三和商船 (さんわしょうせん)は、有明海の島原湾水域に航路を持つフェリー会社。
国道389号線の海上区間として牛深~蔵之元間に500tクラスのフェリー1隻を就航している。
2020年10月の時点で日中10往復運行している。
沿革
- 1955年(昭和30年)2月 - 長島~牛深航路の集約化により、三和商船株式会社を設立
- 1966年2月 - 天長丸(166t)を建造し、蔵之元~牛深航路をフェリー化する
- 1974年
- 5月 - 蔵之元~牛深航路に、なるしお丸(366t)、うずしお丸(366t)就航。同航路を2隻体制とする
- 5月 - 牛深港及び蔵之元港に可動橋を開設
- 1980年1月 - 本渡~水俣航路を譲り受け、霧島丸(130t)乗用車フェリー就航
- 1984年1月 - 本渡~水俣航路に第8愛媛(199t)カーフェリー就航
- 1986年3月 - 天長丸(488t)を建造し、蔵之元~牛深航路に就航
- 1993年(平成5年)2月 - 両頭型フェリー第2天長丸(577t)を建造し、蔵之元~牛深航路に就航
- 1995年12月 - 本渡~水俣航路廃止
- 2001年10月 - 蔵之元港待合所全面改築
- 2008年9月 - 蔵之元~牛深航路を1隻体制(10往復20便)とする
- 2010年10月 - 翌年3月の九州新幹線全面開通を踏まえ、蔵之元~出水駅までのシャトルバス実証実験運行開始
航路
運航中の航路
過去の航路
船舶
就航中の船舶
- 1993年3月11日就航、藤原造船所建造(第122番船)
- 577総トン、全長53.35m、幅12.5m、深さ3.8m、ディーゼル2基、機関出力1,600PS、航海速力10.2ノット、旅客定員350名、8トントラック10台、乗用車5台
過去の船舶
- 1966年竣工、松浦鉄工造船所建造。引退後、個人船主に売船、貨物フェリーに改造され、加計呂麻島航路に就航
- 全長32.0m、型幅7.6m、型深さ2.6m、ディーゼル1基、機関出力300ps、航海速力9.0ノット、旅客定員200名
- 1964年10月竣工、1974年就航(買船)、三菱重工業下関造船所建造。もと淡路フェリーボート、1987年徳信に売船[5]
- 366.41総トン、全長54.31m、型幅9.00m、型深さ3.50m、ディーゼル2基、機関出力1,100ps、航海速力12.0ノット、旅客定員350名、トラック12台
- 1964年10月竣工、1974年5月23日就航[2](買船)、三菱重工業下関造船所建造。もと淡路フェリーボート、1994年日本船舶明細書より削除[5]
- 366.49総トン、全長54.31m、型幅9.00m、型深さ3.50m、ディーゼル2基、機関出力1,100ps、航海速力12.0ノット、旅客定員350名、トラック12台
- 1969年12月竣工、1984年就航(買船)、吉浦造船建造。もと愛媛汽船
- 197.21総トン、全長33.40m、型幅7.40m、型深さ2.89m、ディーゼル1基、機関出力600ps、航海速力11.5ノット、旅客定員120名、大型トラック2台、小型トラック4台
- 1986年3月竣工、同21日就航[1]、藤原造船所建造
- 488総トン、全長50.70m、型幅11.60m、型深さ3.50m、ディーゼル2基、機関出力1,200ps、航海速力11.50ノット、旅客定員350名、乗用車3台、大型バス6台
脚注
- ^ a b フェリー・旅客船ガイド 2006年春季号 (日刊海事通信社 2006)
- ^ a b 全国フェリー・旅客船ガイド 1987年上期号 (日刊海事通信社 1986)
- ^ 森田裕一 日本客船総覧 P.447 (1989)
- ^ a b c 日本船舶明細書 1985 (日本海運集会所 1984)
- ^ a b 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- P.277 (海人社 2009)
- ^ 日本船舶明細書 1988 (日本海運集会所 1988)
関連項目
外部リンク