「二人の銀座」(ふたりのぎんざ)は、ザ・ベンチャーズが作曲し発売したシングル。のちに和泉雅子・山内賢の2人がデュエット曲としてカバーし、シングルとして発売し映画化される。その後、ザ・ベンチャーズが作曲し発売した「東京ナイト」も同様に和泉雅子・山内賢の2人がデュエット曲としてシングル発売され、同様に映画化される。
ザ・ベンチャーズ盤
ベンチャーズが銀座の夜景からイメージして作曲。英語題は「Ginza Lights」。1966年のアルバム「Go With The Ventures」収録。
尚、ベンチャーズのレコーディングに於いては、ベースがいわゆる「テケテケ奏法(グリッサンド)」を行う[1]。
日本盤シングル収録曲
- 二人の銀座 (GINZA LIGHTS)
- 霧の8マイル(エイト・マイルズ・ハイ) (EIGHT MILES HIGH)
- ザ・バーズのカバー。
- 本作のシングルは同一型番(LR-1545)でB面の邦題が「霧の8マイル」となっているものと「エイト・マイルズ・ハイ」になっているものとがある。
アメリカ盤シングル収録曲
- アラベスク(Arabesque)
- 二人の銀座
和泉雅子・山内賢盤
レコードは東芝レコード(東芝音楽工業)より発売。累計売上は100万枚以上[2]。
当初は越路吹雪に提供されたが、曲を聴いた越路が自分より和泉雅子がデュエットで歌ったほうがいいと判断し、和泉に譲った。永六輔が詞をつけ、山内賢とのデュエット曲としてリリースし、大ヒットした[3]。
なお、本来は岩谷時子が詞をつける予定だった[4]。
1966年7月に、ザ・ベンチャーズが勝ち抜きエレキ合戦に出演した際、音楽評論家の福田一郎氏は「Ginza Lights 銀座の灯りですね。それであの~僕が解説付けたんですけどね、(中略)、であの~これ大変メロディがいいので、岩谷時子さん確か詩を書いて、あの~歌ってくれるはずなんですけどね、加山君がね。」と発言している。[5]。
シングル・リリースから4年後、1970年大晦日放映のTBSテレビ系列『第12回日本レコード大賞』で「いわゆる『ベンチャーズ歌謡』」が企画賞を獲得し、和泉・山内2人揃って生出演して歌唱披露した。
B面の『踊りたいわ』は、後述の映画『二人の銀座』の挿入歌として使用された。
収録曲
- 二人の銀座
- 作詞:永六輔、作曲:ザ・ベンチャーズ (ボブ・ボーグル、ドン・ウィルソン、ノーキー・エドワーズ、メル・テイラー)[6]、編曲:川口真、歌:和泉雅子&山内賢
- 踊りたいわ
- 作詞・作曲:ヘンリー、編曲:大沢保郎、歌:和泉雅子
その他のカバー
映画
本楽曲のヒットにより、1967年に映画『二人の銀座』が公開された。雪室俊一の原案を才賀明が脚本。青春映画。1967年2月25日に日活により封切りされた。シネマスコープ・モノクロ作品。
キャスト
挿入歌
- 『二人の銀座』
- 歌:山内賢・和泉雅子
- 『ちぎれた涙』
- 作詞:橋本淳 / 作曲:すぎやまこういち / 編曲:森岡賢一郎 / 歌:尾藤イサオ
- 『恋の苦しみ』
- 作詞:橋本淳 / 作曲:すぎやまこういち / 編曲:井上忠夫 / 歌:尾藤イサオ
- 『ブルー・シャトウ』
- 作詞:橋本淳 / 作曲:井上忠夫 / 編曲:森岡賢一郎 / 歌:ジャッキー吉川とブルーコメッツ
- 『甘いお話』
- 作詞:佐々木ひろと / 作曲:小田啓義 / 歌:ジャッキー吉川とブルーコメッツ
- 『青い瞳』
- 作詞:橋本淳 / 作曲:井上忠夫 / 歌:ジャッキー吉川とブルーコメッツ
- 『お待たせしました』
- 作詞:沢ノ井千江児 / 作曲:袴田宗孝 / 歌:桂京子
- 『君を求めて』
- 作詞・作曲:佐々木勉 / 歌:ヴィレッジ・シンガーズ
- 『踊りたいわ』
- 歌:和泉雅子
同時上映
『星よ嘆くな 勝利の男』
脚注
- ^ シンコーミュージック刊、『バンドスコア ベンチャーズ・ベスト』
- ^ 【あの人は今こうしている】超人気女優だった和泉雅子さん、ゲンダイネット、2009年9月1日掲載。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ 和泉雅子インタビュー銀座地下街ラジオくんー第四配信・レトロ銀座特集
- ^ ベンチャーズのシングル「二人の銀座/エイト・マイルズ・ハイ」ジャケット裏面の福田一郎による解説より。
- ^ 1966年7月に、ザ・ベンチャーズが勝ち抜きエレキ合戦に出演した際の審査員達の会話個人録音された当時の放送の音声より
- ^ JASRAC作品コード 0G0-4490-9
外部リンク
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メンバー |
三原綱木(Guitar & Vocal) - 小田啓義(Organ & Piano)
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旧メンバー |
ジャッキー吉川(Drums) - 高橋健二(Bass & Vocal) - 井上忠夫(Flute & Sax & Vocal) - ヒロ池ヶ谷(Drums) - 白鳥健二(Bass & Vocal) - 姫神じゅん(Guitar & Vocal) - 山根宮子(Piano & Vocal) - 佐伯芳江(Organ & Vocal) - 金崎タミキ(Bass & Vocal) - 早見タロー(Guitar & Vocal) - 渡辺トオル(Sax & Flute & Vocal) - 上瀧洋之(Vocal) - 平石友実(Bass) - 森本博夫(Guitar) - 中野誠(Keyboard) - 高橋毅(Vocal) - 土井立庭(Guitar) - 岸明樹(Keyboard) - 白川博朋(Bass) - 安田一平(Guitar)
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シングル | |
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アルバム |
グランド・ヒット・パレード (第3集) - クリスマスをエレキ・ギターで(→ブルー・コメッツのクリスマス) - 青い瞳/青い渚 ブルー・コメッツ・オリジナル・ヒット集 - ベスト・ヒット'66 - ブルー・コメッツ・リサイタル - これぞヤング・ビート - ブルー・コメッツ=オリジナル・ヒット第2集 - ヨーロッパのブルー・コメッツ - アメリカのブルー・コメッツ - ベスト・オブ・ブルー・コメッツ - ヤング・ビート・ブルー・コメッツ - ポピュラーヒット25年史 (上巻) - ポピュラーヒット25年史 (下巻) - ベスト・オブ・ブルー・コメッツVol.2 - スター・ダブル・デラックス/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ - G.S.R. - ラヴ・サウンド/ブルー・コメッツ -ブルー・コメッツの素晴らしき音の殿堂 - ブルー・コメッツの素晴らしきオリジナル・サウンド - ディスコ大作戦 - ゴールデン・スター・ワイド・デラックス/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ - ジャッキー吉川とブルー・コメッツ・ベスト - THE TALES OF BLUE COMETS PAST MASTERS 1965-1972 - THE TALES OF BLUE COMETS PAST MASTERS BOX 1965-1972 - ブルー・コメッツ フォーエバー - ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト - ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト コロムビア・イヤーズ (1966~1972)
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出演映画 | |
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関連項目 | |
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