫と黒のライダースーツ風のジャケットを身に纏い、コピー元である「狩野洸一」を模した人間態をとっている[7]。
- ロイミュードの中で唯一「人間を守れ」という人類奉仕の基幹プログラム[注 9]が強力にインストールされており、他のロイミュードとは一線を画す存在であり、グローバルフリーズ時は試作型ドライブシステムを装着して多くのロイミュードを交戦の末にコアへと還元した仮面ライダープロトドライブとしてロイミュードの畏怖の対象となった。しかし当時のプロトドライブシステムにロイミュードのコアを破壊する機能がなかったこともあり、ハートロイミュードに敗北したことで機能停止に追い込まれる。その後、ハートに同じロイミュードである「友」として迎えられ、ブレンによるプログラムの上書きと記憶消去や真影(フリーズ)・ハート・ブレンの3人による改造・修復を受け、ロイミュードの開発した戦士魔進チェイサーとして生まれ変わらされていた。
- クールかつ寡黙で秩序を重んじる性格。メディック曰く、幹部らが集めている「約束の数」に入るロイミュードではないとのこと。
- 不適切な行動を取るロイミュードの粛清を主な任務とし、ロイミュードたち仲間からも「死神」と称され恐れられている。しかし、粛清対象となったロイミュードのコアまでは破壊せず「やり直し」の機会を与えていた。霧子が身を挺して進ノ介を庇ったのを目の当たりにして以来、言動や行動に変化[注 10]が発生し、「(自分が)甘すぎる」として動揺や苛立ちを見せるようになる。後にブレンによって自分の正体を明かされたことで錯乱状態に陥り、ブレンから不良品として処分されそうになるが、ハートによって慰留されメディックによって「人間を守れ」という基幹プログラムを「ロイミュードを守れ」へと改竄する形で再洗脳を受ける。
- 再洗脳後は人間である霧子にも躊躇なく銃を向ける殺し屋と化し、プロトドライブとしての意識を取り戻させようとする進ノ介の訴えにも耳を貸すことなく躊躇なく襲い掛かるようになる[注 11]。
- 5カ所同時殺人事件ではメディックの強化改造により「超重加速」を引き起こす能力を得て、ドライブをおびき寄せるためだけに無関係な人々を襲うが、その姿を見て迷いを振り切ったドライブとの決戦で敗れ去った。
- そのままコアも消滅したと思われていたが、雨の降る夜に深手を負って倒れているところを霧子に発見され、とあるビルで霧子によりマッドドクターを使った治療を受け意識を取り戻す。この時点でメディックによる破壊衝動を伴った洗脳は解けており、霧子が自身を救ってくれたことや彼女が今でもプロトドライブであった頃の自分に戻ってくれると信じていることなどを知り動揺。霧子がその部屋に飾っていた花を手に行方をくらました。
- その後、人間とロイミュードの狭間で自身の行くべき道を定められないことで迷い苦しむが、ソードロイミュードに襲われた霧子を救出し「人間を救うのは自分の本能なのかもしれない」と自問自答し、もう一度やり直すことを決意。りんなが開発したマッハドライバー炎とシグナルチェイサーを用いて仮面ライダーチェイサーに変身し、ソードロイミュードを撃破する。
- 仮面ライダーチェイサーに変身して以降は、特状課に顔を出したり、単独で事件関係者との接触を図るなど、進ノ介らの調査に積極的に協力しているが、その一方で「誰にも聞かれなかったから」という理由で、001(フリーズ)の能力の詳細を話さなかったりするなど、やや不器用な一面がある。しかし、進ノ介・剛・霧子の言動から「『家族』は大切なものだから、それが関わると、心が乱れてしまう」ということを学び、また彼らを気遣い守ろうという思いを強くしていく。
- 超進化態へと進化したフリーズロイミュードの攻撃で進ノ介が殉職した際には、自責の念に駆られる剛に「『人々を守るために命を懸けて戦う仮面ライダー』として、己の信じる道を貫け」と叱咤激励をし、剛と霧子が立ち直るきっかけを作った。この頃から剛はわずかながらチェイスに対する態度を軟化させ、馴れ合いを嫌いながらも信頼はするようになる。しかし、剛の口から明確に友達だと言われることはなかった。
- トルネードの一件で特例四輪免許[1]取得のため教習中であることが明らかになり、解決前に無事に免許を取得した[注 12]。エンジェルの一件で「恋人」の存在を学び、その影響か霧子に対する恋愛感情の芽生えを自覚することになる[注 13]が、進ノ介と霧子が互いに思いを寄せていることを知ったことで初めて「失恋」を経験し涙を流すが、その一方で「この痛みがむしろ誇らしい。『人間』に近づけた気がする」と喜びを感じていた。
- 最終決戦で剛と共にゴルドドライブに立ち向かうもその力に圧倒され、マッハドライバー炎も破壊された中で再び魔進チェイサーに変身し、剛を庇う形で深手を負う。もはや変身もかなわなくなったチェイスは「俺とお前は『ダチ』ではないが、持っていてくれ。人間が俺にくれた宝物だ」と、剛にシグナルチェイサーと運転免許証を託す。そして「霧子が愛する者たちを守れるなら本望だ」と剛に最後の言葉を伝えると残された力を振り絞って生身でゴルドドライブを巻き添えに自爆し、今度こそコアが砕け散った。
- 死後、剛の手でゴルドドライブとの戦いに決着がついた後、彼のもとに辿り着いた霧子からの連絡で進ノ介を通してハートとメディックにもチェイスの死が伝えらえる。その際にハートからは「敵としても味方としても尊敬できる戦士だった」と評され、メディックは「あなたにも酷いことをしてしまった」と心の中で彼に詫びた。
- 三条はチェイスの立ち位置を沖田総司または斎藤一に例えている[2]。
- 初期設定ではチェイスが霧子を守るのは蛮野のプログラムによるもので、蛮野にも娘を想う一面があることを示すものであった[8]。この設定は演じる上遠野太洸にも伝えられていたが、最終的にはなかったものとされた[8]。免許証のエピソードは劇場版の入場者特典を劇中に取り入れたものであるが、三条は結果的にチェイスが人間に近づきたいという流れへのいい前振りになったと述べている[4]。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』
- 進ノ介とタケルが過去(2005年)に飛ばされたことによる歴史の変化の影響(タイムトラベルによるバタフライ効果)により復活し、剛たちと共にロイミュード・眼魔の軍勢に立ち向かう。ポスターやパンフレットの紹介ではシンゴウアックスを持っているが劇中で実際に使用するシーンはなかった。
警視庁
特状課については#設定・用語も参照。
- 詩島 霧子(しじま きりこ)
- 特状課巡査で進ノ介の相棒。剛の実姉。一人称は「私」。
- サボり魔の進ノ介のお目付け役に任じられており、格闘戦も射撃の腕も一流(身体能力は進ノ介より高い)で、自ら所持するシフトカーを使い進ノ介の戦闘のサポートも行う。後にりんなから強化弾丸や重力発生機が仕込まれた靴を授けられ、それらを用いたキックや銃撃により、不意打ちとはいえ上級ロイミュードを人間態に戻すほどの戦闘力を得る。
- ただし弟の剛が突然帰国すると知り、大急ぎで散らかった部屋の片付けをしたり手慣れない様子で料理を作るなど、生活能力は少々欠けている模様。
- グローバルフリーズの日にペイントロイミュードになる以前のロイミュード010の襲撃に遭い、その時の恐怖から笑顔を一切見せることができなくなっていた。稀に笑顔を見せても、進ノ介に指摘されると即座に仏頂面に戻って「笑ってません」と否定する[注 14]。その際、プロトドライブに助けられたことをきっかけにドライブの協力者となった。過去にドライブへの変身を試みたこともあったが、タイヤ装着の衝撃に耐えられなかったためか完全な変身ができなかった[注 15]。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、進ノ介と共に捜査一課に転属。更に後には2015年12月24日に進ノ介と結婚し[注 16]、長男・英志を出産する。
- 名前は静けさを醸し出す「静寂(しじま)」とミステリアスさがあることから「霧」に由来する[2]。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 育休を取り英志の面倒を見ている。
- 沢神 りんな(さわがみ りんな)
- 特状課客員電子物理学者。一人称は「私」。俗に「どんより」と呼ばれるロイミュードによる特殊現象を、「重加速」と名付けたのはりんなである。
- 明るい性格で特状課のムードメーカーだが、独身であることを内心焦っており、時に合コンを開きたびたび婚活パーティーにも参加している。一方で、大学時代に交際した笹本喜三郎を未だに忘れられない一面も持っている。追田と夫婦役で囮を演じた際には追田を「ゲンパチ」と呼んで共に捜査にあたり、それ以降は親しげな様子が見受けられる。特状課のオフィスでは4人分のロッカーを1人で占領している。
- クリム・スタインベルトとは生前から知り合い[注 15]であり、アメリカの大学にてハーレー博士からの勧誘を受け、ドライブの協力者としてサポートを行っている。捜査活動で使う重加速粒子測定器と重加速軽減機のほか、ハンドル剣やドア銃などのドライブ専用武器およびチェイサー専用武器であるシンゴウアックスなども全てりんなの発明品である。また、ネクストシステムであるマッハドライバー炎の調整や複製品を製作することもでき、開発から完成に至るまでの速さは極めて迅速である。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、本業及び学会に戻り、電子物理学の世界的権威として活躍し、後年にノーベル物理学賞を受賞する。
- 名前は霧子の「静寂」に対して「騒がしい」に由来する[2]。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- ロイミュードと仮面ライダーの研究を諦め切れていないがクリムの言葉で迷っている。剛が仮面ライダーとして戦う必要に迫られた際は彼を信じ、プロトタイプのマッハドライバーとシフトバイラルコアを託している。
- 追田からのプロポーズを保留していたが、彼が重傷を負ったことで自分の気持ちに気付き受け入れることを決めた。
- 西城 究(さいじょう きゅう)
- 特状課客員ネットワーク研究家。一人称は「僕」。「西城 究」はハンドルネームで、本名は「今井 健太(いまい けんた)」[注 17]。進ノ介からは「究ちゃん」の愛称で、現八郎からは「究太郎」と呼ばれている。「なんて〜な○○だ」が口癖。兄弟はいない。
- 「オタク」らしい容姿と強烈な個性から、周囲の婦人警官達からは煙たがられている。しかし、情報収集および処理能力はクリムが「天才児」と認めるほどの紛れもない本物であり、幾度も事件解決のための糸口を紡ぎだすだけでなく、ロイミュードのコアが普段はネットワークに潜みコピーする人間を物色する事実、及びその痕跡を解明したほどの実績を誇る。本業の「ネットワーク研究家」としての活動詳細は不明だが、ヲタク界では「閣下」の敬称でカリスマ的知名度を誇り、書籍を出版することもある。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、本業に加え、小説家としても人気者となり、特状課での体験を活かした小説「機械じかけの友情」は一大ベストセラーとなる。
- 名前は情報技術力が「最上級」であることに由来し[2]、作中でも第20話で触れられている。
- 本願寺 純(ほんがんじ じゅん)/ 仮面ライダー純
- 特状課課長。階級は警視。血液型はA型。一人称は「私」[注 18]。特状課の仲間などは「ちゃん」付けで呼ぶ。
- トラブル嫌いの穏健派で大きな変化を好ましく思わず、「○○(自身の一人称)はねぇ、○○(自身の性分や心境)なんですよぉ」と述懐するのが癖。 普段は部下たちの行動をただ見守っているだけで自分からは何も行動しないが、進ノ介が服役中の囚人と面会できるように交渉したり、迷う部下たちにアドバイスを行うなど要所においては適切なバックアップを行っており、底知れない実力で究を驚愕させたこともある。妻と娘の三人家族だが、最近は娘との関係がギクシャクしているらしい。
- 趣味はゴルフ。ガラケーの占いにこだわっており、ネクタイの色はその日のラッキーカラーによって合わせている。占いはわりと的中しているらしい。
- 実はドライブドライバーであるクリムの最大の支援者であり、仮面ライダードライブが警察組織の内部で活動し易い隠れ蓑として特状課を設立。大勢の人前で進ノ介が変身した件を受けたことで隠していた素性を明かし、ロイミュードの注意を警察側に惹きつける意味合いをこめて、ドライブの正体を世間に公表した[注 19]。
- 物語終盤では、警察が開発した量産型ドライバー第一号の被験者として「仮面ライダー純」に変身した。しかし量産型第一号と言う事もあり、変身数十秒後に機能停止し、変身状態のまま動けなくなった為、本編劇中では戦闘をしなかった。
- ロイミュードとの戦いが終わり参事官に就任、進ノ介がネオシェードとの因縁に決着をつけた後、彼を捜査一課に転属させる辞令を手渡す。その後、特状課での功績が認められ彼の元に依頼が殺到し、「困った時の本願寺参り」とまで呼ばれる程になり、後に警視庁副総監に昇進する。
- 名前は自分では行動しないことから「他力本願」に由来する[2]。初期案では女性管理職という設定であった[9]。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』
- 理事官に昇進。進ノ介と霧子に、頻発する超常現象の極秘捜査を命じる。また、作中再び「仮面ライダー純」に変身した。
- 追田 現八郎(おった げんぱちろう)
- 警視庁捜査一課警部補。一人称は「俺」。愛称は「現さん」(りんなからは「ゲンパチ」と呼ばれている)。
- 特状課との連絡要員。物語序盤は階級が上である本願寺も含めた特状課を厄介者扱いしており、特に究とは大人げなく揉めることが多かったが、元同僚であった進ノ介には一目置いており、りんなのことを「先生」と呼び気に入っている[注 20]。現実主義者かつかなりの頑固者で、当初は重加速現象の存在を「単なる都市伝説」と否定しており、自らが身を持って体験をしても頑なに認めようとしなかった。特状課と行動するうちにロイミュードや仮面ライダードライブ[注 21][注 22]の存在を含めた数々の怪現象を次第に認めるようになり、今や体を張って重加速現象がらみの事件の捜査に取り組んでいるが、かつての自分のように怪現象に理解を示さない上層部には憤慨している[注 23]。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、警部に昇進。警視庁の名物刑事として半生を捜査一課に捧げ、後に捜査一課長となる。
- 名前は「(犯人を)追う現場主義者」であることに由来し[2]、時代劇『影同心II』の堀田源八郎のもじりでもある。
- 「ロイミュード」を言い間違えることの真相は、三条が『MOVIE大戦フルスロットル』の打ち上げの席で深層心理的に抵抗感があるのではないかという話題を挙げていたものを、フリーズ登場編に際し長谷川圭一がフリーズに絡めることを発想したものである[4]。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 歴史改変の影響で(ショッカーに支配された歴史となり)、ショッカーの怪人・チーターカタツムリとして登場。性格は全くの別人(冷酷無情)で特状課のメンバーで唯一最後まで敵役だった。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- りんなにプロポーズしているが答えを保留されていた。脱獄した浅村から橘を庇い意識不明の重体となる。
- 『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』
- 刑事として蘇ったハートを支える為、彼のバディとなる。
- 仁良 光秀(にら みつひで)
- 4月から新たに着任した警視庁捜査一課長で追田の上司。一人称は「私」または「俺」[注 24]。真影壮一の指示で特状課の監視を行っており、真影の正体が『機械生命体(ロイミュード)』であることを突き止めた進ノ介からそのことを聞かされても、まともに取り合おうとしなかった。
- 典型的な嫌味な管理職で、蛇のようにいやらしい性格。進ノ介がドライブであることを知り驚愕するも、それを逆手に取って進ノ介の失敗を嫌味な態度でからかい、事件の真実を知ろうとする進ノ介の妨害をしたり、父を侮辱するような言動をして進ノ介に苛立ちを募らさせ、終いには屈服させようと企む[注 25]。
- 幾度と無く特状課の捜査を妨害しているが、逆に彼らの策略[注 26]に出し抜かれてしまうことも多く、その都度腰を抜かしている。
- その正体は進ノ介の父・英介を殺した12年前の事件の真犯人であり、プライドが異常に肥大したエゴイストでブレンからも「愚劣で卑怯で最低な人間」と評されている。個人としてのプライドに反し、警察官としての誇りは全く持ち合わせていない。12年前の銀行強盗事件で、英介の「真の警察官」としての姿を目の当たりにしたことで、彼に対する「嫉妬」が爆発し、混乱に乗じる形で強盗犯が持っていた拳銃で英介を射殺。その一部始終を見ていた001(フリーズこと真影)に隷属化されずっと屈辱感を抱きつつ従っていた。
- ブレンがドライブたちに敗れて逃げ去った後、進ノ介の手で逮捕されるが、何故か余裕を見せ、「ロイミュードと仮面ライダー、どっちが勝つか最後まで見届けてやる」と不敵な捨て台詞と陰湿な嘲笑を残しつつ連行されていった。
- なお、仁良が失脚した後の捜査一課課長には前任者の赤城という刑事が復帰する形で着任した模様。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 005に操られた西掘光也によって脱獄し、同じく彼の手で脱獄した浅村誠(宇津木壮)、根岸逸郎、多賀始、坂木光一ら、かつて自分同じくロイミュードに関連した事件に関わった犯罪者達の中心的存在に立ち、進ノ介への復讐も兼ねて、西堀(005)の暗躍に嬉々と加担する。
