『不滅の恋/ベートーヴェン』(Immortal Beloved)は、作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生涯を題材としたイギリス・アメリカ合作映画で、1994年に封切られた。
概略
この作品は、ベートーヴェンの死の直後、「自身の楽譜、財産全てを「不滅の恋人」に捧ぐ」と記された1通の遺書が発見されたところで幕を開ける。ベートーヴェンの秘書であったアントン・シンドラーは、遺書に書かれたベートーヴェンの“不滅の恋人”(Immortal Beloved)を見つけ出すため、候補の女性たちを訪ねオーストリア、ハンガリーの各所を旅し、謎に包まれた「不滅の恋人」へと迫っていく。
「不滅の恋人」候補の女性たちの回想からベートーヴェンの生涯を描き出すという形式を取っており、この点では伝記映画のようでありながら、同時に観客もシントラーとともに「不滅の恋人」の正体を追うミステリーとしての要素を含んだ作品ともなっている。
キャスト
※日本語吹替はVHS版の他に機内上映版が存在する。
スタッフ
音楽
ゲオルク・ショルティが音楽監督となり、ロンドン交響楽団が演奏を手がけるという充実した布陣となった。使用曲としてはベートーヴェンの作品のほか、ジョアキーノ・ロッシーニのオペラ『泥棒かささぎ』の序曲が使用されている。
劇中の音楽ではヨーヨー・マが演奏した部分もある。
ベートーヴェン役のゲーリー・オールドマンは元々ピアノを趣味としており、劇中でも殆ど吹替えなしで演奏したとも言われている。
出典
外部リンク