ヴィンセンツォ・ブレンナ(Vincenzo Brenna、1747年 - 1820年)は、ロシア帝国で活躍したイタリア人建築家。
1789年、皇帝パーヴェル1世にパーヴェロフスクの宮殿芸術のために招聘された。ロシアにおけるクラシシズムのロマン主義を代表する人物である。
インテリア装飾へのこだわりが強い作風をもつ。皇帝の死後は、冷遇をうけ、その名は20世紀初頭にようやく建築史において認められるようになった人物でもある。
カリオ・ロッシは、かれに師事したことが知られている。
代表作
- 聖イサク聖堂の再建:アントニオ・リナルディと共同
- インジェネールヌィ城塞(旧ミハイロフスキー城)
- パーヴロフスク宮殿:チャールズ・キャメロンと共作
- ガーチナー宮殿インテリアの改築
参考文献
- ロシア建築三つの旅 [ユーラシア・ブックレット] (No.61) 浜野アーラ著 浜野道博 訳 東洋書店 2004年6月
- 零の形態 [叢書・二十世紀ロシア文化史再考] マレーヴィチ/著 宇佐見多佳子/訳 水声社 2000年11月
- ロシア・アヴァンギャルド建築 (INAX叢書8) 八束はじめ INAX 1993年11月
- 木瓦と葱ぼうず [INAX booklet] (Vol.11 No.1) INAX 1992年1月
- ロシアビザンチン [建築巡礼] (19) 内井昭蔵 丸善
- ロシアの木造建築-民家・付属小屋・橋・風車 A.B.オポローヴニコフ 井上書院 1986年
- 壊れかた指南/筒井康隆 文藝春秋 2006年
- 世界の歴史 11 井上浩一 中央公論新社 1998年