- 自分を破滅に追いやった進ノ介に対して、逆恨みから英介以上に憎しみを抱くようになり、自身がかつて見届けてやると豪語した仮面ライダーとロイミュードの戦いについても、「最後はロイミュードが腑抜けになってつまらなかった」と酷評している。
- 西堀(005)から「狂気に満ちてる」と評されるなど、性格はテレビシリーズへの登場時以上に破綻的かつ残忍となっており、浅村が独断専行の末に捕まった際には、彼を切り捨てる事を決めた西堀(005)に対し、自らその始末を請け負い、留置所に乗り込んで、浅村を散々弄んだ末に躊躇なく銃殺した。その後、西堀(005)からの指示を受けて過去のロイミュード犯罪を再現として、根岸を引き連れ、再び唐沢ゆかりを狙うが、根岸の裏切りにより失敗し、進ノ介と早瀬に取り押さえられて再逮捕された。
- 狩野洸一(かの こういち)
- チェイスのコピー元である交通機動隊員。チェイスの生真面目な性格も彼から受け継がれたと霧子は推測している。初登場となるテレビシリーズ最終話の他、派生作品にも度々登場している。
- 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』
- チェイスが彼をコピーした経緯や、彼の日常のシーンが描かれている。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 西堀光也(005)の事件に対し、客員捜査員として権限を与えられた剛とコンビを組む。
ロイミュード
- 002 / ハート
-
- ロイミュードの指導者的存在。細かいことを気にしない豪放磊落な性格。一人称は「俺」。人間態は革の赤いロングコートに身を包んだ青年の姿を取る。初めて人間をコピーさせられたロイミュードであり、コピー元は生前の蛮野による投資の申し込みを断った青年実業家、広井真蔵。蛮野からは、その実業家への恨みを晴らすための道具として、苦痛や刺激を与える実験という名の凄惨な拷問を繰り返されていた。なお、公式サイトの記述からモデルとなった広井は 既に蛮野の手で始末されたとされていたが、『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』では2018年でも存命していることが語られている。ロイミュードとしてのナンバーは002。蛮野は「感情」を探求させようとしていた。
- 秩序を重んじるチェイスやブレンとは対照的な放任主義者であり、ロイミュードが自分勝手な行動を取っても彼らを許容することが多い。
- ロイミュードに対しては「この世に108体しかいない俺の“友達”」として友情や親愛に値する感情を抱いており、覚醒した彼らに自ら出向いて会いに行こうと試みたり、消滅した際はひどく悲しむ様子を見せるなど仲間思いな性格。そのため幹部らからの信頼は厚く、ブレンからは好意を寄せられ、メディックからも幹部の中で唯一「様」付けをされて慕われている。過去の記憶がなく自分が何者なのかわからないチェイスでさえも、ハートに対して「お前を信じる」と告げていた。ロイミュード001(フリーズ)こと真影からは「王」の器であると称され、表方のリーダー格とされている。
- 自身を犠牲に相討ちに持ち込もうとした進ノ介の行動に対しては『凄まじい男』『面白い男』と評し、変身前である人間の状態で彼を倒すつもりはないと公言しており、変身を解除された状態の進ノ介に対しても、止めをさすようなことはしないと話している。
- 終盤、メディックが蛮野の操り人形となったことで、彼にやむなく従うことになったが、ブレンの自己犠牲により蛮野への怒りが爆発。進ノ介らと共闘する道を選び、シグマサーキュラーを撃破。その際、自身のコアも損傷を受けたため、死を悟り進ノ介との一騎打ちの末、コアに限界を迎える。最期は初めて人間の友達ができたことに喜びを感じ消滅した。
- 三条はハートの立ち位置を近藤勇に例えている[2]。
- ハートの最期は当初から予定されていたものであり、三条は映画『ブレードランナー』のロイ・バッティをイメージソースとしている[11]。
- ハートロイミュード
-
- 身長:222cm
- 体重:123kg
- 人間から学び取った感情/超進化の鍵:喜び
- ロイミュード002が進化した心臓を髣髴とさせる姿をしたハートの本来の姿。グローバルフリーズの日に進化態へと進化を遂げた。
- 内燃機関のパワーを限界値以上に引き出す能力を有しており、極めて高い戦闘能力を誇る。
- 怒りが頂点に達するとデッドゾーンという暴走状態に到達しさらに凄まじいパワーを発揮するが、自身へのキックバックも大きく(これに関してはメディックの調整により改善しつつある)、下手すると自爆してしまう諸刃の剣でもある。また、後にメディックの強化改造により超重加速の能力も得る。
- 相手の能力に応じて自身を強化し、常に相手を上回る戦闘能力を得る能力を持ち、超進化を遂げたことでドライブのタイプトライドロンとすら互角以上に渡りあう程になった。
- 超進化態では黄金に輝く超光波を放ち、周囲一帯を焦土と化すことができるほどに強化されている。
- デザインを担当した竹谷隆之は、意識したわけではなかったが、『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生との共通性を指摘されたことを述べている。
- 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』
- エンジェルの危険性を知り、敵対するも、コアを抜かれてしまう。
- 『仮面ライダードライブ ファイナルステージ』
- 時間の歪曲により蘇ったパラドックスロイミュードによって復活させられるが、戦いの中で自我を取り戻してドライブ側に付き仮面ライダードライブ タイプトライドロンに変身し戦った。
- 『仮面ライダーゴースト 伝説! ライダーの魂!』
- フレイと共に眼の形をした紋章から現れ、ゴースト達と戦った。自分の知る仮面ライダーは「もっと強い人間だった」とゴースト達を試しているかのような素振りを見せ、ドライブ魂となり自身を破ったゴーストを「それでこそ仮面ライダー」と認め爆散した。
- 003 / ブレン / 能見 壮(のうみ そう)
-
- コピー元:杵田光晴(きねた みつはる)。中央情報局副所長の天才プログラマー、眼鏡やハンカチを愛用していたのは、近眼で汗っかきな彼の影響によるものだった。
- 最初期に作られた3体のロイミュードのうちの1体であり、蛮野は「知識」を探求させようとしていた。参謀を務めており、主にロイミュードの監視や管理、ハートの補佐を担う。一人称は「私」。人間態は深緑のジャケットを着用し銀縁の眼鏡をかけた青年の姿を取る。ロイミュードとしてのナンバーは003。人間社会では特殊事件・機械生命体の専門の研究主任である「能見壮」として活動している。
- やや大きめのタブレット型端末[注 27]を持ち歩いており、主に情報収集や粛清したロイミュードのコアを吸収することに用いている。タブレット端末の内部には蛮野天十郎博士の意識が内蔵されており、蛮野とはタブレット越しに対話を行っていた模様[注 15]。
- 基本的にはどんな相手にも敬語を使い、知的に構えているが神経質かつ慎重な性格。「○○で××で△△だ」と異なる単語を三つ並べ、相手の行動や性質などを端的に表現する癖がある。
- メディックとは犬猿の仲であるが、これが元でフリーズの下につき、超進化態に至るも、ドライブらとの戦闘によりコアの状態になってしまうが、トルネードの死後にメディックの意でコアに戻る細工をしたバットバイラルコアにより復活した。しかし、彼女が蛮野の操り人形となったことで、仲間意識が芽生え独自に救出を模索する。姿を消すようハートに命じられたこともあって、メディックの体に自分の爪を仕込んで余剰エネルギーをメディックに仕向けられたことに対して、自ら身代わりとなって余剰エネルギーを受けコアが限界を迎えてしまい、ハートたちの目前で「優秀で誠実で…」と言い残し消滅した。
- 三条はブレンの立ち位置を土方歳三に例えている[2]。名前は「頭脳(ブレイン)」から来ており、作中では44話で触れられている。
- 徐々に感情表現が豊かでコミカルなキャラクター像になっていったのは、演じた松島庄汰を見込んだ脚本家の三条陸と、それに応えた松島のアドリブによるもの[15]。
- ブレンロイミュード
-
- 身長:200cm
- 体重:120kg
- 人間から学び取った感情/超進化の鍵:嫉妬
- ロイミュード003が進化した脳を髣髴とさせる姿をしたブレンの本来の姿。
- 対象の記憶消去や常人はおろか仮面ライダーでもやがて死に至らしめる程の猛毒など、神経に関連する能力を持つ。ドライブのジャスティスケージを殴り壊すほどのパワーも有しており、手からは非常に強力なビームを発射できる。
- ネオバットバイラルコアで仁良との融合する過程で彼の「激しい嫉妬」の感情を学習し超進化を達成。それによって猛毒もマッドドクターさえも通用しないほどに強化され、時限式や遠隔操作を行うことも可能となる。また、念動波によって遠隔攻撃を与えることもでき、エネルギー波によって爆発を引き寄せることも可能。手からはバリアを張りめぐらせることができ、至近距離の攻撃をも無効化する。
- デザインを担当した竹谷は、意識したわけではなかったが、『がんばれ!!ロボコン』のロボガリとの共通性を指摘されたと述べている。
- 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』
- 毒素を使って自身とハートとチェイスの身代わりのダミーを作り出し窮地を脱した。
- 009 / メディック
-
- コピー元:羽鳥美鈴(はとり みすず)/愛犬ショウ(性格)。バレリーナで、その影響から会話や移動の際はアラベスクのようなバレエ[注 28]のポーズを取ることが多い。一年間に渡り、記憶喪失に至っていたが第42話ラストでは回復し別の人生を歩んでいる。
- 黒いナースキャップを付け、ゴスロリ風の衣装[注 29]に身を包んだ女性型上級ロイミュード。一人称は「私」。ロイミュードとしてのナンバーは009[18]。
- グローバルフリーズの日にプロトドライブに撃破され、コアを体内に残したままの「仮死状態」となって眠っていたが、ボルトロイミュードの遺した装置により集められた電力を与えられて「目覚め」復活、以降幹部メンバーとして行動。「衛生兵」「医師」を意味するその名の通り、人間・動物・ロイミュードを問わず治療修復、改造を行う能力を持つ。なおこの能力には修復対象の感情が自身にフィードバックされるという副作用があり、能力を行使するだけで感情が蓄積されていく。
- 他者に対しては語尾に「〜ですわ」とつけるなど、物腰柔らかな口調で接するが、前述の能力による感情フィードバックから修復したロイミュードの悪の心を一手に引き受けたがために、その本性はロイミュードでもとりわけ狡猾・傲慢・冷酷と化しており、仲間のロイミュードを利用した挙句犠牲にする行為も平然と行う。ハートを「様」付けで呼び強い忠誠心を示すが、ハート以外は幹部を含めてぞんざいに扱うなど二面性のある態度を見せる。特に同じくハートへの忠誠心を示すブレンとは犬猿の仲であり、たびたび彼のことを貶している。それがもとで、ブレン、ハートと超進化態に至ることとなった。
- 自ら超進化しようとコピー元の羽鳥美鈴を観察していたが、蛮野に初期化処置を受け、美鈴が愛犬・ショウに逢いたかったことを知り、自分のベースとなっていた感情がハートへの愛と気付いたことで超進化を果たすが、その直後蛮野の操り人形と化すばかりか、余剰エネルギーを自分に向けるようプログラミングされてしまう。しかし、ブレンの捨て身の策により洗脳を解かれ、進ノ介らと共闘する道を選ぶ。最終決戦で進ノ介・ハートと共にシグマサーキュラーの元へ向かう。しかし蛮野の初期化の際、コアを修復する能力と超重加速の力を失って身動きが取れなくなってしまうが、自身の命と引き換えに進ノ介を治癒させ、ハートと進ノ介の勝利を願いながら涙を流し、「ごきげんよう…」と言い残し、消滅した。
- 企画段階では存在しておらず、仮面ライダーマッハや仮面ライダーチェイサーなどの登場に合わせて敵幹部も増やすために創作された[11]。第12話でバレエを踊っていたのは演じる馬場ふみかの特技を監督の石田秀範がアドリブで取り入れたことによる[15]。第41話・第42話での犬とのエピソードは、夏の時期に「子供が興味のあるペットの要素を取り入れてくれ」というテレビ局側からの要請をもとに、犬好きである脚本家の長谷川圭一が膨らませていったものである[4]。
- メディックロイミュード
-
- 身長:205cm
- 体重:107kg
- 人間から学び取った感情/超進化の鍵:愛欲
- ロイミュード009が進化したメディックの本来の姿。人間態とは違い白を基調とした体色を備える。背中から伸ばす触手に仕込まれた多機能ブレードを用いてのロイミュードの瞬間修復・改造や、高熱光線をレーザーメスのように用いての対象の切断、意のままに動く死体の模造など医療行為を想起させる能力を備える。また特殊なコーティングを施すことでシフトカーのプログラムを改竄することも可能。また黒薔薇のようなエネルギーを発生させ、目眩ましや防御に利用する。超進化後は修復能力が強化されたほか、背中から伸びる触手にエネルギーを纏わせて威力を強化できるようになった。
- デザインを担当した竹谷は、当初は注射器をモチーフにラフデザインを提出したところ不採用となり、『がんばれ!!ロボコン』のロボペチャではなくロビンと要望されたと述べている。
- 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』
- 愛について研究するため、図書館で書籍を読んだり、一人カラオケをしたりと単独行動をとる。
- 001 / フリーズ / 真影 壮一(まかげ そういち)
- 最初期に作られた3体のロイミュードのうちの1体であり、蛮野は「精神力」を探求させようとしていた。ロイミュードの裏方的存在。真影 壮一と名乗る壮年男性の姿で国家防衛局長官兼参議院議員として活動している。一人称は「私」。仁良からは「先生」と呼ばれている。ロイミュードとしてのナンバーは001。フリーズは進化態になった時の名前であり、下級ロイミュードとしての呼称は「001」。進化後も「真影」及び「001」と呼称され、作中で彼がフリーズと呼ばれたのは彼の死後に数回呼ばれた程度である。
- 12年前に進ノ介の父・英介が殉職した銀行強盗事件にも関与しており、タレコミを使って英介を現場におびき寄せ、自分より真っ先に英介を射殺した仁良を「ロイミュードの進化に役立つ存在」として目をつけ、当時の事件現場に居合わせた関係者の記憶を自身の能力で改竄し事件における彼の存在を隠蔽するのと引き換えに、自身に対する忠誠を約束させ、隷属化した。後にブレンとオープンロイミュードに、その人物達の「口封じ」を命じている。
- カリスマ性に長けたハートをロイミュードの「王」として同胞の指導を任せ、自らは人間社会に潜伏している。その実態はメディックをして「不気味な男」と言わしめるほど謎に包まれており、ハートでさえ幻の存在と称している。
- ブレンの依頼により、ロイミュードを人間との融合進化態にするネオバイラルコアを開発。その完成とドライブの正体が世間に公表されたことに伴い、仁良を特状課の監視にあて、裏ではブレンと共に融合進化態ロイミュードの指揮を行う。進ノ介に正体を感づかれた後は、進化態で対決し一度は倒されるが、屈辱により超進化態に進化。ドライブを一度葬る。その後、進ノ介の蘇生を阻止しようと霧子たちを襲うが、蘇生を許すばかりか、ドライブ タイプトライドロンに倒される結果となった。最期は「父の仇を討ったと信じて喜ぶお前は実に滑稽だ」と進ノ介を嘲りながらコアが爆散した。その発言が、仁良が英介殺害の張本人であることを露見することとなった。
- フリーズロイミュード
-
- 身長:212cm
- 体重:118kg
- 人間から学び取った感情/超進化の鍵:屈辱
- ロイミュード001が進化したフリーズこと真影の本来の姿。相手の耳の裏の部分に小さな氷の針を打ち込むことで記憶を操作する能力を持ち[注 30]、この能力を部下や事件関係者などに用いることでロイミュードが起こした事件をなかったことにするなど、警視庁内部から情報操作を行っていた。ただしこの攻撃は泊英介のように強い意志があれば克服することも可能なようである。戦闘力も別段で相手を冷気で凍らせる能力を持ちその力はタイプフォーミュラを変身解除に追い込むほど。
- 12年前に「屈辱」という感情を学習したことで進化したと語っているが、任意で下級の姿に退化することができ、初登場した当初は長きにわたって下級ロイミュードの姿のままでいたが、進ノ介に黒幕として突き止められたことで進化態としての姿を現す。さらにタイプフォーミュラの一撃を浴びたことにより、泊父子に受けた屈辱で超進化態となる。それによって、空中へ飛翔した後、普通の人間を死に至らしめるほどの凍結弾を放つことができる。
- 進ノ介がシグマサーキュラーを撃破した後に気絶し、その時の夢の世界で超進化態の姿でソード、シーフと共に再登場。夢の世界に迷い込んだ進ノ介を襲うが、突然現れた仮面ライダーゴーストに手も足も出ず、ソードたちと共に敗北した。
- 006
- ハートの要請を受け海外から帰国した上級ロイミュード。人間態は白いスーツに白のハットを被り、丸いサングラスをかけた男性で、二人の黒服の部下を従えたマフィアのボスを思わせるような風貌をしている。一人称は「私」。ハートに対しては「自分の足下には気をつけた方が良いよ」などと忠告し、あわよくばハートをも出し抜くという雰囲気さえ醸し出している。ブレンや008(トルネード)に対しては「お前」と呼ぶなど、やや高圧的な性格。第37話では廃墟でチェイス、剛と対峙した際に生身の人間態にもかかわらず中国武術(カンフー)を操り、2人の仮面ライダーを同時に相手にしても優位に立つなど圧倒的な戦闘能力を見せつけ、かなりの実力を持つ(演じた役者は実際に中国武術の日本代表として参加した世界大会において世界3位の成績を残している)。ハートの話ではすでに進化態になっているようだが、ハートにすら自身の進化態や能力などは隠しており、その真の実力は未知数。超進化への条件が蛮野天十郎の始末とされ、部下と共に蛮野(バンノドライバー)を襲撃するが光の触手による不意打ちで肉体からコアのみを抜き出され、破壊された。残った肉体は蛮野に奪われ、ゴルドドライブへの変身に使用されている。006自身は進化態になっていたが、姿を現す前に破壊されてしまったため、その名称や進化態の姿、さらには人間態のコピー元となった人間が誰なのかもすべて不明。
