全国産業別労働組合連合(ぜんこくさんぎょうべつろうどうくみあいれんごう)は、かつて日本に存在した労働組合のナショナルセンターである。略称は新産別または産別連合。
歴史
1946年に結成された左派系ナショナルセンターである産別会議は、結果として共産党系の強いものとなっていた。これに反発した一部非共産党系左派は1949年に産別民主化同盟を結成し、産別会議から離脱する。同年12月には名称を全国産業別労働組合連合とした。1950年に総評が結成されると、新産別としてこれに参加したが、会費滞納による権利停止処分に反発し、1954年に離脱する[1]。以降、新産別は労働運動では独自路線を歩むこととなる。その後の組織拡大はあまり進まず、新産別の組合がある産業も金属、化学など一部に限られていた。80年代のナショナルセンターの統一では、全民労協結成に先駆けて中立労連と全国労働組合総連合(総連合、現在の同名で略称を全労連とする組織とは別)を結成するなどこれに積極的に参加した。1989年に結成される連合に参加するために1988年に解散した[2]。
加盟組合
- 全国機械金属労働組合(全機金) - 全国金属労働組合(全国金属、旧総評系)と統合し、全国金属機械労働組合(金属機械)を経て、連合成立後の1999年JAMに統合。
- 新産別全化学産業労働組合連合(新化学) - 連合成立後の2002年JEC連合に統合。
- 新産別運転者労働組合(新運転) - 連合成立後に労供労連となる。
- 全国産業別労働組合連合京滋地方連合会(新産別京滋地連) - 新産別の地方組織の扱いであったが、金属産業の労働組合が多数を占め、連合結成後は金属機械の結成に参加した。(さらに後にJAMへ統合)
- 全国鉄施設労働組合(全施労)はオブサーバー加盟していた。
この他にも加盟組合が存在した。
脚注
関連項目