上阪 徹(うえさか とおる、1966年〈昭和41年〉5月11日 - )は、日本の著作家、ブックライター、日本文藝家協会会員。兵庫県豊岡市出身、早稲田大学商学部卒業。
経歴
兵庫県豊岡市の田んぼや畑が囲まれた風光明媚な地域で、農家の長男に生まれる。2人の姉を持つ末っ子長男で、父からは農家を継ぐように言われて育った。豊岡市立三江小学校、豊岡市立豊岡南中学校、兵庫県立豊岡高等学校、早稲田大学商学部を卒業[1]。
中学、高校時代はバスケットボール部に所属。ロックやヘヴィメタルなどのバンド活動に夢中になる。大学時代は、音楽サークル、フュージョンマニアに所属。担当はギター。ジャズ・フュージョンを中心に演奏するインストゥルメンタル専門サークル[1]。
1989年(平成元年)4月、アパレルメーカーのワールドに入社。東海甲信越エリアの営業に配属[1]。
1990年(平成2年)9月、リクルート・グループが設立した広告制作会社に転職、コピーライターとなる[1]。
1994年(平成6年)11月、フリーランスに。広告、記事、広報物、書籍などを手がける[1]。
2009年(平成21年)4月10日、講談社から初の著書『楽天物語 : 新しい成功のかたち』を出版。楽天市場の顧客と生産者を直結させるビジネスが、どれほど人々を幸せにしているのか。その答えを9人の楽天市場のオーナーさんに取材。答えが明らかになっていく[2]。
2011年(平成23年)宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師に就任[1]。
2013年(平成25年)「上阪徹のブックライター塾」を開講。「人が幸せになるお手伝い」を仕事のテーマにする[1]。
2019年(令和元年)日本文藝家協会会員となる[1]。
2024年(令和6年)2月24日、著書『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』がTBSテレビ『熱狂!マニアさん』でクローズアップ。上阪がゲストとして呼ばれる[3]。
現在、著書は50冊超。インタビュー集に、累計40万部を超えるベストセラー『プロ論。』シリーズ、『外資系トップの仕事力』シリーズがある。これまでの取材人数は3000人超、ブックライターとして担当した書籍は100冊以上、携わった書籍の累計売上は200万部を超える[4]。
人物
- 好きな言葉は村上春樹の『ノルウェイの森』に出てくる「人生はビスケットの缶だと思えばいいのよ」。ビスケットの缶には美味しいビスケットと美味しくないビスケットがある。仕事が思うようにいかない若い頃は、上手くいかないと「今は美味しくないビスケットを食べている。後で美味しいビスケットを食べられるんだ」と言い聞かせていた。しかし年を重ねて心境が変わっていく。実は、ビスケットが美味しいか美味しくないかは自分が決めていたのだ。美味しくないビスケットも、美味しく食べちゃう人がいる。そしてそれを自分の糧にしてしまう、と[5][6]。
- トレードマークは赤いメガネ。2006年頃からかけている。たまたま鯖江の老舗メガネメーカー、MASUNAGAの100周年記念モデルを二子玉川のメガネのイワキで一目ぼれして買った[6][出典無効]。
- もともと書くことは苦手で嫌いだった。「言葉を見つける仕事」と考えて広告の世界に入ったが「文章を書く仕事」だった[7]。
- 厳格な父で賢く勤勉だった。誰とでもフラットにコミュニケーションを取れる人柄で、地位や見てくれは全く気にしない。困ったことがあれば助けていた。そんな父の口癖は「誰のために生きているのか」。父は三男で、長男が家を出てしまった影響で自分の夢を捨てて実家に戻り、農家を継いだ。自分ではなく家族や周囲の人のために生きている人だった[1]。
著書
- ※ 国立国会図書館「上阪徹」調べ
出演
雑誌
- ※ 国立国会図書館「上阪徹」調べ
脚注
関連項目
外部リンク