別所村(べっしょむら)は、兵庫県印南郡にあった村。現在の姫路市別所町各町にあたる。
地理
歴史
1953年10月に町村合併促進法が施行(昭和の大合併)されると、県が当初策定した合併計画では別所村は米田町を中心とするグループに含まれるも、「御国野村との合併も可」とする留保がつけられていていた。このため1954年3月に兵庫県加印地方事務所は管内を6ブロックに分けた合併案を示すが、別所村については「姫路市と密接な関係があり」「飾磨地方事務所と交渉中」として米田ブロックから除かれ、どのブロックにも含まれなかった[1]。村の大勢は姫路市との合併に傾いていたが、小林・北宿部落は阿弥陀村と行動を共にし高砂市との合併論を唱え、非公式ながら高砂市の意向を打診する。しかし米田町が合併問題で紛糾、結果として分町合併という道をたどったことから、これを見た村当局は「米田町の二の舞を避けたい」として村民の意向把握と説得に時間をかけ、1957年3月の村議会で姫路市との合併を可決するに至る[2]。
交通
鉄道路線
村域を日本国有鉄道の山陽本線が通過したが、駅は所在しなかった。現在はひめじ別所駅が所在。また、現在は旧村域を山陽新幹線が通過するが、当時は未開業。
道路
現在は旧村域に播但連絡道路の姫路ジャンクション・大塩別所ランプが所在するが、当時は未開通。
参考文献
- 角川日本地名大辞典 28 兵庫県
- 高砂市史編さん専門委員会編集「高砂市史」第3巻通史編近現代 平成26年3月31日発行
脚注
- ^ 「高砂市史」p.678
- ^ 「高砂市史」p.686
関連項目