- 008 / トルネード
-
- コピー元:白鐘 ジョージ(しろかね ジョージ)。ワイルドな服装に身を包んだファッションデザイナー。重度のナルシストだったらしく、その記憶と性格をコピーした事から口癖として「オレすげえ」「オレ最高」と自身を褒め称える。
- ハートの要請を受け海外から帰国した上級ロイミュード。ロイミュードとしてのナンバーは008で、登場した当初の人間態も単に「008」と呼ばれていた。一人称は「オレ」。
- 自ら超進化態目前であることを明かし、「首元が美しい女性に、自分の作ったネックレスを着せる」ことがコピーしたジョージ白鐘の目標であり、それを叶えることで自分が超進化態になれるとして次々と女性を誘拐していた。しかしなかなか当たりを見つけられず、ようやく当たりの女性として霧子を見つけ誘拐。強引にネックレスを着けようとするが、究が得た情報を元に居場所を突き止めた進ノ介にネックレスを破壊された。直後の二度目のドライブとの戦いでは、自身の風を操る能力でドライブを追い詰めるが、マッハの加勢を受けたドライブに徐々に追い詰められ、最期はチェイサーが操縦するブースタートライドロンが発生させる竜巻を利用したドライブ・マッハのダブルライダーキックにより撃破された。
- トルネードロイミュード
-
- ロイミュード008が進化したトルネードの本来の姿。帰国した時にはこの進化態に進化しているが、フリーズやハート同様任意で下級の姿に退化することができるため、トルネードとして初めて姿をあらわすときは一度下級の姿になってから進化するという演出がなされた。ベルトさん曰く「超進化態になったら、ハートに匹敵するほど恐ろしい相手」で、「疾風」の名の通り竜巻を発生させる能力と素早い動きで敵を翻弄し、その速度はタイプフォーミュラをも寄せ付けない程だった。
- 004
-
- 001〜003の製作過程で蛮野がクリムには秘密裏で製作していたロイミュードで、ロイミュードの中で唯一蛮野の支配プログラムを組み込まれており、彼の忠実な下僕と化し単独行動を取っている。一人称は「私」。
- 001(フリーズ)、002(ハート)、003(ブレン)のクリム宅襲撃時に居合わせており、クリムをコピーして姿と頭脳を獲得している。その後は一定時間支配プログラムが解かれ全ての記憶を消去し、グローバルフリーズを経た十数年は他ロイミュードと共に行動していたものの、蛮野との再会でプログラムが再起動し蛮野と行動を共にする。なお004がコピーしたクリムの記憶や頭脳によって、バンノドライバーやシグマサーキュラーが作られている。ブレンの消滅で激高したドライブが蛮野を襲うのを阻止しようとするが逆にドライブの猛攻を受け敗北。最期は蛮野が起こした電磁フィールドに捕まったドライブたち仮面ライダーと、ハートとメディックまでを道連れにしようと試み、爆死した。しかし、爆発の影響でコアまで破壊されたことと、デッドヒートマッハが機転を利かしてドライブたちを電磁フィールドの外へ突き飛ばしたため未遂に終わった。
犯罪者
- 西堀 光也(にしほり こうや)
- 犯罪心理学者にしてネオシェードの模倣犯。後述の小説によるとネオシェードの模倣以外にも誘拐や傷害など多数の罪を犯している。テレビシリーズへの登場回数こそ多くはないが、特別編での事件にも多く関わっている人物でもある。
- 第0話(後述)の時点で既に逮捕されていたが、第11話では、SF作家で発明おじさんとして知られる美波護郎についての情報をきくため、泊進ノ介と拘置所で再会。その際、ルパンとの事件について尋ねている。
- 第0話『カウントダウンtoグローバルフリーズ』
- 泊進ノ介と早瀬明にネオシェードの模倣犯であることを暴かれ、逮捕されかけるが、005に興味を持たれ、一時は逃亡に成功する。その後005に殺されかかったところをプロトドライブに救出されて気を失っているところを逮捕される。
- 『type TOKUJO』
- 大学教授の小田桐正彦とグローバルフリーズの前日にあっていたことが明らかとなり、再び拘置所にやってきた泊進ノ介と会話をする。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 005に操られ、自分の意志と信じながらアニマシステムを利用しロイミュードをも越えた神となるために暗躍する。脱獄囚達を利用しロイミュード事件を再現(模倣)させ、ネットワークに蓄積された恐怖心を糧に装置を起動させるが005によってショートさせられたことで抜け殻となった体を遺して死亡した。
- 西堀 令子(にしほり れいこ)
- 西堀光也の娘。「相馬頼子」と名乗り、マッハと接触する。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 剛と心の距離を近づけていく中、西堀光也(005)の事件の容疑者にあげられる。
- 宇津木 壮(うつき そう)/浅村 誠(あさむら まこと)
- 第18・19話に登場した「ジャッジ・タイム」と呼ばれる闇サイトで復讐代行を行なっていた男。
- 独断偏見な解釈のみで定めた悪人達に私的制裁を次々と与え、最終的に全ての罪をかつて自分を暴漢から助けてくれた青年 岡島冬馬に擦り付けて殺害した[注 31]。その結果、岡島の妹・秋絵が世間から好奇の目で見られて不幸な生活を送ることになり、彼女に同情した追田の恩師の警察OB 橘真伍がロイミュード065=ジャッジロイミュードに手を貸し、事件を起こすこととなる。
- 進ノ介、剛らによって本性を暴かれ、追田に逮捕されるが、最後まで自分の罪を悔い改める事なく、開き直った態度をとり続けた。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 同作品では本名が浅村誠であることが判明している。仁良光秀達と共に西堀光也(005)に加担して脱獄するが、自分が逮捕されるきっかけを作った橘に逆恨みを抱き、独断で報復を実行しようとした結果、橘を護衛していた追田に阻止され、揉み合いの末に彼を刺すも逮捕され、再び収監された。
- この一件で西堀(005)から見切りをつけられ、彼の指示を受けて留置場に潜入してきた仁良に「粛清」と称して射殺された。仁良からはかつて自分が使っていた偽名をもじって「うつけ君」と呼ばれていた。
- 多賀 始(たが はじめ)
- 第25・26話に登場した警官殺しの異名を持つ囚人。ソードロイミュードと融合進化し、かつて自分を逮捕した早瀬を狙うも、進ノ介との激戦の末敗北しロイミュードより分離され、緊急逮捕される。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 脱獄後、西堀光也(005)の事件に加担し、同じく脱獄した坂木光一と共に銀行を襲撃するが取り押さえられてしまい、005から切り捨てられる形で死亡する。
- 根岸 逸郎(ねぎし いつろう)
- 第29・30話に登場した12年前の事件(進ノ介の父が殉職した銀行強盗殺人事件)の犯人として逮捕されていた男。
- ロイミュード067と融合し、オープンロイミュードとなり、唐沢ゆかりをはじめとした12年前の事件の目撃者や共犯者の口封じを目的に再度強盗殺人を行うが、ドライブとチェイサーの連携を前にロイミュードと分断され、オープンロイミュード撃破後、逮捕される。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 西堀光也(005)の事件に加担し、仁良光秀らと共に脱獄。仁良と行動を共にし、地上げ屋の社長を襲撃するなど相変わらず凶悪であると思われたが、実は人殺しを重ねた事を後悔しており、かつて自らが殺そうとしたゆかりを、仁良の凶弾から身を挺して守った。
- 仁良 光秀(にら みつひで)
- 12年前の事件(進ノ介の父が殉職した銀行強盗殺人事件)の真犯人。こちらを参照。
- 岡村 敬助(おかむら けいすけ)
- 第48話に登場したテロリスト勢力「ネオシェード」のリーダー。
- グローバルフリーズの後、仮面ライダーとロイミュードの戦いが繰り広げられる中で、密かにロイミュードと接触していた。「ロイミュードに代わる新しい力」を探し求める最中、ニュートンゴースト眼魂に目をつけ、研究室から盗み出す。
- 最終話の1ヶ月前に進ノ介たち仮面ライダーによって組織が壊滅状態に追い込まれ、さらに眼魂を狙う怪物・眼魔(ガンマ)に襲われながらも、辛くも逃走する。その後、新たな潜伏先を突き止めた進ノ介と追田に再び追い詰められるが、眼魂を奪還した進ノ介が怪物に襲われるところを目の当たりにしたことで、その怪物の力をも欲するようになる。混乱に乗じて再び逃走し、今度は霧子を人質に取り、進ノ介に眼魂を持ってとある場所[注 32]に来るようおびき出す。そして駆けつけた進ノ介に「眼魂」を渡すよう要求するが、ベルトさんと別れたことに対する不安を克服した進ノ介により阻止され、組織復活も失敗に終わった。
ドライバー
意識と記憶をデータ化して特殊なデバイス(ドライバー)と成った、明確な自我を持つ「元・人間」たち。劇中では「ドライブドライバー」と「バンノドライバー」の2体が登場する。
- ベルトさん(ドライブドライバー)
- トライドロンに搭載されているナビゲーションシステムであり、進ノ介をドライブに変身させるベルト状の装置「ドライブドライバー」の通称(ベルト自体の機能については#仮面ライダードライブの節を参照)。一人称は「私」。進ノ介が自身を「ベルト」と呼び捨てにした時に不満を漏らしたり、稀に皮肉を言うなど、進ノ介と円滑なコミュニケーションが取れる(「ベルトさん」は前述したやりとりの際、進ノ介が「さん」付けで言い直した呼称)。内蔵のメモリーには科学者「クリム・スタインベルト」の全意識と記憶がダウンロードされている(後述)。
- 元々はプロトゼロ(チェイス)をプロトドライブに変身させ、共に戦っていた。
- 本願寺に特状課を設立させ、進ノ介が特状課に配属されるように仕向けたのも彼であり、進ノ介には「ドライブ」の正体を霧子以外に明かさないようにと念を押していた。第25話でドライブの正体が公になるまでは秘密主義的な一面から、それを嫌う進ノ介の機嫌を損ねることもあった。
- ロイミュード001(フリーズ)との戦いの際に進ノ介の身体の死を防ぐため、彼の心と自身のデータを融合させており、ドライバーの再起動と同時に進ノ介を蘇生させた。その影響で進ノ介と一心同体となり、タイプトライドロンへの変身時に限りベルトさんの意志で進ノ介の体を操れるようになった。
- ロイミュード全滅後は自身の技術が悪用されることを防ぐため、進ノ介からシフトブレスを回収し、特状課のメンバーに「いつか私の発明が、正しいことのみに使われる未来が来たらまた会おう」と別れを告げ、マッハドライバー炎とルパンガンナー、シフトカーやシグナルチェイサー以外のシグナルバイクおよびトライドロン・ライドマッハー・ライドチェイサーと共にドライブピットの地下に自らを凍結し眠りについた。
- 進ノ介と霧子が互いに惹かれ合っていることを知った時には大いに歓迎し、自分がそれを見届けることはかなわないだろうとしながらも、その恋路を応援していた。最終決戦後、特状課に最後の別れを告げる際には霧子に「この奥手な相棒をこれからもよろしく頼む」と伝えている。
- キャラクター描写は『ナイトライダー』に登場するナイト2000の人工知能K.I.T.T.が意識されているが、仮面ライダーが車を使役する関係は避けたいという三条の意向により、主人公より目上の立場の指令者として位置づけられた[2][3][注 33]。
- 『サプライズ・フューチャー』
- 第40話で蛮野がバンノドライバーを開発する際に奪ったドライブドライバーに悪性のプログラムをインストールしていたことが原因で、人格が破壊衝動に振り回されるようになり、その状況を2035年のロイミュード108に付け込まれてしまう。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』
- 神の力を持つ仮面ライダー鎧武が地下深くのドライブピットより持ち出して凍結から覚醒。変身できないまま闘っていた進ノ介に手渡され再会する。
- バンノドライバー
- 蛮野天十郎自身の配下たる004に強奪させたドライブドライバーを解析して複製したコピードライバー。
- 銀を基調としたオリジナルとは異なり、バックル部の色は黒く染まっているほか、中央ディスプレイの表示色は黄色となっている。
- タブレットから移し替えた蛮野の意識がインストールされており、「寄生」した肉体にイグニッションキーを捻らせることでゴルドドライブへと変身させる機能を有する。
泊進ノ介の関係者
- 早瀬 明(はやせ あきら)
- 元刑事。特状課の前の部署にいた進ノ介の元相棒で親友。一人称は「俺」。
- 刑事時代は、進ノ介のミスや血気にはやってしまう行動を、素早くフォロー・制止するなど冷静沈着で、咄嗟の対応力も発揮できる優秀な警察官だった。しかし、グローバルフリーズの日に進ノ介の失態が起こした事故で重傷を負い、警察から退いた。その後は半年以上のリハビリに取り組み、梓弓病院で車椅子頼りの生活を送っていた。
- 自分に怪我を負わせた進ノ介を恨んでおらず、自責の念にとらわれる彼に「俺の代わりにお前が走れ」と励ましの言葉を送った。
- しばらくして松葉杖とサポーターのみで歩けるまでに回復したが、過去に自分が逮捕した囚人が融合進化によってソードロイミュードに変身し、彼に命を狙われる。自分だけでも逃げろといった進ノ介の警告を振り切り、病院を襲うソードロイミュードの前に他の人を庇うために単身で立ち向かう勇敢さも見せた。その後、駆け付けた進ノ介が自分を守るためにドライブに変身したため、結果的に仮面ライダーの正体を世間に露見させるきっかけとなった。
- 本願寺の依頼で密かに万が一の際の仮設ピットを設置、まだ完治はしていない体で進ノ介と再会した。
- 名前は進ノ介とは相対的に「早く」「頭脳明晰」であることに由来する[2]。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- 怪我はほぼ完治しているもののネゴシエーターとして活動している。霧子が育休中のため、進ノ介のバディとして一時復帰する。
- 泊 英介(とまり えいすけ)
- 進ノ介の父で元警部補。進ノ介が中学1年の頃に殉職した。非常に優秀な警察官であった模様で、本願寺にも「本庁の人間で泊英介を知らない者はいない」と賞賛されている。彼の死が進ノ介を刑事の道に歩ませるキッカケとなっている。
- 12年前、ロイミュード001(フリーズ)からの情報で同僚の仁良と共に銀行強盗事件に乗り込むが、自分に強い嫉妬を持っていた仁良に裏切られて射殺された。表向きには強盗に銃を向けられた少女を庇って射殺されたと認識されているが、不審な点からフリーズに疑いが向けられていた。
- 経緯は不明だが何者かが警察の情報を都合よく操作していることに気付き、張本人の真影(フリーズ)に接近。彼が放つ氷の針を受けても記憶が改竄されず、フリーズは「この能力が初めて効かなかった相手」と言わしめている。
- 泊 英志(とまり えいじ)
- 『サプライズ・フューチャー』にてロイミュードが支配する2035年の未来からやってきた進ノ介と霧子の息子。しかし劇場版では「ロイミュード108との戦闘の末戦死してコピーされ、悪の仮面ライダーに変身する」という設定になっている。テレビシリーズ最終回の霧子のその後を説明したテロップによれば、ロイミュードが倒された歴史でも二人の息子として生まれており、『小説 仮面ライダードライブ』に登場している。
科学者
- クリム・スタインベルト
- ドライブシステム並びに光式駆動機関『コア・ドライビア』を開発した科学者。冷静沈着で紳士的。一人称は「私」。仮面ライダーマッハの開発者であるハーレー博士の弟子であり、博士とはドライブドライバーになった今でも交流がある。
- 生前の自身の家庭については、本人曰く「研究一筋で、生涯独身」で、妻子を持つことは無かったらしい。
- 親友の蛮野博士の頼みを受け来日しロイミュードの開発に携わるも、独自に開発したコア・ドライビアを搭載した試作機・000が重加速現象を起こしたことで実用化には反対していた。蛮野が独断で000の技術を盗用した001-003を開発し、002(ハート)に対して非人道的な「実験」と言う名の拷問を行う姿を目の当たりにしたことで失望し、彼と絶交した。
- 15年前にハートを始めとする初期型ロイミュード達の反逆に遭って「人間」としては死亡する[注 34]。
- 蛮野 天十郎(ばんの てんじゅうろう) / ゴルドドライブ
- 詩島姉弟の父親にして、クリム・スタインベルトの親友であった科学者。一人称は「私」[注 35]。機械生命体「ロイミュード」の開発者であり、実質的に物語の全ての元凶となった人物。
- 優秀な頭脳の持ち主あると同時に、極端かつ危険な自己中心性と狂気を孕んだマッドサイエンティスト。家族である剛や霧子に対しても「愛情」といった感情は一切持ち合わせておらず、二人を含めた周囲の人間は勿論、ハート達ロイミュードの「感情」も、単なる「研究材料」としか考えていない。
- 物語開始時点より15年前に自己増殖型アンドロイドとしてロイミュードをほぼ完成させるも、莫大な駆動エネルギー源と外部頭脳の小型化の問題を解決することが出来ず、クリムに光式駆動機関「コア・ドライビア」の技術提供を要請。クリムからはロイミュードと後述する彼自身の危険性に懸念を抱かれていたが、独断で000の構造を元に001-003のボディを製作する(その際クリムの人類奉仕プログラムを打ち消すために人間の感情に対する強力な欲求を組み込んだ)。間もなく001から003までの初期型ロイミュード三体の反逆に遭い「人間」としては死亡。復習のため「永遠の拷問」としてコアテクノロジーを応用した意識体を電脳世界に幽閉され、長らくブレンが保管・管理し時おり密かに会話していた。
