兵庫県立明石高等学校(ひょうごけんりつ あかしこうとうがっこう)は、兵庫県明石市荷山町にある公立高等学校。略称は「明高」(めいこう)。
概要
初代校長に山内佐太郎を迎え、前身の旧制明石中学校以来の伝統校である。
今でこそ明石北高校が、明石市内トップの実力校であるが、総合選抜前は本校が、明石市内トップの実力校であった。
総合選抜制の実施とともに、人気・進学実績など長期間の低迷に陥った。2004年度より制服を一新。また、同校の同窓会である自彊会実施の各種補習など、再び進学率向上に力を入れている。
生徒会活動が活発である。
2008年度より総合選抜が廃止され、複数志願制への移行が決定した。なお、生命科学探究類型クラスという推薦入学のみの美術科と同様のクラスも設けられた。
- 校訓・建学の精神
校訓は「自治・共同・創造」の3句。建学の精神は「自彊不息」であり、これは易経の「天行健、君子以自彊不息」に由来し、同窓会の会名「自彊会」もこれに由来する。
歴史
設置学科
明石高等学校の普通科では2008年度から7限授業が取り入れられている。また2年次から文系と理系に分かれて異なった授業をする(例:文系→日本史、世界史、生物I・理系→地理、化学)。
兵庫県の公立高校で唯一美術に特化した学科。おもな特徴として毎日の授業に美術の授業があることや、期末テストの最終日には美術科のみデッサンや油絵などのテストが存在する。学べる専門科目は、デッサンを始め、油画、日本画、ビジュアルデザイン、クラフトデザイン、彫刻、水彩画などがある。
2008年度に、普通科内に新しく開設された。普通科と同じく7限授業を取り入れている。週33時間授業を導入。医・歯・薬・バイオと医療系の分野で社会貢献できる人材を育成する点に、重点を置いていることに従来型の理系クラスとは異なった特徴を持つ。実験・実習の授業(とくに化学)が多く、移動教室での授業が他の学科よりも多い。2013年度より、普通科理数探究類型に改編された。
2008年度に、普通科内に新しく開設された生命科学探究類型を改編して設置された。高大連携(大学教員による授業など)、実験・実習・演習の授業、少人数授業実施による基礎学力の充実という3点を特色としている。
2024年度に、理数探求類型を改編して設置された。以下の特色ある教育活動を行っている。
- 企業や大学等との連携による先端技術を活用した探究活動
- SDGs等の社会課題及びドローンやVR等の先端技術を活用した専門性の高い講義や実習
- 選択科目群を活用した、生徒の興味・関心に応じた多様な学校設定科目の設置
- 西オーストラリア州等の大学や高校と連携した講義や実験実習、共同研究や発表会、オンラインによる交流
- 地域資源や環境、先端技術を活用した新たな設計やデザインの創作
- Artを「デザイン」と捉え、S(Science)、T(Technology)、E(Engineering)、A(Art)、M(Mathematics)を融合させたアプローチ
部活動
- 2012年には63年ぶりに近畿大会出場。初戦では智辯和歌山に勝利。準決勝で大阪桐蔭には敗れたが、春夏連覇校に食らいつく明石ナインを見て地元民は「古豪復活」と大いに盛り上がった。
- 男子ソフトボール部 - 2005年、2006年、2015年、2016年と全国大会出場。2016年、インターハイ出場
- 男子ソフトテニス部 - 2007年、個人でインターハイ出場。
- 剣道部 - 女子部では、2007年に全国総体個人の部で2年連続出場を果たしている。
- 音楽部:旧明石中学校時代からの部。吹奏楽団であるが旧来の音楽部の名称を残している。昭和30年代には全国大会で優勝などをした楽団である。「明石高校OB吹奏楽団ホームページ」では1964年1月23日毎日放送で放送された「若き日の歓び」を聞くことが出来る。
- 放送部 - NHK杯ラジオドラマ部門佳作や総合文化祭ラジオドラマ部門・朗読部門を佳作、特別賞などを受賞。2009年度は昼の生放送ラジオをしていた。
- 百人一首かるた部:第44回 兵庫県高等学校総合文化祭 小倉百人一首かるた部門大会 A級の部 第二位、第四位、第七位入賞し、以上三名は近畿大会及び全国高校かるたグランプリに兵庫県代表として出場。C級の部 第二位、第三位、第六位入賞。
- 合唱部:第43回全国高等学校総合文化祭 2019佐賀総文祭に東播地区連合合唱団として出場。合唱部門 文化連盟賞を受賞。
卒業生
- 学界
- 財界
- スポーツ
- その他
関連項目
脚注
- ^ 旧制中学2回(第18回、第19回)、高校4回(第32回、第42回、第66回、第69回) 決勝戦敗退6回((旧制中学5回(第16回、第20~22回、第25回)、高校1回(第37回))
- ^ 旧制中学7回(第7回~第11回、第15回、第19回)、高校1回(第59回(1987年)・40年ぶり)。このうち第9回と第10回は準優勝。
外部リンク