上田城跡公園(うえだじょうせきこうえん)は、長野県上田市にある、上田城を中心に整備された都市公園(総合公園)である[1]。
上田城の本丸、二の丸を中心に市民会館、プールなどが整備され市民の憩いの場となっている。また、毎年4月上旬から5月上旬にかけての観桜シーズンには「上田城千本桜まつり」が催され、全国から花見客が訪れる。
主な施設
- 上田城
- 上田市立博物館(本館・別館)
- 山本鼎記念館 - 2014年(平成26年)9月30日閉館。2016年(平成28年)より上田市立博物館別館。
- 旧上田市民会館 - 1963年(昭和38年)開館。2014年(平成26年)12月26日閉館。2016年1月17日から2017年(平成29年)1月15日まで「信州上田 真田丸 大河ドラマ館」として建物利用された。
- 真田神社
- 招魂社
- 平和の鐘
- 愛の鐘
- 児童遊園地
- 上田城跡公園野球場
- 陸上競技場
- 弓道場
- ゲートボール場
- 体育館(第一・第二) - 2021年移転予定。
- テニスコート(東・西) - 2020年移転予定。
- 上田城跡駐車場・上田城跡北観光駐車場
信州上田 真田丸 大河ドラマ館
2016年(平成28年)1月10日、NHK大河ドラマ『真田丸』が放映開始。同ドラマの放送にあわせ、旧上田市民会館(2014年12月26日閉館)の建物を上田市が整備し、2016年1月17日に「信州上田 真田丸 大河ドラマ館」としてリニューアルオープンした[2]。館長には箱根高原ホテル元社長の唐沢信幸が就任した[3]。
2017年(平成29年)1月5日、累計入館者数が100万人を突破。2008年(平成20年)に大河ドラマ館として当時最多の入館者約67万人を記録した鹿児島市の「篤姫館」を大きく上回り、史上初の100万人を達成した[4]。同年1月15日、閉館。
同年4月1日から11月30日まで「特別企画展『400年の時を経て甦る上田城』」の会場となった[5][6][7]。同展終了後は上田市役所の会議室や収納スペースとして暫定使用。
2020年(令和2年)度から解体に着手[8]し、上田城二の丸の遺構復元工事が行われた。
ギャラリー
-
二の丸橋
-
ケヤキ並木遊歩道
-
山本鼎記念館
-
上田市立博物館
-
平和の鐘
-
愛の鐘
-
真田神社
-
上田招魂社
歴史
- 1879年(明治12年) - 本丸跡に松平神社(現・真田神社)設立の動き
- 1889年(明治22年) - 西櫓一帯が寄付される
- 1923年(大正12年) - 招魂社、上田公会堂が二の丸に設立
- 1925年(大正14年) - 本丸一帯が上田市に寄付される
- 1927年(昭和2年) - 陸上競技場完成、二の丸橋竣工、二の丸堀に上田交通真田傍陽線開通、公会堂下駅開業
- 1928年(昭和3年) - 野球場完成、東テニスコート完成
- 1929年(昭和4年) - 西櫓に徴古館(上田市立博物館の前身)開館
- 1937年(昭和12年) - 武徳殿竣工
- 1949年(昭和24年) - 北櫓・南櫓の移築復元完成
- 1950年(昭和25年) - 動物園開設
- 1954年(昭和29年) - 市営プール完成
- 1961年(昭和36年) - 愛の鐘完成
- 1962年(昭和37年)10月 - 山本鼎記念館開館
- 1963年(昭和38年) - 上田公会堂跡に上田市民会館竣工
- 1965年(昭和40年) - 二の丸に上田市立博物館完成、西櫓閉鎖。児童遊園地開園、動物園閉鎖(ウサギと鳥類のみ児童遊園地内動物舎にて飼育継続)
- 1970年(昭和45年)9月 - (第一)体育館完成
- 1972年(昭和47年) - 上田交通真田傍陽線廃止、平和の鐘が設置される、西テニスコート(朝日生命厚生事業団寄贈)完成
- 1978年(昭和53年)4月 - 弓道場完成
- 1979年(昭和54年) - 多目的広場(ゲートボール場)、相撲場完成