- 剛たちの信用を得て特状課に潜入した後、進ノ介を襲撃し004を介してドライブドライバーを強奪。それを複製したもう一機のドライバーにクリム同様自身をインストールすることで「バンノドライバー」となると同時に、ドライブドライバーに悪性のプログラムを仕込み『サプライズ・フューチャー』でのベルトさんの暴走のきっかけを作った。
- 更には間もなくして自身を襲撃して来た006のコアのみを破壊、抜け殻となった肉体に取り付いて「寄生」することで、超進化態のロイミュードと同等の力を持つ「ゴルドドライブ」へと変身を遂げ、強力な「肉体」を獲得する。
- 最終目的は「第2のグローバルフリーズ」を起こし、世界規模の重加速によって一切の障害を排除した上で、全人類をクリムや自身のようにデータ化してナンバリングした上での支配[注 36]であった。
- 蛮野が実質的な最後の敵となることは企画当初から予定されており、蛮野が悪のドライブになるという案も三条は早い段階から想定していた[11]。
- ハーレー・ヘンドリクソン
- アメリカ在住の科学者。クリム・スタインベルトの恩師でいわば仮面ライダーの礎といえる人物。豪快な性格の老人であり、現在は愛車のサイドカーに乗って世界を巡る旅行を楽しんでいる。
- クリムの関係者だがロイミュードの抹殺対象にはなっておらず、「ネクストシステム(=仮面ライダーマッハ)」を開発したが資格者の剛が訓練半ばで無断帰国したため、システムは未完成のままである。ボイスロイミュードの事件の直前にこちらも未完成状態のシフトデッドヒートを進ノ介たちの元に届け、それと前後して自らも世界旅行の途中で来日し最終調整を行った。その際にドライブピットに手作りのパイを残していったが、このパイのパッケージ裏にはトレーラー砲の完成に繋がる方程式やピットクルーとされるマンターン・ジャッキー・スパーナの設計図が描かれていた。
- ロイミュードとの戦いが終わった後、放浪の旅に出ようとしていた剛を迎えに来た。
- 『小説 仮面ライダードライブ』
- グローバルフリーズ以前から活動していた017と018を監視しており、剛が襲われる現場に居合わせたことで彼を救出し、彼の根拠のない自信を気に入り「ネクストシステム」の訓練を施した。
仮面ライダー
本作品におけるヒーローキャラクター「仮面ライダー」とは、人類を脅かす機械生命体「ロイミュード」を倒すため、小型のスーパーカー「シフトカー」の力で変身して戦う者たちである。
劇中での「仮面ライダー」という名称は、ロイミュードの幹部格であるブレンが、バイクに乗った仮面の戦士(プロトドライブ)についての警告を仲間に発したときに呼んだ。
なお本節では、仮面ライダーと敵対するアンチヒーローキャラクターについても詳述する。
トライドロン
仮面ライダードライブが運用するスーパービークル。型番「TRIDORON-3000」。警視庁特殊状況下事件捜査課、通称「特状課」に配備されており、平時は地下に設置された秘密の整備施設「ドライブピット」で待機しているが、事件が発生するとエレベーターで地上に送り出されて出動する。
高名な科学者であるクリム・スタインベルトが、ロイミュードに対抗するために開発していたものであり、ロイミュードに殺害されたものの「ドライブドライバー」に意識を転送させて「ベルトさん」となったクリムの話ではプロトドライブがハートロイミュードに倒された後、ベルトさん自身が「戦士を守れる強さがほしい」と願い、りんなと共に完成させた[1]。生身の肉体を失ったベルトさんにとってのメインボディにあたり、ベルトさんの意思で遠隔操作を行うことができる。
大型グラビティエンジン「コア・ドライビア-T」によってロイミュードが起こす重加速現象を無効化し、超高速マテリアル生成装置「アッセンブルギア」からドライブが使用する武器やタイヤを作り出す。またシフトカーの能力に応じた特殊タイヤを操る「タイヤフエール」によって攻撃を行う。車体は状況にあわせて3段変形し、さらにライドブースターとの合体で飛行可能となるなど、多面的に活躍する。
名称の由来は、仮面ライダーシリーズ初の4輪車である『仮面ライダーBLACK RX』の「ライドロン」に、「3」を意味する「tri」を付け加えたものである。
タイプスピードの撮影用車両(劇用車)はホンダ・NSXをカスタマイズした物である。デザイン画では、本作品の仮面ライダーのキーワードであるタイヤを強調するため、左フェンダー部分が切り取られて、その部分だけF1マシンのようなスタイリングになっている。ただし現実ではラジエーター等の都合で切り取ることができない部分があるので、ボンネットの一部を黒く塗装して切り取ったかのように見せている。設定上アッセンブルギアとされるシルバーのフレームは、シフトカーをシフトブレスに変形させるときの回転軸をイメージしたもの。赤い車体を縦に走る白いレーシングストライプは、仮面ライダードライブ タイプスピードのデザインからのフィードバックである。
ベース車両は撮影時期から20年近く前のものなので、内装も古く見えないように手が加えられている。外装の色を内装に流し込むことが一時期流行したイタリア車にならって内側も真っ赤に仕上げられ、ダッシュボードにはピニンファリーナ風のロゴバッジが付けられた。
劇用車のナンバープレートが取得できなかったため、撮影は公道に見える私有地で行われており、撮影現場への移動もトラックによる輸送である[27]。走らせるのではなくただ路上に置くだけでも制限があるので、第3・4話では仮ナンバーを取得し、そのうえで許可を得て撮影が行われた。また、法令上シートベルトも着用しなければならないため、仮面ライダーが着用してもおかしく見えないものとして、ラリー用の五点式シートベルトが採用された[27]。現在は石ノ森萬画館にて展示されている。
なお、劇用車はスーツアクターが演技をするには狭すぎるため、変身が絡む車内シーンの撮影には内装が同じで中を少し広くした「2号車」が用いられた。ただし2号車の外観は普通の黒い車なので、1号車とは逆に外側を撮影に用いることができない。
- タイプスピード
- トライドロンの基本形態。走行に使用する4輪のほか、車体後部に2つの「グランタイヤ」を背負う形で装備している。泊進ノ介が仮面ライダードライブに変身すると、特状課のマークが付いたボンネットの左側が格納され、左前輪のみタイヤがむき出しとなる。
- 左前輪は「バリアブルトルクユニット」となっており、各種タイヤを装着できるほか、アッセンブルギアで生成した武器やタイヤをドライブに射出する機能がある。また車体前面には、対ロイミュード用圧縮エネルギー弾を放つ機銃「フロントマシンキャノン」を備える。
- タイプワイルド
- トライドロンが変形したオフロードカー形態。主に仮面ライダードライブ タイプワイルドが運用する。
- タイプスピードの操縦席がいったん分離した後、車体が上下前後逆になり、再度操縦席を結合して完成する。
- 大型の「グランタイヤ」が前輪となることで、あらゆる悪路を走破可能となった。さらにグランタイヤ表面に圧縮エネルギーを充填することで、強力な体当たりを放つ。
- なお、変形時に分離する操縦席は軽自動車をイメージしてデザインされた。
- タイプテクニック
- トライドロンが変形した特殊車両形態。主に仮面ライダードライブ タイプテクニックが運用する。
- タイプスピードの操縦席がいったん分離した後、車体の前後が分割され、6輪全てのタイヤが接地するように再結合される。その後、操縦席の側面からアームが展開して車体の上に搭載され、変形完了となる。
- 車体の左右から伸びる2本の「マイティスマッシュアーム」とその先端の「シャンクリッパークロー」を駆使して、障害物の除去や落下する人間の救助などの繊細な作業をこなすほか、敵の投げ飛ばしや打撃なども繰り出す。
- ブースタートライドロン
- トライドロン タイプスピードの右側面にライドブースターレッド、左側面にライドブースターブルーが合体して完成する飛行マシン。
- ライドブースターの「B-ショットバンパー」に備わった機銃と、トライドロンの「フロントマシンキャノン」を併用することで、敵を攻撃する。また、改良型センサーで上空から微細な重加速粒子を検知可能。
- テレビ版での登場に先行して劇場版『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』に登場している。
- 第40話では仮面ライダーチェイサーの操縦するトライドロン タイプワイルドにライドブースターが合体したバージョンが登場している。
- ライドブースター
- トライドロンの強化を目的に開発されたレーシングカート型のマシン。
- マッハ用のライドブースターレッドとチェイサー用のライドブースターブルーの2台が開発され、それぞれがトライドロンの左右に合体することで飛行形態ブースタートライドロンとなる。
- 単体でも飛行でき、ライダーを乗せての空中戦を行う。「ライドオンシート」に座って操縦するのみならず、脚部を磁力で固定することにより立ち乗りで操ることもできる。さらに自律行動も可能だが、第39話ではその機能を蛮野天十郎に悪用されて危機を招いたこともあった。
- 中型グラビティエンジン「コア・ドライビア-B」によって動力を生み、「B-ショットバンパー」からは圧縮エネルギー弾を発射する。また、上空からでも重加速粒子を検知可能な改良型複合センサーを搭載している。
- 合体機能には高い汎用性があり、トライドロン各タイプ以外にも『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』ではライドクロッサーと合体している。さらに『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』では、仮面ライダーゴーストの使役する「イグアナゴーストストライカー」とまで合体していた。
- デザインモチーフはゴーカートで、製作当時に話題となっていたドローンのイメージも付け加わっている。
- スペック
名称 |
全長 |
乾燥重量 |
馬力 |
最高時速
|
トライドロン タイプスピード
|
4.9m
|
1,450kg
|
3,000ps(2,206kw)
|
560km/h
|
トライドロン タイプワイルド
|
239km/h
|
トライドロン タイプテクニック
|
4.3m
|
219km/h
|
ブースタートライドロン
|
4.9m
|
1,800kg
|
3,600ps(2,648kw)
|
410km/h(最高飛行速度650km/h)
|
ライドブースター
|
2.8m
|
175kg
|
250ps(183.9kw)
|
370kw/h
|
テレビシリーズ以外の作品に登場するトライドロン
- トライドロン タイプフルーツ
- シフトカー「シフトフルーツ」の力で誕生した特殊な形態。詳細は仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル#アイテムを参照。
- オトモ忍トライドロン / シュリケンジントライドロン
- トライドロンが変形した中型ロボと、さらに『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の各メカと合体した巨大ロボ。詳細はスーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号#関連用語・装備・戦力を参照。
- ネクストライドロン
- 2035年の未来で製作された新型車両。詳細は劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー#仮面ライダーダークドライブを参照。
- プロトトライドロン
- トライドロンの試作機。詳細は劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー#設定・用語を参照。
仮面ライダードライブ
泊進ノ介が左腕に装着したシフトブレスにシフトカーを装填し、ドライブドライバーとトライドロンに信号を伝達することで変身する仮面ライダー。シフトブレスに装填するシフトカーに応じて、その身に装着するタイヤを取り替えるタイヤコウカン(タイヤ交換)により、さまざまな能力を発揮する。システムに内蔵されたコア・ドライビア-Nの力で重加速現象の影響を受けない性質から、ロイミュードに直接対抗可能な存在である。決め台詞は戦闘開始時に発声する「ひとっ走り付き合えよ!」。
進ノ介が見出される以前には詩島霧子が変身を試みたことがあったが、資格者にはなれず失敗している。
物語中盤より現れるようになった融合進化態のロイミュードに対しては、チェイスより提供された細胞組織から得たデータを元に各ドライバーがチューニングを施されたことで、人とロイミュードの分離を可能とする能力を追加された。
最初に決められたコンセプトは「車に乗るライダー」であること。直近の仮面ライダーは奇抜なデザインが続いていたことから、それ以上過激になっていく傾向をたどらないように、車をモチーフとしたシンプルにカッコいいヒーローキャラクターが指向された。『ナイトライダー』を参照して「車と会話ができる」という設定が提案されたが、一方で「変身ベルトがしゃべる」という設定もあったため、両者を集約して「車の運転中はベルトとコミュニケーションをとり、変身するときはベルトを腰に巻いて一緒に戦う」という形となった。
なお、作品のテーマのひとつである「警察」の要素は、前半のデザインが終わったころに導入が決まったものなので、キャラクターの造形には反映されていない。車の活用法が模索されていたころには「パトカーの仮面ライダー」というデザイン案も出されてはいたが、あまりに直截過ぎて面白みに欠けるので採用はされなかった。
スーツアクターの高岩成二は、進ノ介が警察官であることから発想して警察官が使用する躰道や関節技をアクションに取り入れている[39]。
撮影用のスーツは、主役仮面ライダーとしては『仮面ライダーフォーゼ』以来に電飾を仕込むことが可能となっている[40]。マスクは従来の眼の電飾を換装可能なアップ用・眼が固定されたアクション用の他に、眼・額中央にLEDを配置した「超アップ面」と呼ばれる総FRP製の物も製作された[40]。電飾の点灯は従来のスーツではスタッフが外部から操作することが多かったが、ドライブのスーツでは着用したスーツアクターが直接できるようになっている[40]。
- ツール
-
- ドライブドライバー
- 仮面ライダードライブの変身ベルト。ドライブシステムの開発者であるクリム・スタインベルトの意識が宿っており、中央部のディスプレイ「セントラルフェイス」に表情を表示することで流暢なコミュニケーションが可能。進ノ介は初対面のときに「ベルト」と呼び捨てにして叱られてしまい、以降は「ベルトさん」と呼んでいる。
- セントラルフェイスの右隣にあるキー「アドバンスドイグニッション」を捻ってグラビティドライブエンジン「コア・ドライビア-D」を高速回転させ、レバーモードに変形した変身用シフトカーを操作することで発せられたシフトブレスからの信号を受信。エネルギー体として現れた装甲が変身者への装着と同時に実体化する。同時にシフトブレスからの信号を受け取ったトライドロンから、シフトカーに対応するタイヤが生成・射出されてドライブのボディに装着されて変身完了する。
- ドライバーのエンジンを再びかけた後、レバーモードに変形したタイヤ交換用シフトカーをブレスに装填して倒すことでタイヤコウカンが発動する。また、シフトブレスに装填されているシフトカーのレバーを倒すことで発せられた信号を読み取り、個別の能力を発揮(シフトアップ)する機能も有する。
- バックル部は自動車のインパネをモチーフとしており、「デュアルスキャナー」には高級車に見られる木目調のワンポイントが入っている。ベルト部「ドライバーウェビング」はシートベルトがモチーフである。
- ドライブピット内でのベルトさんは専用のクレードルにセットされ、霧子に押されながら移動する。この描写は、車椅子の天才博士が美人助手に押されているイメージである。なお、ベルトさんの自走する体はあくまでトライドロンであるため、クレードルは自走しない。
- 玩具のディスプレイは、扇風機に似たファンとLEDを組み合わせて光の残像で絵を浮かび上がらせる「バーサライタ」という技術を用いている。
- シフトブレス
- ドライブが左腕に装備しているブレスレット型のデバイス。レバーモードに変形したシフトカーを中央部の「シフトランディングパネル」に装填して倒す「シフトアップ」を行うことで、ドライブドライバーやトライドロンにシフトカーの情報が送信され、様々な技を放つ。さらに赤いボタン「イグナイター」を押すことで「フルスロットル」状態となり、装填したシフトカーの能力に対応した必殺技を発動する。
- また、シフトランディングパネルはバイラルコアの情報を引き出すために使うこともできる。
- イグナイター付近に書かれているアルファベットの「HTD」はヒッサツ・タイヤ交換・ドライブの略[注 37]。
- 直近の仮面ライダーにベルトを操作するギミックばかりが続いたことから、少し変身のあり方を変えるために、ブレスレットとベルトが赤外線通信する仕組みが考案された。
- ハンドル剣
- 沢神りんなが開発した、ハンドルが付属した加速剣。その形状から進ノ介が名前をつけた。ドライブの意思に応えてトライドロンから射出される。
- 刀身は新開発の圧縮SO-1合金で構成され、超高速振動してあらゆる物を斬り裂く。グリップガード部に搭載されたハンドルを回すことで切れ味を高めることができ、クラクションを押すことで必殺技を発動する。
- また、鍔のスロットにシフトカーを装填することで様々な技を繰り出せる。
- 本作品はシンプルをコンセプトとしているため、ハンドルそのものをあしらうというわかりやすい造形になっている。「子供が触ってはいけない物」の代表であるハンドルに、玩具で思う存分触れるようにデザインされた。
- ドア銃
