伊藤 虎丸(いとう とらまる、1927年3月30日[1] - 2003年1月31日[2])は、日本の中国文学者。専門は中国近現代文学[3]、魯迅と日本の比較[3]、郁達夫と創造社など。
人物
東京都生まれ[3]。1944年、旅順工科大学に入学するも、日本が敗戦して帰国[3]。帰国後は肺結核を発病して5年間病床に就き、この間にキリスト教を信仰するようになる[3]。1953年、東京教育大学文学部に入学し、中国文学を専攻する[3]。同大学院を経て東京大学大学院中退。明治学院高等学校教諭、1963年広島大学教授[3]、1973年和光大学教授[3]、1980年東京女子大学教授[3]。1995年明海大学教授、2000年退任、平和学園理事長。
2003年1月31日、肺炎のため死去[1]。
著書
- 『魯迅と終末論 近代リアリズムの成立』竜渓書舎 1975
- 『魯迅と日本人 アジアの近代と「個」の思想』1983.4(朝日選書)
- 『近代の精神と中国現代文学』汲古書院 2007.10
共編著
- 『郁達夫(zh)資料 作品目録・参考資料目録及び年譜』稲葉昭二、鈴木正夫共編 東京大学東洋文化研究所附属東洋学文献センター 1969 (東洋学文献センター叢刊)
- 『郁達夫資料補篇』稲葉昭二、鈴木正夫共編 東京大学東洋文化研究所附属東洋学文献センター 1973-74 (東洋学文献センター叢刊)
- 『創造社資料 全10巻別巻1』アジア出版 1979 (中国研究文献)
- 『駱駝草』アジア出版 1982.1
- 『中国の文学論』横山伊勢雄共編 汲古書院 1987.9
翻訳
- 『中国地質略論-抄 魯迅 中国現代文学選集 第2』平凡社 1963
- 『魯迅全集 1 墳・熱風』学習研究社 1984.11
- 『魯迅全集 10 集外集拾遺補編』学習研究社 1986.12
脚注
参考