予科練平和記念館(よかれんへいわきねんかん)は、茨城県稲敷郡阿見町にある博物館である。
2010年(平成22年)2月2日に開館した[1]。設計は早稲田大学教授の吉村靖孝である。
概要
予科練の歴史や戦争の記録を保存、展示するとともに次の世代に確かに伝え、命の尊さや平和の大切さを考えるための記念館である。
予科練の代名詞といえば、7つボタンで、これは「若鷲の歌」にも歌われている。展示構成は、7つボタンに合わせて、1.入隊、2.訓練、3.心情、4.飛翔、5.交流、6.窮迫、7.特攻と7つのテーマで展示空間を構成している。
また予科練生の生活と訓練を撮影した写真家の土門拳の作品42枚も展示されている。
- 入隊 - 入隊と不安の交錯(台湾・朝鮮半島出身の練習生たちについても紹介)
- 訓練 - 猛訓練と心身の成長
- 心情 - 少年たちの心の葛藤
- 飛翔 - 予科練から大空へ
- 交流 - 予科練と阿見
- 窮迫 - 戦局の変化
- 特攻 - 戦時下の悲劇
所在地
アクセス
開館時間
- 9:00 - 17:00
- 入場料金は、大人500円、小中高生は300円。
- 月曜を除く火曜から日曜まで。祝日は開館。
- 月曜が休館日。月曜が祝日の場合は、翌日が休館[2]。
近在の施設
以下の施設は、土浦駐屯地の敷地内にある。開館日は、予科練平和記念館と連動して運用されている。
- 雄翔館(予科練記念館)- 予科練戦没者の遺書、遺品を保存、展示する。
- 雄翔園 - 予科練の戦没者1万9千人の霊璽簿(れいじぼ)を収めた予科練の碑を中心にした庭園である。
脚注
- ^ “館長挨拶”. 予科練平和記念館 (2024年4月). 2024年6月27日閲覧。
- ^ “予科練平和記念館”. じゃらん. 2023年9月28日閲覧。
関連文献
- 梯久美子『戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ』岩波書店〈岩波新書〉、2024年。
外部リンク