- りんなが開発した、ドアをあしらった銃。その形状から進ノ介が名前をつけた。ドライブの意思に応えてトライドロンから射出される。進ノ介はまだ装備を実視していない段階において、ハンドル型の新装備「ハンドル銃」だと思い込んでいた。
- 側面にある「SO-ドアパネルシールド」を開閉することで空気中のエネルギーを吸収し、強力なエネルギー弾に変換して発射する。ただしエネルギーの流出防止のため、ドア部分が完全に閉まっていない状態でトリガーを引いた場合は補充ができずに「半ドア」の警告音が鳴る。ドアパネルは敵からの打撃を受け止める盾としても機能し、付属する「SO-ドアグラスシールド」はエネルギー攻撃を変質させて反射できる。また、ドア型のバリアーを展開可能である。
- 銃身上部の「シフトランディングパネル」にシフトカーを装填することで、それぞれの特性に応じた攻撃を発動する。
- ドア銃はドライブの全タイプで使用可能だが、精密射撃を可能とするタイプテクニックが使用するときに真価を発揮する。
- ハンドル剣がスーパー戦隊シリーズに出てきてもおかしくないストレートさだったので、ひとひねり加えて普通は武器にしないようなモチーフが選ばれた。車のドアをガチャガチャするという、「子供がやりたいけどやってはいけないこと」を玩具で実現できるようにデザインされた。
タイプスピード
シフトブレスにシフトスピードを装填して変身するドライブの基本形態。
全身を覆う「G-ドライビングスーツ」は黒、各部の装甲は赤を基調としている。変身後は胸部に各種タイヤがたすき掛けに装着される。胸部に形成されるグラビティドライブエンジン「コア・ドライビア-N」によって稼動エネルギーを生み出し、重加速現象を打ち消す。
「タイプスピード」の名称の通り、素早さを活かしたスピーディーな格闘戦を得意とし、全体能力のバランスが取れている。初戦では進ノ介が不慣れだったため、下級ロイミュードにも苦戦しつつもベルトさんの助言を受けながら戦い抜き、徐々に確かな戦闘能力を得た。
デザインコンセプトは「車を人型にしたらどうなるか」。口元の「エアーエキゾーストパイプ」周辺だけが細かいメカで、他の箇所はつるりとした車のボディのように造形されている。肘は給油ノズル、右胸はドアノブ、肩はウインカーをモチーフとしている。背面はシャーシをイメージして黒一色で構成されており、排気口等の細かなメカディテールが造形されている。また、スポーツカーらしさを出すため、頭部中央には白いレーシングストライプが走り、額には磨かれたクロームの「R-エンブレム」が据えられている。
撮影用マスクには従来のアップ用とアクション用のほか、額と目にLED電飾を仕込んだ「超アップ用」、そしてトライドロン運転時の安全を考慮した「クルマ用」がある。アップ用スーツの赤いプロテクタ-はすべてFRP製で、これが車のようなつやのある色合いを再現可能としている。黒いベーススーツにもアップ用とアクション用があるが、それに加えて背面を伸縮性のあるポリエステル生地「エラスフィット」で縫製した「サマー用」がある。各種タイヤはスピード・フレア・スパイクの3種のみアップ用とアクション用が用意され、他は基本的にひとつずつ造られた。
- タイヤコウカン
-
- タイプスピード フレア
- マックスフレアで変身した姿。炎を操る。
- タイプスピード スパイク
- ファンキースパイクで変身した姿。タイヤについたトゲ「ミドルスパイクニードル」で攻撃する。
- タイプスピード シャドー
- ミッドナイトシャドーで変身した姿。分身や手裏剣を駆使して忍者のように戦う。
- タイプスピード ミキサー
- スピンミキサーで変身した姿。コンクリート弾を撃ち出す。
- タイプスピード ハンター
- ジャスティスハンターで変身した姿。檻に変化する「ジャスティスケージ」を装備する。
- タイプスピード モンスター
- マッシブモンスターで変身した姿。両手に「モンスター」という武器を装備する。
- タイプスピード キャブ
- ディメンションキャブで変身した姿。タイヤの部分で体を分割することができる。
- タイプスピード ベガス
- ドリームベガスで変身した姿。両手に「ドラムシールド」を装備する。
- タイプスピード ドクター
- マッドドクターで変身した姿。聴診器型治療器「キュアクイッカー」を装備する。
- タイプスピード ダンプ
- ランブルダンプで変身した姿。ドリル「ランブルスマッシャー」を装備する。
- タイプスピードとは相性が悪く、ダンプの強大なパワーに振り回されてしまい、性能を活かしきれなかった。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプスピード
|
199cm
|
102kg
|
6t
|
10.4t
|
32m
|
5.7秒(加速時の走力:1.8秒)
|
タイプスピード フレア
|
103.8kg
|
6.1t
|
10.6t
|
31.9m
|
5.8秒
|
タイプスピード スパイク
|
105kg
|
6.2t
|
10.7t
|
31.8m
|
5.9秒
|
タイプスピード シャドー
|
103.0kg
|
6t
|
10.4t
|
33m
|
5.6秒
|
タイプスピード ハンター
|
110kg
|
6.5t
|
11.2t
|
31.4m
|
6.2秒
|
タイプスピード ミキサー
|
109kg
|
6.3t
|
11t
|
30.8m
|
6.3秒
|
タイプスピード モンスター
|
107kg
|
6.6t
|
11.2t
|
31.5m
|
6.1秒
|
タイプスピード ベガス
|
108kg
|
6.4t
|
10.8t
|
31.5m
|
6秒
|
タイプスピード キャブ
|
103kg
|
6t
|
10.4t
|
31.9m
|
5.8秒
|
タイプスピード ダンプ
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
タイプスピード ドクター
|
106.5kg
|
5.6t
|
9.8t
|
31.1m
|
6.3秒
|
- 必殺技
- 括弧内は使用タイプ。
- スピードロップ
- タイヤ型のエネルギーを発生させて敵を包囲・弾き飛ばし、周囲を高速旋回するトライドロンと敵を交互に蹴り付けて反射・加速しながら連続蹴りを叩き込む。
- トライドロンを使用しない場合は、従来のシリーズと同様に飛び蹴りを叩き込む。
- マックスフレアで使用した場合は炎を纏いながら放ち、ミッドナイトシャドーで使用した場合は分身しながら放つ。
- ターボスマッシュ
- フルスロットルで放つパンチ。
- オールタイヤアタック
- ドライブドライバーの指令によって発動する。ドライブが装着しているものを除き、一度の戦闘で召喚した全てのタイヤを再召喚、敵に向けて飛ばす。
- ターンスラッシュ
- ハンドル剣にシフトスピードを装填し、地面を滑走してすれ違い様に敵を両断する。
- ミッドナイトシャドーを装填した場合はハンドル剣から手裏剣型光弾を飛ばし、ドリームベガスを装填した場合は777の軌跡を描きながら連続で斬りつける。
- フレアストリーム(フレア)
- マックスフレアタイヤを高速回転させ、無数の火炎弾を飛ばす。
- スパイクトルネード(スパイク)
- シフトアップで発動。トゲの生えたファンキースパイクタイヤを高速回転させ、敵をズタズタにする。
- シャドーシュリケーン(シャドー)
- シフトアップで発動。エネルギー手裏剣を連射する。
- ジャスティスマッシュ(ハンター)
- ジャスティスケージで形成した檻に敵を閉じ込め、自身の周囲に複数発生させたタイヤ型のエネルギーに弾かれる形で加速し、勢いのまま渾身のパンチを叩き込む。
- キャノンクリート(ミキサー)
- スピンミキサータイヤのコンクリシューターから特殊な生コンクリート弾を発射する。生コンクリート弾は着弾と同時に硬化し、敵を固めて動きを封じる。
- モンスクランチ(モンスター)
- マッシブモンスタータイヤの舌で敵を拘束し、エネルギー体のモンスターで挟み砕く。
- ディメンションブランチ(キャブ)
- 体を分割して、敵の意表をつく攻撃を仕掛ける。
- ミリオンアタック(ベガス)
- ドリームベガスタイヤとドラムシールドがスロットのように回転し、揃った絵柄に応じた数のコインを飛ばして攻撃する。777が揃うと大量のコインを排出するが、絵柄によってはコインが少なく攻撃として成り立たない場合もある[注 38]。劇中でのベルトさんと進ノ介の会話から、スロットは通常時はベガスによって止められるが、進ノ介の自由意思で止めることも可能。
- ヒッサツフルスロットルスペシャル ハンター&モンスター(ハンター)
- ジャスティスハンターとマッシブモンスターの友情技。モンスターが合体したジャスティスケージを回転させ、上から敵を押し潰す。
タイプワイルド
シフトブレスにシフトワイルドを装填して変身するドライブの派生形態。変身には強いパッション(情熱)が必要とされる。シフトワイルドを手にした当初の進之介は、クラッシュロイミュードの標的となっていた倉持満が裏で密輸犯罪に手を染めていたと知り、やる気を失っていたため変身できなかった。しかし正義を守るよりも、市民を守るほうが大切だと気づいたことで、タイプワイルドへの変身が可能となった。
全身を覆う「G-ドライビングスーツ」はシルバーグレー、各部の装甲は黒を基調としている。変身後は右肩に各種タイヤが縦向きに装着される。
タイプスピード以上のパワーを活かした格闘戦を得意とする。
『ファイナルステージ』では、チェイスがこの形態に変身した。
頭部のデザインモチーフは、オフロード車とアメリカンフットボールのヘルメット。標準装備される「シフトワイルドタイヤ」も、サイドウォールやトレッドパターンが大ぶりになったオフロード仕様である。
撮影用スーツは、シルバーのベーススーツも含めてアップ用とアクション用の2種類が作られた。
- タイヤコウカン
-
- タイプワイルド ドクター
- マッドドクターで変身した姿。聴診器型治療器「キュアクイッカー」を装備する。
- マッドドクタータイヤのトレッド面にはスキャンした対象の健康状態を表示する「アライブパルサー」が描かれている。
- タイプワイルド ダンプ
- ランブルダンプで変身した姿。ドリル「ランブルスマッシャー」を装備する。
- タイプワイルドは高出力のシフトカーと相性がよく、進之介によれば、タイプスピード時には重かった装備も浮き輪のように軽くなる。
- タイプワイルド レッカー
- フッキングレッカーで変身した姿。フック付きワイヤー「キャプチャーフック」を装備する。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプワイルド
|
197cm
|
123kg
|
8.1t
|
14.1t
|
21m
|
7.2秒
|
タイプワイルド ダンプ
|
146.1kg
|
10.9t
|
19.4t
|
13.1m
|
10.6秒
|
タイプワイルド レッカー
|
139.4kg
|
10.1t
|
18.6t
|
13.7m
|
9.9秒
|
タイプワイルド ドクター
|
122.5kg
|
7.6t
|
14.3t
|
20.4m
|
8秒
|
- 必殺技
- 括弧内は使用タイプ。
- ワイルドロップ
- キック技。
- パイルブレイク
- パンチ技。
- ドリフトスラッシュ
- ハンドル剣にシフトワイルドを装填し、高速回転しながら旋回して敵を切り刻む。あるいは装填せずにドリランブルと同時に攻撃する。
- オーバーワイルド
- シフトワイルドタイヤを装備した右肩で仕掛ける強力なショルダータックル。
- ドリランブル(ダンプ)
- ランブルスマッシャーを左手に装備し、敵を射抜くように突きを繰り出す。
- レッカーワインド(レッカー)
- キャプチャーフックで対象を拘束する。
タイプテクニック
シフトブレスにシフトテクニックを装填して変身するドライブの派生形態。変身にはクールな心が必要とされる。当初の進之介では使いこなせなかったが、子供を危険にさらすボルトロイミュードの非道さに怒りで頭がクールになって変身を遂げた。
全身を覆う「G-ドライビングスーツ」は黒、各部の装甲は黄緑を基調としている。変身後は胸部に各種タイヤが横向きに装着される。
額の「ヘッドライトアナライザー」で対象の内部構造を解析し、両肩の「デュアルコマンドショルダー」に内蔵された行動サポートデバイスが両腕のアシスト装置「レギュレイトシリンダー」と連動することで、精密作業を自動的かつ高速で実行可能とする。また、頭部両側の複合センサー「シャンクリッパーアンテナ」によって広範囲を高精度で索敵する。対ボルトロイミュード戦では、機械の解体作業を行いながら、背後の敵を狙い打つという離れ業を披露した。
『ファイナルステージ』では、ブレンがこの形態に変身した。
デザインモチーフは建設機械。撮影用スーツは、タイヤを着用した後に肩パーツをはめ、それからレギュレイトシリンダーを接合するという手順を踏んでようやく完成する。
- タイヤコウカン
-
- タイプテクニック ブレイバー
- ファイヤーブレイバーで変身した姿。タイヤからはしご装置「ラダーエキスパンダー」が伸びる。
- タイプテクニック グラビティ
- ローリングラビティで変身した姿。分銅型武器「10tオモーリ」を装備する。
- タイプテクニック ウィンター
- ロードウィンターで変身した姿。胸に瞬間冷凍装置「フロストリーマー」を装備する。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプテクニック
|
203cm
|
110kg
|
7.2t
|
11.2t
|
26.1m
|
7.4秒
|
タイプテクニック ブレイバー
|
140.7kg
|
9.2t
|
14.8t
|
16.6m
|
10.6秒
|
タイプテクニック グラビティ
|
153kg
|
9.5t
|
15.5t
|
15.3m
|
11.2秒
|
タイプテクニック ウィンター
|
146.9kg
|
9.1t
|
15.3t
|
15.6m
|
11秒
|
- 必殺技
- 括弧内は使用タイプ。
- テクニドロップ
- キック技。
- パーフェクショット
- タイプテクニックの特性を活かした超精密射撃。
- ファイヤーブレイバーを装填した場合ははしご型のエネルギーで対象を捕らえ、安全圏に運んでからエネルギー弾を撃ち込む。
- ローリングラビティを装填した場合は上空にタイヤ型のエネルギーを発射し、無数のエネルギー弾を降らせて敵を撃ち抜く。
- レスキューダウン(ブレイバー)
- ラダーエキスパンダーで敵を捕らえた後、自身の手元に引き寄せて中段蹴りを叩き込む。『仮面ライダー4号』にて使用。
- インパクト10(グラビティ)
- 10tオモーリの力で重力場を発生させる。
タイプデッドヒート
シフトブレスにシフトデッドヒートを装填して変身するドライブの強化形態。ハートロイミュードのデッドゾーンの能力に対抗するために開発されたもので、初使用時では未完成だったが、ハーレー・ヘンドリクソン博士の手によって完成した。シフトデッドヒートは仮面ライダーマッハと共用する特殊なシフトカーであり、マッハがデッドヒートマッハに変身しているときは、ドライブはこの形態になれない。
マッハのベーススーツとドライブ タイプスピードの胸部装甲を合わせたような外見で、胸には「タイプデッドヒートタイヤ」が装備される。また右肩には、稼動エネルギーと熱を生成する小型タイヤ「DH-コウリン」がある。
ドライブの初期3タイプを越える戦闘能力を発揮でき、必殺技ではない通常のパンチやキックですら超高熱エネルギーを帯びる。しかしその反面、DH-コウリンのメーターがレッドゾーンに達するとタイヤがバーストして制御が困難になり、進ノ介の意志に逆らって敵味方関係なく暴走する危険な状態に陥ってしまう。
『ファイナルステージ』では、剛がこの形態に変身した。
シリーズ前作『仮面ライダー鎧武/ガイム』の1号変身ベルト「戦極ドライバー」は、2号ベルト「ゲネシスドライバー」のパーツと合体することでシステムを拡張させ、仮面ライダーをパワーアップさせた。本作品でもそのような一風変わったパワーアップができないかと検討した結果、ドライブとマッハが共通して使えるシフトカーが考案された。これは裏を返せば一度に1人しか使えないということであり、変身できないもう1人に制止役という立場を与えるため、暴走するという設定が作られた。
撮影用スーツはマッハのベーススーツを使用している。新規パーツはマスク・胸プロテクター・両肩の装甲・2種類のタイヤである。
- タイヤコウカン
-
- タイプデッドヒート フレア
- マックスフレアで変身した姿。デッドヒートの高熱とマックスフレアの火炎の力が合わさり、異常なまでのエネルギーを放つ。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプデッドヒート
|
200cm
|
107.1kg
|
15.2t
|
23.7t
|
36.5m
|
3.2秒
|
タイプデッドヒート フレア
|
108.9kg
|
15.6t
|
24.2t
|
36.4m
|
3.3秒
|
- 必殺技
-
- デッドヒートドロップ
- 全身に熱エネルギーを纏って空中に飛び上がり、急降下して飛び蹴りを叩き込む。マックスフレアで使用した場合は炎を纏いながら放つ。
- 強力な連続パンチ
- ベルトのアドバンスドイグニッションを回すか、シフトブレスのイグナイターを押して発動する。
- 超高熱エネルギーの解放
- ベルトのアドバンスドイグニッションを回して発動。タイヤ型のエネルギー塊を蹴り出す。
タイプフォーミュラ
シフトブレスにシフトフォーミュラを装填して変身するドライブの超強化形態。クリムの想定では、この姿がドライブの最強タイプだった。
全身を覆う「GP-ドライビングスーツ」は黒、各部の装甲は青を基調としている。変身後は両腕に他のタイプよりも小ぶりのタイヤが装着される。また、装甲部分にはF1マシンに書かれたスポンサー名のように各種シフトカーを表すロゴが描かれている。背面には爆発的な推進力を生む装置「エクスファンブースト」がある。
