二人官

二人官(ににんかん、ラテン語: duumviri ドゥウムウィリ、英語: Duumvirate)は、同等の政治的・軍事的権限を持つ2名の指導者を置く統治方式のこと。またはその指導者のこと。二人連帯職二頭政治二頭統治と訳される[1]こともある。

古代ローマの官職

古代ローマにおいて

  1. 国家反逆を裁く裁判官シビュラの書の予言・祭儀を司る司祭、道路管理官等のこと[2]二十六人官も参照。
  2. 帝国より自治を認められたコロニアムニキピウムに置かれた司法、戸口検査を司る政務官のこと[1]。二人官それぞれに、リクトル(先導警吏)、随員、書記、執達吏、書簡吏、布告吏、臓卜師などが配属されたという[3]

脚注

  1. ^ a b プログレッシブ英和中辞典 (goo辞典) duumvirate
  2. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ドゥウムウィリ
  3. ^ * 本間俊行「ローマ帝政前期における諸都市の書記(scribae)」『西洋史論集』第12号、北海道大学大学院文学研究科西洋史研究室、2009年、1-26頁、NAID 120001469161