- 1980年(昭和55年) - 第二体育館完成
- 1981年(昭和56年)3月 - けやき並木遊歩道完成
- 1983年(昭和58年)4月 - 勤労青少年ホーム完成
- 1994年(平成6年) - 東虎口櫓門及び袖塀復元完成、北櫓・南櫓の内部公開開始(いずれも上田市立博物館の施設となる。2018年(平成30年)より「上田城櫓資料館」と呼称)
- 2014年(平成26年)8月 - 2015年の「アクアプラザ上田」(室内プール)開業に伴い市営プール営業終了
- 2014年(平成26年)9月 - 山本鼎記念館閉館.。所蔵品は同年10月2日に開館した上田市立美術館に移された
- 2014年(平成26年)12月 - 同年10月2日に上田市交流文化芸術センターが開館したことに伴い上田市民会館閉館
- 2015年(平成27年)3月31日 - 勤労青少年ホーム閉館
- 2015年(平成27年)6月 - 真田神社の社務所・授与所改築・境内改修工事を行う(2017年6月工事完了奉告)
- 2015年(平成27年) - 上田市立博物館隣に多機能トイレを設置
- 2016年(平成28年)1月4日 - 西櫓の内部公開再開(12月28日まで)。旧山本鼎記念館を上田市立博物館別館として再開館
- 2016年(平成28年)1月17日 - NHK大河ドラマ『真田丸』放送に合わせ、旧上田市民会館建物に「信州上田真田丸大河ドラマ館」開館(2017年1月15日まで)
- 2016年(平成28年)4月1日 - 勤労青少年ホームと市営プールの跡地に上田城跡北観光駐車場を開設
- 2017年(平成29年)3月31日 - 児童遊園地遊具更新工事完了し再開園。動物舎、パーゴラ等改築。けやき並木遊歩道バリアフリー化整備工事完了
- 2017年(平成29年)4月1日 - 旧上田市民会館建物の「信州上田真田丸大河ドラマ館」を改装し、特別企画展「400年の時を経て甦る上田城」を開催(同年11月30日まで)
- 2017年(平成29年)11月 - 体育館・テニスコートの公園外への移転計画が公表される
主なイベント
- 上田城千本桜まつり
- 上田真田まつり
- 上田城跡能
- 真田幸村出陣まつり
- 紅葉まつり
脚注
- ^ 上田市の都市公園(上田市)
- ^ 市川顕 (2016年4月11日). “ドラマをとことん楽しむ“テーマパーク”「信州上田 真田丸 大河ドラマ館」”. NHKエンタープライズ. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 杉山果奈美 (2022年12月20日). “<人もよう> 岡崎の大河ドラマ館館長・唐沢信幸さん(71)”. 中日新聞. 2022年12月21日閲覧。
- ^ ““真田丸ロス”いやす大河ドラマ館、史上初100万人突破 15日まで”. ORICON NEWS (2017年1月5日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ “真田丸ドラマ館 上田市新装へ 誘客維持狙い”. 信濃毎日新聞. (2016年11月11日). http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161122/KT161121ATI090001000.php 2016年11月11日閲覧。
- ^ “400年の時を経て甦る「真田」の上田城 VRで再現 4月1日に開幕へ”. 産経新聞. (2017年3月31日). https://www.sankei.com/article/20170330-PZXOVYZIUJKGBBKNVN3WNIY67E/ 2017年7月3日閲覧。
- ^ 特別企画展『400年の時を経て蘇る上田城』特設サイト信州上田まつり実行委員会/上田観光コンベンション協会/上田市/上田商工会議所
- ^ 2018年3月13日 『信濃毎日新聞』東信版23面
関連項目
外部リンク