超高速移動を可能とする形態で、それまでの全タイプを越える能力を備えているが、その代償として変身者の肉体に多大な負担をかけるため、ベルトさんは存在を秘密にしていた。しかし魔進チェイサーが、従来のドライブでは無効化できない「超重加速」を身につけたため、実戦投入された。結果として窮地を逃れることはできたものの、その一戦で進之介は首を痛めることとなった。
キックやパンチによる必殺技もあるが、進ノ介への負担を軽減するため主にトレーラー砲による必殺技が使用される。また、加速を連続使用するとオーバーヒートを起こすため、専用のシフトカーによるメンテナンスを受ける必要がある。
『ファイナルステージ』では、メディックがこの形態に変身した。
デザインモチーフは地上最速のマシンであるフォーミュラ1カー。この後にさらなるフォームが控えていることは決まっていたが、先に最終形態を作ってから穴埋めのようにデザイン作業を行うことは避けられ、考え得る最強のモチーフが敢えてこの時点で使用された。しかしスピードが向上したといっても、それだけで強さを表現するのは難しいことから、魔進チェイサーに超重加速発生能力が設定され、タイプフォーミュラはその状況下でも高速移動できるということになった。
胸部装甲がF1マシンとして、黒いGP-ドライビングスーツは道路を、体側にある赤白のストライプ模様はFIサーキットの縁石をイメージしており、サーキットを駆けるマシンを全身で表現している。ドライブの他タイプにならうならば頭部は車のボディをモチーフとするところだが、タイプフォーミュラは例外的にF1レーサーのヘルメットを基にしており、色も他の部位で使われている青ではなく黄色にして目立たせている。目の部分を覆う黒いゴーグル「ウィンガードバイザー」も、F1ヘルメットのバイザーに由来する。なお、全身にシフトカーのロゴを配するアイディアはもともとタイプスピードで検討されており、設定上無理があったためそのときは不採用となったものである。
撮影用スーツはアップ用とアクション用が作られた。胸パーツが前に突き出しているうえ両腕にはタイヤを装着するので、スーツアクターは前に重心がある状態で腕を斜めに突っ張り続けなけれならない。そのためアップ用では中腰の姿勢を取るのがやっとであり、アクション用でもパーツのボリュームが変わるわけではないので、演技は過酷である。
- タイヤコウカン
-
- タイプフォーミュラ マンターン
- マンターンF01で変身した姿。150%充填されるエネルギーを活かして、火炎攻撃を行う。
- タイプフォーミュラ ジャッキー
- ジャッキーF02で変身した姿。「ジャッキライザー」を使って敵を跳ね飛ばしたり、仲間のジャンプを支援する。
- タイプフォーミュラ スパーナ
- スパーナF03で変身した姿。高速回転する「グラスパークロー」で攻撃する。クローはタイヤごと射出も可能。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプフォーミュラ
|
202cm
|
111.1kg
|
16.0t
|
28.6t
|
47.1m
|
0.2秒(加速時の走力:0.12秒)
|
タイプフォーミュラ マンターン
|
113.4kg
|
15.9t
|
28.9t
|
46.6m
|
0.240秒
|
タイプフォーミュラ ジャッキー
|
114.9kg
|
16.4t
|
29.2t
|
44.3m
|
0.288秒
|
タイプフォーミュラ スパーナ
|
113.6kg
|
17.1t
|
29.0t
|
45.2m
|
0.250秒
|
- ツール
-
- トレーラー砲
- ハーレーがお手製のパイの包み紙に仕込んで残していった数式をヒントにして、りんなが開発した、トレーラーを模した大砲。例によって名付け親は進ノ介である。
- グラビティドライブエンジン「コア・ドライビア-TH」を搭載。トレーラーモードでは自律行動が可能で、シフトカー3車線分の道路を生成しながらドライブのもとに駆けつける。また、車体前方の「W-ロードフラッシャー」からビームを放って攻撃する。コンテナには最大2台のシフトカーを搭載可能だが、『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル』ではニンニンジャーを支援する際に大量のシフトカーを射出していた。
- 「フレームリアグリップ」をスライドさせることでトレーラーモードから大砲モードに変形し、「シフトランディングスロット」に各種シフトカーを装填することでそれぞれの特性を利用した強力なエネルギー弾を発射する。砲身の強化装甲「ウォールメタルボディ」は非常に強固な造りとなっており、戦闘時には相手の攻撃を受け止める盾としても機能する。
- 「シフトコンテナバレル」の内部に2台のシフトカーを装填することで「サイドゲージウィンドウ」に「FULL」のグラフィックが表示され、必殺技を発動する。
- デザインモチーフはトランスポータートラックで、「シフトカーの親玉」をイメージしている。
- 必殺技
-
- フォーミュラドロップ
- 超高速移動を利用して、飛び蹴りを叩き込む。シフトアップを連続することで威力が高まる。『仮面ライダー4号』にて使用。
- 体当たり
- フルスロットルで発動し、青いエネルギーを纏いながら超高速移動で近づき体当たりする。
- トレーラーインパクト
- トレーラー砲のスロットにシフトフォーミュラを装填して発動。コンテナに格納したシフトカー2台のエネルギーを増幅させ、「フルフルフォーミュラ大砲!」の音声とともに強力な砲撃を放つ。
タイプトライドロン
シフトブレスにシフトトライドロンを装填して変身するドライブの最強形態。ドライブシステムを開発したクリムも想定していない、奇跡的に誕生した形態である。
フリーズロイミュード超進化体に敗れて仮死状態となった進ノ介は、ベルトさんの力でかろうじて命をつないでいた。その進ノ介を霧子が運転するトライドロンに乗せて全シフトカーの力を結集し、時速200キロメートルに達したときにエネルギーが進ノ介へと注ぎ込まれて蘇生、同時にタイプトライドロンへの変身が可能となった。
変身時、分解したトライドロンがアーマーとして装着され、全てのシフトカーがシフトトライドロンに吸収される。
全身を覆う「G-パワードライビングスーツ」と各部の装甲は赤を基調としている。変身後は胸部の左側に各種タイヤが縦向きに装着される。胸部には、ドライブとトライドロンのコア・ドライビアが融合した高性能エンジン・コア・ドライビア-TNが搭載されている。
全タイプの中で最高の万能スペックを誇り、状況に応じてベルトさんの意思でボディをコントロールすることも可能。ベルトさんがコントロールしている際は複眼「デュアルハイビームアイ」が黄色からドライブドライバーのディスプレイに似た縞状の赤色に変わり、戦闘スタイルもより落ち着いたものに変化する。
左腕には超高速マテリアル生成装置を組み込んだ「ミキシングアームギア」が備わり、内蔵したタイヤ合体システムタイヤカキマゼールを用いて相性が良いシフトカーに応じたタイヤ3輪を融合させ、強化タイヤを形成できる。この強化タイヤを装着することで、より多次元的な戦法を繰り出せる。
『ファイナルステージ』では、ハートがこの形態に変身した。
タイプフォーミュラのデザインで地上最速のF1マシンをすでに使ってしまっていたため、最強形態のモチーフ選定には困難が伴ったが、石森プロの田嶋秀樹が提唱した「子供たちが考える最速の車とはやはりトライドロンだろう」という意見が打開策となり、ドライブとトライドロンが「人馬一体」となるアイディアに行きついた。
撮影用スーツは、ベーススーツも含めてアップ用とアクション用が作られた。「シルエットが細くなったら動きやすいというのは大きな誤解」とスーツアクターの高岩成二は述べている。
- タイヤカキマゼール
- 3種のタイヤを1つに集約して行う、タイプトライドロンのタイヤコウカン。全7種類設定されたが、劇中に登場したのは3つのみ。
- 3台のシフトカーが併走する映像をイメージして考案されたものだが、実際の描写ではシフトカーが登場せず直接タイヤが出てくるので、大森プロデューサーは反省点のひとつとしている。
- タイプトライドロン アタック1.2.3
- マックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーを合体。分身しながら炎とトゲで攻撃する。
- タイプトライドロン ピーポーセーバー
- ジャスティスハンター、マッドドクター、ファイヤーブレイバーを合体。キュアクイッカーで人々を救いつつ、ジャスティスケージで敵を捕らえる。
- タイプトライドロン コウジゲンバー
- ランブルダンプ、スピンミキサー、ローリングラビティを合体。ランブルスマッシャーと10tオモーリで攻撃する。
- タイプトライドロン アメリカンドリーム
- 劇中未登場。
- タイプトライドロン タフガイ
- 劇中未登場。
- タイプトライドロン ウェザーリポート
- 劇中未登場。
- タイプトライドロン グランプリ
- 劇中未登場。
- タイヤ全合体
- シグマサーキュラーとの最終決戦で登場。全21種のタイヤが、7つのカキマゼールタイヤとなり、さらに1つの白いタイヤへと変わる。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプトライドロン
|
198.5cm
|
108.0kg
|
18.0t
|
31.0t
|
45.0m
|
0.643秒
|
タイプトライドロン アタック1.2.3
|
108.0kg
|
18.0t
|
31.0t
|
45.0m
|
0.643秒
|
タイプトライドロン ピーポーセーバー
|
108.0kg
|
18.0t
|
31.0t
|
45.0m
|
0.643秒
|
タイプトライドロン コウジゲンバー
|
108.0kg
|
18.0t
|
31.0t
|
45.0m
|
0.643秒
|
- 必殺技
-
- トライドロップ
- フルスロットルで発動し、敵に飛び蹴りを叩き込む。
- トレーラービッグインパクト
- トレーラー砲のスロットに変身用シフトカーを装填し、コンテナにシフトトライドロンを格納して発動。トライドロンそのものをエネルギー弾として射出する。
- 発射後のドライブはスロットに装填したシフトカーのタイプへ変身する。
- 必殺キック
- タイヤ全合体の状態で放ち、ハートロイミュード超進化体のパンチとの同時攻撃でシグマサーキュラーを粉砕した。
テレビシリーズ以外の作品に登場する仮面ライダードライブ
- タイプフルーツ
- シフトブレスにシフトフルーツを装填して変身するドライブの特殊形態。詳細は仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル#仮面ライダードライブ タイプフルーツを参照。
- タイプハイスピード
- ロイミュード027が変身する「偽ドライブ」に対抗するために、シフトブレスにシフトハイスピードを装填して変身するドライブの上級(ハイクラス)形態。『シークレット・ミッション type HIGH-SPEED!』のみ登場。
- タイプスピードの強化形態で、各部の装甲はシルバーグレーを基調とし、頭部のエンブレムを高級車風の「R-ウィングエンブレム」に変え、タイヤは木目があしらわれている。
- りんなが進ノ介の目の前でシフトスピードを改造し、スペックを引き上げたと説明したため、それを聞いた進ノ介は実際にパワーアップした気になったが、実際には色とデザインを多少変えただけであり、スペック自体もタイプスピードとほとんど変わらない。
- 撮影用スーツはタイプフルーツの改造であり、その後さらに超デッドヒートドライブとダークドライブへと再改造された。
- タイヤコウカン
-
- タイプハイスピード フレア
- メガマックスフレアで変身した姿。火炎を操る。
- タイプハイスピード ベガス
- ドリームベガスで変身した姿。ドラムシールドを装備する。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
タイプハイスピード
|
199cm
|
102kg
|
6.0t+1g
|
10.4t+2g
|
32m+3mm
|
5.6999995秒(加速時:1.8秒)
|
- 必殺技
-
- ハイスピードロップ
- まばゆく輝きながら放つキック。
- 仮面ライダー超デッドヒートドライブ
- チェイスから借りたマッハドライバー炎にトライドロンキーを装填して変身した姿。詳細は劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー#仮面ライダー超デッドヒートドライブを参照。
- タイプスペシャル
- シフトブレスにシフトネクストスペシャルを装填して変身するドライブの特殊強化形態。詳細は劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー#仮面ライダードライブ タイプスペシャルを参照。
- 仮面ライダーデッドヒートドライブ
- 進ノ介用に新規開発されたマッハドライバー炎にシフトデッドヒートを装填して変身した姿。詳細は仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス#仮面ライダーデッドヒートドライブを参照。
- 仮面ライダーゼロドライブ
- 10年前にタイムスリップした進ノ介がシフトブレスにシフトスピードプロトタイプを装填して変身した姿。詳細は仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス#仮面ライダーゼロドライブを参照。
- タイプスピードワイルドテクニック
- ハートが変身するドライブの特殊形態。詳細はドライブサーガ#仮面ライダードライブ タイプスピードワイルドテクニックを参照。
仮面ライダーマッハ
詩島剛がマッハドライバー炎にシグナルマッハを装填して変身する仮面ライダー。決め台詞は「追跡、撲滅、いずれもマッハ!」。
開発者はクリムの恩師にあたるハーレー・ヘンドリクソン博士。仮面ライダードライブよりも強力なネクストシステムを搭載しており、新型グラビティドライブエンジン「NEX-コア・ドライビア」は重加速現象を打ち消すだけでなく、リミッターを解除すれば自ら重加速を引き起こせる。マッハドライバー炎のブーストイグナイターを連打することで、「ズーット!マッハ!」の音声と共に猛スピードで行動でき、『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では仮面ライダーファイズ アクセルフォームと互角の高速戦を演じた。ただし変身者の肉体にかかる負担が大きく、長時間変身していることとはできない。戦闘後には頭部の「イノベイトバイザー」を展開することで全身内部の余剰エネルギーを排出する。
右肩前面には使用するシグナルバイクの能力をアイコン化して表示するタイヤ「シグナコウリン」を備えており、武器の「ゼンリンシューター」を持つことで右腕全体がバイクのように見える。また、左肩後方からは内包する液体金属の移動により重心バランスを保つ2枚のスタビライザー「ブラストマフラー」が伸びる。
制作段階では、2号ライダーの乗り物を自動車にするかバイクにするかでスタッフの見解が分かれたものの、「普段乗っているバイクが魔進チェイサーのバイクと合体すれば四輪車になる」というアイデアにより両方の意見が充足され、2号ライダー「マッハ」はバイク乗りと決まった。自動車をデザインに落としこんだ仮面ライダードライブにならうならば、マッハの形状はバイクを模した姿になるところだが、それは『仮面ライダーW』の「仮面ライダーアクセル」という先例がいたために避けられ、バイク用のつなぎを着てヘルメットを被った、まさに「ライダー」というデザインとなった。左胸の「R-エンブレム」は、ライダースーツらしくワッペン風になっている。白いスーツにヘルメットという色使いは、スタントスターのイーブル・クニーブル(英語版)をモチーフとしている。
撮影用スーツはベースに伸縮性のある素材が使われ、小手や脛のパーツもウレタン製のためアップ用でもポーズの制限が少なくなっている[108]。眼の部分はアップ用ではミラーグラス、アクション用ではメッシュ状の金属シートをそれぞれ使用しており、フードを通しても良好な視界が得られている[108]。マスクはアップ用・アクション用共にバイザーの開閉が可能だが、アクション用は口元にスーツアクターの呼吸用の穴が開けられているため開閉シーンの撮影には使用されない[108]。
- シグナルコウカン
- 仮面ライダーマッハはドライバーに装填するシグナルバイクに応じて形態変化を行う。また、シフトカーを使用することも可能である。
- マッハマガール
- シグナルマガールで変身した姿。放った弾道を曲げることができる。
- マッハカクサーン
- シグナルカクサーンで変身した姿。エネルギー弾を拡散して放つことができる。
- マッハトマーレ
- シグナルトマーレで変身した姿。相手を足止めする。
- マッハキケーン
- シグナルキケーンで変身した姿。ミサイル状の魔獣を操る。
- マッハモエール
- シフトカーのマックスフレアで変身した姿。炎を放つ。
- マッハマゼール
- シフトカーのスピンミキサーで変身した姿。敵を固めることができる。
- マッハアラブール
- シフトカーのランブルダンプで変身した姿。ドリル「ランブルスマッシャー」を装備する。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダーマッハ
|
205.5cm
|
96.6kg
|
9.7t
|
16.7t
|
40.3m
|
2.4秒
|
- ツール
-
- マッハドライバー炎(マッハドライバーほのお)
- ハーレー博士が開発したマッハの変身ベルト。未完成の段階で剛が持ち出して使用するようになった。
- グラビティエンジン「コア・ドライビア-M」を内蔵する。また、ドライブドライバーのような自我はないものの補助頭脳が搭載されており、システムを管理している。
- 普段はバックルの状態で携帯され、腹部に当てることでベルト部「ドライバーウェビング」が伸張して装着される。シグナルマッハを「シグナルランディングパネル」に装填することで剛を仮面ライダーマッハへと変身させるほか、その他のシグナルバイクやシフトカー、さらにはバイラルコアの能力も引き出すことができる。
