中村 三春(なかむら みはる、男性、1958年12月3日[1] - )は、日本の日本近代文学研究者。学位は、博士(文学)(東北大学・論文博士・2011年)(学位論文「新編言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回」)。北海道大学教授。
略歴
岩手県釜石市生まれ。岩手県立盛岡第一高等学校、東北大学文学部日本文学科卒、同大学院博士課程中退。2011年「新編言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回」で、博士(文学)(東北大学)の学位を取得。東北大学助手、弘前学院大学文学部講師、山形大学人文学部講師、助教授、教授を経て、2008年10月から北海道大学大学院文学研究科教授。2007年宮澤賢治賞奨励賞受賞。有島武郎、太宰治、宮沢賢治、横光利一、村上春樹、小川洋子などを専門とし、テクスト理論の立場から研究する。
著書
- 『フィクションの機構』(ひつじ書房、未発選書) 1994
- 『言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回』(有精堂出版) 1994、のち改題『新編言葉の意志』(ひつじ書房、未発選書) 2011
- 『係争中の主体 漱石・太宰・賢治』(翰林書房) 2006
- 『修辞的モダニズム テクスト様式論の試み』(ひつじ書房、未発選書) 2006
- 『花のフラクタル 20世紀日本前衛小説研究』(翰林書房) 2012
- 『<変異する>日本現代小説』(ひつじ書房) 2013
- 『物語の論理学』(翰林書房) 2014
- 『フィクションの機構 2』(ひつじ書房、未発選書) 2015
- 『<原作>の記号学 日本文芸の映画的次元』(七月社) 2018
- 『接続する文芸学 - 村上春樹・小川洋子・宮崎駿』(七月社) 2022
- 『ひらがなの天使: 谷川俊太郎の現代詩』(七月社) 2023
共編著
- 『総力討論 漱石のこころ』(小森陽一, 宮川健郎共編、翰林書房) 1994
- 『近代のレトリック』(有精堂出版、日本文学を読みかえる) 1995
- 『ひつじアンソロジー 小説編』全2巻(ひつじ書房) 1995 - 2009
- 『ひつじアンソロジー 詩編』 (ひつじ書房) 1996
- 『競技場』(ゆまに書房、コレクション・モダン都市文化9) 2005
- 『横光利一の文学世界』(石田仁志, 渋谷香織共編、翰林書房) 2006
- 『映画と文学 交響する想像力』(森話社) 2016
- 『日本近代知識人が見た北京』(王書瑋編、髙橋博史, 篠崎美生子, 大國眞希, 大島丈志, 王書瑋共著、三恵社) 2020.6
論文
外部リンク
Mプロジェクト - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分) ヘーゲルの文学論などに言及
PROJECT M:中村三春ホームページ - ウェイバックマシン(1999年4月23日アーカイブ分)
脚注
- ^ 「現代日本人名録」2002年