- バックル上部のスイッチ「ブーストイグナイター」を押すことで、身体や武器に圧縮エネルギーを送り込んで高稼働状態にする。4回以上連打すれば限界稼動状態「フルスロットル」となる。
- シュートロイミュードによる爆撃事件にてマッハのパワーアップを懇願されたりんなが「研究用」としてもう一台を製作して準備していたが、剛がデッドヒートマッハのバーストモードを使いこなして依頼を取り下げたため不要となった。その後霧子からの要請でチェイスが使用することを前提に調整を施し、シグナルチェイサーと共に提供された。
- 仮面ライダーチェイサー開発時、剛のベルトにも拡張機能が追加されており、ベルト内部の戦闘データとスロットからのデータを組み合わせることで新たな仮面ライダーを試作することが可能となった。
- デザインモチーフはバイクのマフラー。ベルトの模様はタイヤのトレッドパターンとなっている。
- ゼンリンシューター
- タイヤパーツ付き特殊光線銃。マッハの意思に応えて手元に出現して装備するが、変身前でも使用可能。
- 圧縮エネルギー弾を発射しての射撃のほか、銃口下部に備わった強化タイヤ「ゼンリンストライカー」での打撃にも用いられる。
- 「シグナルランディングパネル」にシグナルバイクを装填することで、それぞれの特性に応じた多彩な攻撃が可能となる。
- 必殺技
- 括弧内は使用フォーム。
- キックマッハー
- 前方宙返りを繰り返して勢いを付け、急降下して跳び蹴りを叩き込む。
- キケンキックマッハー(キケーン)
- 全身に魔獣を宿してキックを放つ。
- アラブルキックマッハー(アラブール)
- ランブルスマッシャーを右足に装着して跳び蹴りを叩き込む。
- ヒットマッハー
- ゼンリンシューターにシグナルマッハを装填して発動する。シグナルコウカンをしている場合、発動後にマッハドライバーのブーストイグナイターを押すことで形態に応じた効果が付与される。
- ヒットマッハーマガール(マガール)
- 敵に向かって曲がるエネルギー弾を発射する。
- ヒットマッハーカクサーン(カクサーン)
- 発射したエネルギー弾を拡散させてあらゆる方向から敵を撃ち抜く。
- ヒットマッハートマーレ(トマーレ)
- 敵を止めるエネルギー弾を放つ。
- ヒットマッハーキケーン(キケーン)
- 巨大な魔獣を召喚して敵を攻撃させる。
- ヒットマッハーモエール(モエール)
- 火炎を放つ。
- ヒットマッハーマゼール(マゼール)
- コンクリート弾を連射する。ブーストイグナイターを押すことで瞬時にコンクリート弾を固め、連打で更に強化される。
- ビートマッハー
- ゼンリンシューターにシグナルバイクを装填し、タイヤ部分を回転させることで発動する。
- ビートマッハートマーレ(トマーレ)
- 打撃を打ち込んだ敵の行動を停止させる。
- マシン
-
- ライドマッハー
-
- 全長:3.110m
- 乾燥重量:275kg
- 馬力:300ps(220.6kw)
- 最高時速:350km/h
- マッハの専用バイク。変身前の剛も愛車として使用する。白い車体には赤いラインが走っており、マッハのボディカラーとイメージの統一が図られている。
- 中型グラビティエンジン「コア・ドライビア-R」を搭載。車体前面には高出力ビームを放つ砲撃装置「サドゥンイレイザー」を備えている。
- 開発者のハーレーによって、魔進チェイサー / 仮面ライダーチェイサーのバイク「ライドチェイサー」との合体システムが組み込まれている。
- デザインはライドクロッサーへの合体機能を考慮して、逆算的に描かれた。そのため、合体マシンに付き物のデザイン的しわ寄せが及んでおり、玩具では後部パーツが肥大化している。
- ライドクロッサー
-
- 全長:2.6m
- 乾燥重量:540kg
- 馬力:2,000ps(1,471kw)
- 最高時速:537km/h
- ライドマッハーとライドチェイサーが合体して完成する四輪車。ハーレー博士が研究していたシステムだが剛には知らされておらず、第14話でライドマッハーとライドチェイサーが並走した際に偶然判明した。
- 合体後は2台のバイク後部が前面となるため、バイク時とは前後が逆になって進む。2台のコア・ドライビア-Rが同調することで擬似的に形成される「コア・ドライビア-CR」によって動力を生み、ワイヤー付きアンカーを射出することでビルの壁面を跳び回るなどトリッキーな戦法をも可能とする。
- ライドマッハーに搭載されていたサドゥンイレイザーのほか、車体後方には閃光弾や徹甲弾など数種類の弾丸をランダムに放つ4門の「ハンドラーバルカン」、前方にはエネルギー弾を高速連射する「ライドガトリング」といった強力な火器を備えている。さらに先端部の「フロントパイルクロー」で近接攻撃を仕掛けることもできる。
- 元のバイクが2台なのに対しライドクロッサーの操縦者は1名であるため、魔進チェイサーと仮面ライダーマッハが敵対していたころは両者の間で操縦権を互いに奪い合っていた。
- ライドブースターレッド
- マッハ用のライドブースター。その名の通り赤のカラーリングが特徴で、ブースタートライドロン時にはトライドロンの右側に合体する。
- 詳細はトライドロンの項を参照。
仮面ライダーデッドヒートマッハ
マッハドライバー炎にシフトデッドヒートを装填して変身するマッハの強化形態。ただしシフトデッドヒートは仮面ライダードライブと共用しているため、ドライブがタイプデッドヒートに変身しているときは、この形態になれない。
変身ベルトと頭部の「M-バーンメット」を除けば、ドライブ タイプデットヒートと同一の容姿をしている。すなわち、マッハのベーススーツとドライブ タイプスピードの胸部装甲を合わせたような外見で、胸には「タイプデッドヒートタイヤ」が装備される。また右肩には、稼動エネルギーと熱を生成する小型タイヤ「DH-コウリン」がある。
スピード性能こそ通常のマッハからやや落ちているが、パワーは強大になっている。だがこの形態を使い続けてDH-コウリンのメーターが振り切れてしまうと、タイヤがバーストして暴走状態に陥る。
ドライブがタイプデッドヒートを越えるタイプフォーミュラへの変身能力を得ると、進ノ介だけが強くなっていくことに対し、剛は焦りを感じていた。しかし姉である霧子の励ましを受けて立ち直ると、バースト後も暴走せずに「デッドヒートマッハバースト」として戦えるようになった。ドライブがタイプチェンジに際して特定の精神状態を必要とするように、マッハのシステムもまた変身者の心と密接な関係にあるのである。
企画段階でドライブにはより強力なフォームが複数用意されていたことから、当初は共用していたシフトデッドヒートがやがてマッハ専用となることは想定されていた。そこでマッハは暴走状態を克服できる、むしろバーストしてからのほうが強い、という設定となった。
- シグナルコウカン
- 各シグナルバイクの能力を引き出すことは可能だが、通常のマッハと異なり、形態は変化しない。また、胸にタイヤがあるので、ドライブ同様のタイヤコウカンも行える。
- デッドヒートマッハマガール
- シグナルマガールで変身。放った弾道を曲げることができる。
- デッドヒートマッハカクサーン
- シグナルカクサーンで変身。エネルギー弾を拡散して放つことができる。
- デッドヒートマッハトマーレ
- シグナルトマーレで変身。相手を足止めする。
- デッドヒートマッハモエール
- シフトカーのマックスフレアで変身した姿。胸にマックスフレアタイヤを装備する。
- デッドヒートマッハアラブール
- シフトカーのランブルダンプで変身した姿。タイヤは変化しないが、ドリル「ランブルスマッシャー」を装備する。
- デッドヒートマッハナオール
- シフトカーのマッドドクターで変身した姿。シュートロイミュードの攻撃で倒された際、霧子が起動して治療を行った。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダーデッドヒートマッハ
|
205.5cm
|
107.1kg
|
15.3t
|
23.7t
|
36.5m
|
3.2秒
|
- 必殺技
- 括弧内は使用フォーム。
- ヒートキックマッハー
- 全身に熱エネルギーを纏って加速しながら宙返りし、急降下して跳び蹴りを叩き込む。威力は通常のキックマッハーを上回る。
- モエルヒートキックマッハー(モエール)
- 火炎を纏ってキックを放つ。
- アラブルヒートキックマッハー(アラブール)
- フルスロットルで放つ。
- ヒットマッハー
- ゼンリンシューターを使用した射撃技。
- ヒットマッハーマガール(マガール)
- 敵に向かって曲がるエネルギー弾を発射する。
- ヒットマッハーカクサーン(カクサーン)
- 発射したエネルギー弾を拡散させてあらゆる方向から敵を撃ち抜く。
- ヒットマッハートマーレ(トマーレ)
- 敵を止めるエネルギー弾を放つ。
- ビートマッハー
- ゼンリンシューターを使用した打撃技。
仮面ライダーチェイサーマッハ
詩島剛が仮面ライダーマッハに変身した状態で、自身のマッハドライバー炎にシグナルチェイサーを装填して変身したマッハの特殊強化形態。シグナルチェイサーは本来の使用者であるチェイス専用に調整されているため、その他の人物では扱えないはずであることから、この変身の成立にはシグナルチェイサー自身の意思が関与しているとも考えられる。
仮面ライダーチェイサーのベーススーツにマッハの頭部と胸部装甲を重ねたような外見をしている。ドライバーとシグナルチェイサー双方に蓄積された戦闘データが組み合わさったことで通常のマッハを上回るスピードを発揮し、マッハの武器であるゼンリンシューターとチェイサーの武器であるシンゴウアックスを使いこなす。
それまでのマッハでは歯が立たなかったゴルドドライブを高速戦闘で一気に追い詰め、最後の必殺キックの打ち合いも制して撃破した。
製作スタッフに新スーツを用意するだけの余裕がなかったため、実際の撮影用スーツは見た目どおりマッハとチェイサーを組み合わせたものである。脚本を担当した三条陸は、一番苦悩したキャラクターである剛に強い力を持たせて視聴者が一番恨んでいる敵を倒すという一番格好いいところを与えたいという考えから、スーツを新作することができないことを前提にプロット段階でチェイサーマッハを創作した。チェイサーマッハはかなり重要な展開を担うキャラクターであったことから、大森敬仁プロデューサーは「もっと事前に考えてきちんと準備しておけばよかった」と反省の弁を述べている。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダーチェイサーマッハ
|
205.5cm
|
98.7kg
|
25.2t
|
30.5t
|
44.3m
|
2.0秒
|
- 必殺技
-
- 強化パンチ
- 高圧縮エネルギーを込めた「レイドヒットグローブ」から繰り出される一撃で、衝撃波を帯びている。
- 連続パンチ
- 高速移動しながら放つ連打。
- 必殺加速キック
- フルスロットルで発動する。右足に高圧縮エネルギーを集中して放つ飛び蹴りで、その速度は音速に達する。
- ゴルドドライブとライダーキックのぶつかり合いになった際には、チェイサーの幻影が重なるキックを放って打ち勝ち、ゴルドドライブを撃破した。
テレビシリーズ以外の作品に登場する仮面ライダーマッハ
- 仮面ライダー超デッドヒートマッハ
- 『小説 仮面ライダードライブ 〜マッハサーガ〜』に登場。詳細はドライブサーガ#オリジナル仮面ライダー(マッハサーガ)を参照。
- 仮面ライダーマッハチェイサー
- Vシネマ『仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート』に登場。詳細はドライブサーガ#仮面ライダーマッハチェイサーを参照。
仮面ライダーチェイサーとその前身
仮面ライダープロトドライブ
プロトゼロ(ロイミュード000)が左腕に装着したシフトブレスにシフトスピードプロトタイプを装填し、ドライブドライバーに信号を伝達することで変身する仮面ライダー。
仮面ライダードライブの原型であり、外見はドライブ タイプスピードとほぼ共通しているが、頭部に「ヘッドウイングスポイラー」に相当する部位がなく、短い「ヘッドフィンアンテナ」になっている。また、胸に装着されるタイヤは、内部パーツがむき出しの未完成な「アーキタイプギア」である。
胸部に形成される試作型グラビティドライブエンジン「コア・ドライビア-0」によって重加速現象を打ち消すことができる。だが、頭部装甲「トライアルストリーム」には高速戦闘時に普通の人間では耐えられないような負荷がかかり、腕部と脚部の強化装甲「インコンプリートアーマー」はパワーを増幅する代わりに挙動が不安定になるなど、随所に未完成な点が目立つ。また格闘能力もエネルギーロスが大きいため想定を下回っており、パンチ力で目標値の7割、キック力で同じく6割程度しか発揮できていない。
グローバルフリーズの日に蜂起したロイミュードたちに立ち向かい、一度は殲滅した。このときブレンによって「仮面ライダー」の呼称を付けられる。しかしコアを破壊する能力がなかったため、やがて復活したロイミュードに逆襲を受ける。最後はハートロイミュードの戦闘力の前に敗北し、プロトゼロはハート・ブレン・真影の手でチェイスに改造された。
ボディカラーは黒だが、仮面ライダードライブ タイプワイルドとの差別化のためにマットブラックとなっている。この色は傷つきやすいので撮影向きではないのだが、劇中への登場回数が少ないキャラクターであるため採用された。また、変身者が魔進チェイサーと同じであるため、チェイサーのイメージカラーである紫が差し色に用いられている。
撮影用スーツは『Type ZERO』の終了後、ドライブ タイプフルーツに改造され、その後はタイプハイスピード、超デッドヒートドライブ(マスクのみ)、ダークドライブ(グローブ、ブーツのみ)、ゴルドドライブ、ゼロドライブへと改造を繰り返されており、最後に元のプロトドライブに戻された。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダープロトドライブ
|
194cm
|
114kg
|
4.1t
|
5.9t
|
28m
|
6.1秒(加速時:2.1秒)
|
- 必殺技
-
- 連続パンチ
- シフトブレスをシフトアップして放つ。
- 必殺キック
- シフトブレスのイグナイターを押し、フルスロットル状態で放つ飛び蹴り。
- 前述の通り、ロイミュードのコアは破壊できない。
- マシン
- ライドチェイサーの原型となった専用バイクに乗って活動していた。
- 劇中では明瞭に描写されていないが、脚本の三条陸の想定によると、ライドチェイサーの髑髏の意匠はロイミュードに改造されたときに付けられたものなので、プロトドライブが運用していたころのマシンに髑髏はないとのこと。
魔進チェイサー
チェイスがブレイクガンナーで変身した戦士。第2のグローバルフリーズを起こすべく社会に潜伏中のロイミュードの中で、不用意に目立つような問題行動を起こす個体を粛清してコアに戻す役割を担っており、他のロイミュードたちからは「死神」として恐れられていた。また、ロイミュードの活動を補佐する役割もあり、ドライブやマッハとは何度も激突した。
その正体は仮面ライダープロトドライブとして戦っていたプロトゼロで、記憶を消されてロイミュード陣営に身を置いているものの「人間を守る」という使命はいまだ活きており、決して人命は奪わなかった。しかしメディックに再改造を受けて超重加速発生能力を身につけた後は、躊躇なく人間を攻撃するようになり、ドライブ タイプフォーミュラの「トレーラーインパクト」を受けて倒された。
チェイスが正義の仮面ライダーに戻ってからは、エンジェルロイミュードとの一件を除いてこの形態になることはなかったが、ゴルドドライブとの最終決戦でマッハドライバー炎が破壊された中、剛を守るため最期にもう一度変身し、自爆して散った。
全身を覆う「ナイトハイドウェア」は黒、各部の装甲は紫を基調としている。全体的に左右非対称の形状で、オレンジ色の複眼も右側が覆われている。左肩の「デスヘッドショルダー」には、ぼかし塗装で髑髏のマーキングが施されている。
メインライターの三条陸は、従来の作品での「悪の仮面ライダー」ではなく『人造人間キカイダー』のハカイダーのようなライバルキャラクターと位置づけている[6]。主役のドライブが車乗りであるので、カーアクションを面白くするために要請されたバイク乗りのキャラクターであり、デザイン段階では後に仮面ライダーとなることも決まっておらず、「スクラップ工場をモチーフとした怪人」として描かれた。ヒーローキャラクターは子供たちが理解しやすいようにシンプルなデザインとするのが原則だが、魔進チェイサーは怪人なのでメカディテールがふんだんに盛り込まれている。しかし仮面ライダーらしさもあったほうが子供たちの受けがいいだろうという判断から、初期稿にはなかった複眼が付け加えられた。
撮影用スーツは怪人と同タイプのワンピース型となっている[137]。スーツは『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』で超デッドヒートドライブに改造されたが、その後テレビシリーズ再登場のため魔進チェイサーに戻された。
- 武装(チューン)チェイサー
- ブレイクガンナーにチェイサーバイラルコアを装填することで右腕に強化武装を装備した形態。強化武装は背部のコネクター「サーキュラーダイナミクス」と接続され、エネルギーを供給される。
- 武装チェイサースパイダー
- チェイサースパイダーバイラルコアの力でファングスパイディーを右腕に装備した形態。ファングスパイディーによる強力な斬撃や刺突攻撃を放つ。
- 武装チェイサーコブラ
- チェイサーコブラバイラルコアの力でテイルウィッパーを右腕に装備した形態。テイルウィッパーを振るって相手に伸縮自在の激しい打撃を浴びせる。
- 武装チェイサーバット
- チェイサーバットバイラルコアの力でウィングスナイパーを右腕に装備した形態。ウィングスナイパーで標的を狙い撃つ。また、翼型に変化したウィングスナイパーを背部に装備して空中を飛行する。
- 武装チェイサートリプルチューン
- 3つのバイラルコアの力でデッドリベレーションを右腕に装備した形態。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
魔進チェイサー
|
202.5cm
|
112kg
|
7.3t
|
12.2t
|
24.0m
|
6.9秒
|
武装チェイサースパイダー
|
127.0kg
|
8.6t
|
12.5t
|
7.1秒
|
武装チェイサーコブラ
|
8.1t
|
武装チェイサーバット
|
7.3t
|
武装チェイサートリプルチューン
|
設定未発表
|
- ツール
-
- ブレイクガンナー
- 魔進チェイサーへの変身に用いる銃型のツール。銃口「ディストラクションマズル」を押し込むことで変身のためのスタンバイ状態に移行する。
- 銃としてエネルギー弾を放つほか、マズルの下に3つ並んだ「リベンジャーパイク」にパワーを集中することで打撃武器としても活用できる。
- 上部の「バイラルランディングパネル」にバイラルコアを装填し、それぞれの特性にあった武装を魔進チェイサーに付与する。また、シフトカーを読み込むこともできる。
- チェイスが仮面ライダーチェイサーとなった後も引き続き使用されており、シンゴウアックスの必殺技「アクロスブレイカー」発動までの隙を埋めるためなど、主に牽制目的で活用された。
- デザインモチーフはメリケンサックである。
- チェイサーバイラルコア
- チェイスにハートから「プレゼント」された銀彩色のチェイス専用バイラルコア。ブレイクガンナーに装填することで、魔進チェイサーを武装チェイサーに強化させる。シフトカーやシグナルバイク同様個別に意思を持っており、ゴルドドライブとの決戦の際、チェイサーマッハを援護した。
- 配色は大人が身につけるシルバーアクセサリーがモチーフ。
名称 |
形態 |
武装
|
チェイサースパイダーバイラルコア
|
武装チェイサースパイダー
|
ファングスパイディー
|
チェイサーコブラバイラルコア
|
武装チェイサーコブラ
|
テイルウィッパー
|
チェイサーバットバイラルコア
|
武装チェイサーバット
|
ウィングスナイパー
|
- 必殺技
- 括弧内は使用した形態。
- エグゼキューションスパイダー(武装チェイサースパイダー)
- ファングスパイディーの先端でエネルギーをスパークさせ、クモを模したエネルギー弾を形成して投げ飛ばす。
- エグゼキューションコブラ(武装チェイサーコブラ)
- 基部ごと射出されたテイルウィッパーが、基部を頭部とした蛇となって敵に襲いかかる。
- エグゼキューションバット(武装チェイサーバット)
- ウィングスナイパーを背部に装着して飛行し、上空から飛び蹴りを放つ。
- マシン
-
- ライドチェイサー
-
- 全長:2.380m
- 乾燥重量:265kg
- 馬力:300ps(220.6kw)
- 最高時速:470km/h
- 魔進チェイサー専用バイク。劇中での説明はないが、元々プロトドライブ用に製作されたマシンがプロトゼロとともにロイミュードに改造されたものである[1]。
- 黒い車体には紫のファイヤーパターンが施されている。また車体の前後に髑髏のオブジェがあるが、単なる装飾ではなく、フェアリング部分の物は走行システムの管理モジュール「デスヘッドシンボル」で、バックレストの背面にある物は後方監視装置「リアスカルデバイス」である。動力源は中型グラビティドライブエンジン「コア・ドライビア-R」。
- ライドクロッサーへの合体指令が出された場合はコントロールがライドマッハー側に移行され、チェイスのコントロールを受け付けなくなる。なお、その合体指令はチェイサー側からでも送ることができ、この場合は前述とは逆にコントロールがチェイサー側に移行されマッハのコントロールを受け付けなくなる。
- チェイスが仮面ライダーチェイサーになった後も引き続き使用されているが、シンゴウアックスを収納できるように改良されただけで、外見に変化はない。
仮面ライダーチェイサー
チェイスが自身専用のマッハドライバー炎にシグナルチェイサーを装填して変身する仮面ライダー。初変身時は魔進チェイサーへの変身を経て、装甲が砕け散ってこの姿となった。これは最初の変身に際して、システムのアップデートが行われたためと思われる。
全身を覆う「メタルハイドスーツ」はブルーシルバーを基調としており、随所に紫色のエネルギーライン「ヴァイオレットライナー」が走る。胸部には超重加速も起こせる新型の駆動機関「コア・ドライビア-ONE」が搭載されており、そこから直結した背面のコネクター「ホイーラーダイナミクス」に各種タイヤを装着する。
魔進チェイサーから引き続き使用するブレイクガンナーによる銃撃・打撃戦のほか、専用武器であるシンゴウアックスを駆使した豪快かつ威力の高い攻撃を得意とする。
番組後半で投入される新キャラクターについては、デッドヒートマッハを越えるマッハの強化形態という案もあったが、魔進チェイサーが高い人気を集めていたことから、仮面ライダーとして新生させることになった。「きれいに磨かれた魔進チェイサー」をコンセプトとしており、ぼかし塗装だった左肩の髑髏マークも明瞭になっている。また、魔進チェイサーの左右非対称というコンセプトを引き継いでおり、顎のラインを繋げないことでデザイン上の違和感を表現している[151]。配色については、これまでの仮面ライダーで使われていない、『機動刑事ジバン』と同じ色が選ばれた。
撮影用スーツは2ピース構造のアップ用と一体型のアクション用が存在する[151]。当初、二の腕部分のパーツは肩パーツと繋がっていたが、スーツアクターの今井靖彦からの意見により肩パーツと分割してスーツ側に取り付けられ、可動範囲が向上した[151]。
- タイヤコウカン
-
- チェイサー ハヤーイ
- マッハドライバー炎にシフトスピードプロトタイプを装填して変身する派生形態。加速状態に入り、高速で行動できる。
- スペック
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダーチェイサー
|
199.5cm
|
114.0kg
|
19.7t
|
25.8t
|
43.1m
|
3.0秒
|
- ツール
-
- マッハドライバー炎(マッハドライバーほのお)
- チェイサーの変身ベルト。りんなが剛の依頼から研究開発用スペアとして開発していたマッハドライバーを、霧子からの要請でチェイス(プロトゼロ)専用の調整や拡張機能の追加を施したもの。
- ブレイクガンナー
- 魔進チェイサー時から引き続き、遠近距離用の武器として使用される。
- シンゴウアックス
- りんなが開発した、押しボタン式歩行者用信号機がモデルの、チェイサー専用大型戦斧。普段はライドチェイサーに収納されており、チェイサーの意思に応えて自動的に召喚される。刃先にエネルギーを充填させることで威力の高い斬撃を繰り出す。
- 斧頭部分の「シグナルランディングパネル」にシグナルバイクを装填した後に、グリップ下部の「シンゴウプッシュボタン」を押すことでエネルギーチャージが開始される。チャージ中は「マッテローヨ!」の音声と共に「E-コンディションランプ」のレッドランプが点灯し、チャージが完了すると「イッテイーヨ!」の音声と共にグリーンランプが点灯。グリップ下部の「フルスロットルトリガー」を引いて必殺技を発動する。
- 斧頭の放熱プレートには「ライダー専用」と書かれているが実際には生身の人間でも使用可能であり、『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』では進之介がドライブドライバーを破壊するために振るい、テレビシリーズ第46話では剛がバンノドライバーにとどめをさすときに用いた。このことから、破壊力の大きさに比べて、使用者への負担が少ない武器だと推測できる。
- ややふざけたコンセプトとも思える武器なので、東映側に採用されたときはスタッフも驚いたが、渋いキャラクターのチェイスにはこのような面白アイテムが「意外にはまっていた」と大森プロデューサーは述べている。
- 必殺技
-
- チェイサーエンド
- 右足に紫色のエネルギーを纏って飛び蹴りを放つ。
- アクロスブレイカー
- シンゴウアックスにシグナルチェイサーを装填して発動する。横断歩道のような幻影と共に敵を切り裂く。
- ライドブースターブルーの上からシンゴウアックスを投げつけるバリエーションもある。
- マシン
-
- ライドチェイサー
- 専用バイク。ブレイクガンナー同様に魔進チェイサー時から引き続き使用。
- 魔進チェイサー敗北後回収されドライブピットに保管されていたが、シンゴウアックスを収納するスペースを新設された上で変身ツールとともにチェイスに返還された。
- ライドブースターブルー
- チェイサー用のライドブースター。その名の通り青のカラーリングが特徴で、ブースタートライドロン時にはトライドロンの左側に合体する。
- 詳細はトライドロンの項を参照。
テレビシリーズ以外の作品に登場するチェイサー
- 超魔進チェイサー
- ブレイクガンナーにライノスーパーバイラルコアを装填して変身する魔進チェイサーの最強形態。詳細はドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー#超魔進チェイサーを参照。
仮面ライダー純(量産型仮面ライダーマッハ)
りんなが警察官用に開発した量産型仮面ライダー。装着者が量産型マッハドライバーに特状課キーを装填して変身する。試作機を本願寺が試着した際に「仮面ライダー純」と名乗る。
特別な素質のない普通の人間でも装備可能で、コア・ドライビアは搭載されていないが、重加速粒子測定器「ピコピコ3号」を背負っているため、重加速環境下でも活動できる。
テレビシリーズ第44話で登場したものの、システムの不備で機能停止し、身動きが取れないまま退場した。その後の『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』で対眼魔戦に実戦投入されるが、あえなく返り討ちに遭い、本願寺は半ば死後の世界のような不思議空間で仙人と邂逅するはめになった。
『仮面ライダードライブ ファイナルステージ』では、追田が変身する仮面ライダー現八郎も登場する。
本願寺役の片岡鶴太郎の「仮面ライダーに変身したい」という希望を、大森プロデューサーが汲んで設定されたキャラクターである。撮影用スーツは既存品の寄せ集めであり、マッハのベーススーツにプロテクターを付け、市販のヘルメットをマッハ風にリペイントしてできあがった。
- スペック
- 本願寺が装着したときの数値。
名称 |
身長 |
体重 |
パンチ力 |
キック力 |
ジャンプ力(ひと跳び) |
走力(100m)
|
仮面ライダー純
|
171cm
|
62kg
|
2.5t
|
3.7t
|
6m
|
7.0秒
|
- ツール
-
- 量産型マッハドライバー
- 渋い青色のカラーリングになっている。
- 重加速粒子測定器を小型化した「ピコピコ4号」の開発が優先されたため、試作のみに終わった。
- 特状課キー
- 撮影用プロップは『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に出てきた「トライドロンキー」を改造したもの。
ゴルドドライブ
蛮野天十郎の意識を宿したバンノドライバーが、ロイミュード006のボディを乗っ取って変身する悪の戦士。元々人間体を持っていた006自身はコアを破壊されており、寄生した蛮野自身が怪人体のままの006のボディを動かしているため、人間体は存在しない。
外観はプロトドライブと酷似しているが、全身の装甲は金色に彩られている。
その力はドライブ・マッハ・チェイサーの3大ライダーをしのぎ、ロイミュード超進化態と同等の領域に至っている。ゆえに4人の超進化態を必要とするコア・ドライビアシンクロ発動に加わることもでき、全世界のグローバルフリーズを実現する「約束の数」の1人としてカウントされた。しかしシンクロ発動によって「シグマサーキュラー」が完成すると、余剰エネルギーを使ってメディックの殺害を試み、彼女の身替わりとなったブレンの死を招いた。
その後、特防センタービルでシグマサーキュラーを起動し、全人類をデータ化して自らの支配下に置こうとする。ビルに突入してきたマッハとチェイサーと戦闘になり、両者を変身解除にまで追い込むが、チェイスの犠牲によって再起した剛が仮面ライダーチェイサーマッハとなると、形勢が逆転。最期は必殺キックの応酬に敗れてボディを破壊され、残ったバンノドライバーも剛の手でとどめをさされた。
デザイン画ではドライブ タイプスピードを金色に変えただけであり胸にタイヤも装備されていたが、本物のドライブと区別をつけづらいことから、劇中ではタイヤの代わりにプロトドライブの胸パーツをリペイントした物が取り付けられた。
撮影用スーツはアクション用のみ。超デッドヒートドライブのマスクとダークドライブのボディーを改造したものであり、後にゼロドライブへと再改造されている。
- ツール
-
- バンノドライバー
- ゴルドドライブの変身ベルトにして本体。ドライブドライバーと同型だが全体的なカラーリングは黒となっており、ディスプレイの表情は変化しない。
- ドライブドライバーと同様データ化した人間=蛮野の意思がインストールされているが、単にロイミュードの体に装着されるのではなく完全に乗っ取ってしまう。ベルト単体でも自在に浮遊し、光る触手を伸ばして敵を攻撃できる。
- 作成者はクリムをコピーしたロイミュード004である。004は開発段階から蛮野の支配プログラムが組み込まれており、忠実な部下として活動していた。
- シフトブレス
- ゴルドドライブが左腕に装備しているブレスレット型のデバイス。変身にシフトカーが使用されないため普段は空だが、武器を奪うことで対応するシフトカー等が出現する。
- ゴルドコンバージョン
- ゴルドドライブの胸部に装着されている干渉装置で、他のライダーの武器をデータに還元して奪取する機能を備えている。
- 後にこの機能を重くみたりんなの緊急措置により、ライダーたちの主要装備にコーティングが施されたため、これらに該当するものだけは奪取できなくなった。
- 必殺技
-
- エネルギー波(電撃)
- 腕から放つほか、槍状に変化させることもできる。
- キック
- バンノドライバーのイグニッションキーを捻って放つ。ドリルのように回転するパターンもある。
引用エラー: 「注」という名前のグループの <ref>
タグがありますが、対応する <references group="注"/>
タグが見つかりません
- ^ a b c d 大森敬仁 2016, pp. 282–303, 「公式『仮面ライダードライブ』全史」
- ^ a b c d e f g h i j k l 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「CB0三条
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
- ^ a b c 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「THM508
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
- ^ a b c d 超全集 2015, pp. 104–105, 「三条陸(脚本)×大森敬仁(東映プロデューサー)×望月卓(東映プロデューサー)」
- ^ 東映HM51 2015, p. 86, 「仮面ライダードライブ 脚本家対談 三条陸×長谷川圭一」
- ^ a b c 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「宇147三条
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
- ^ 第47話。これは三条陸の計らいによるものである。仮面ライダードライブ 最終話(特別編) ゴーストの事件 | 東映[テレビ]
- ^ a b 超全集 2015, pp. 99–101, 「特状課のアフター5 「仮面ライダードライブ」メモリアル座談会」
- ^ a b 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「CB0大森
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
- ^ a b c 宇宙船150 2015, pp. 66–67, 「[対談]大森敬仁×望月卓」
- ^ a b 超全集 2015, pp. 102–103, 「蕨野友也(ハート)×松島庄汰(ブレン)×馬場ふみか(メディック) ロイミュード座談会」
- ^ テレビ朝日公式サイト CASTより。
- ^ a b 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「宇宙船146田崎
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
- ^ キャラクターブックZERO 2014, p. 60, 「Solo Interview10 高岩成二」
- ^ a b c 宇宙船146 2014, pp. 12–21, 「ディテール・オブ・ヒーローズ特別編 第27回 仮面ライダードライブ タイプスピード」
- ^ a b c 宇宙船147 2014, pp. 12–19, 「ディテール・オブ・ヒーローズ 特別編 第28回 仮面ライダーマッハ」
- ^ 宇宙船147 2014, pp. 20–25, 「ディテール・オブ・ヒーローズ 特別編 第28回 魔進チェイサー」
- ^ a b c 宇宙船148 2015, pp. 12–15, 「ディテール・オブ・ヒーローズ 特別編 第29回 仮面ライダーチェイサー」