ヴァージン・ビューティー

『ヴァージン・ビューティー』
オーネット・コールマン&プライム・タイム英語版スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フリー・ジャズジャズ・ファンク
時間
レーベル ポートレイト・レコード
プロデュース デナード・コールマン
専門評論家によるレビュー
オーネット・コールマン アルバム 年表
イン・オール・ランゲージズ
(1987年)
ヴァージン・ビューティー
(1988年)
裸のランチ
(1991年)
テンプレートを表示

ヴァージン・ビューティー[注釈 1]』(Virgin Beauty)は、アメリカ合衆国フリー・ジャズ・ミュージシャン、オーネット・コールマン1988年に自身のリーダー・バンド「プライム・タイム英語版」との連名で発表したスタジオ・アルバム

背景

グレイトフル・デッドのギタリスト、ジェリー・ガルシアが3曲にゲスト参加しており、ガルシアはコールマンとの共演に関して「オーネットの音楽は、驚くほどシンプルであると同時に難解でもある。フレーズ自体は難しくないけど、その後ろにあるハーモニーの関係性が実に深いんだ」とコメントしている[1]。なお、コールマンは1993年2月13日、グレイトフル・デッドのオークランド・コロシアム公演の第2部にゲスト参加した[2]

反響・評価

ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位に達し、発売から1年足らずのうちに、コールマンのリーダー・アルバムとしては過去最高の売り上げを記録した[1]

スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「少々とっ散らかっているとはいえ、かなりエキサイティングな場面が多い」と評している[3]。また、ロバート・クリストガウは本作にAを付け「脈動が波打っており、ガルシアの演奏も決して派手ではないが、適切に馴染んでいる」と評している[4]

収録曲

全曲ともオーネット・コールマン作曲。

  1. 3ウィッシーズ - "3 Wishes" - 4:23
  2. ブルジョワ・ブギ - "Bourgeois Boogie" - 5:11
  3. ハッピー・アワー - "Happy Hour" - 4:49
  4. ヴァージン・ビューティー - "Virgin Beauty" - 3:34
  5. ヒーリング・ザ・フィーリング - "Healing the Feeling" - 5:21
  6. シンギング・イン・ザ・シャワー - "Singing in the Shower" - 4:26
  7. デザート・プレイヤーズ - "Desert Players" - 4:24
  8. ハネムーナーズ - "Honeymooners" - 4:24
  9. チャンティング - "Chanting" - 3:01
  10. スペリング・ジ・アルファベット - "Spelling the Alphabet" - 1:30
  11. アンノウン・アーティスト - "Unknown Artist" - 4:13

参加ミュージシャン

脚注

注釈

  1. ^ 1995年再発CD (ESCA-7587)、1998年再発CD (ESCA-7709)、2013年再発CD (SICP-30318)の帯に準拠。日本初回盤CD (28・8P-5029)の帯の表記は『ヴァージン・ビューティ』だった。

出典

  1. ^ a b Fricke, David (1989年3月9日). “Ornette Coleman's Time”. Rolling Stone. 2019年12月13日閲覧。
  2. ^ Djarum, Ben (2015年6月11日). “The Night Ornette Coleman Joined the Grateful Dead”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2019年12月13日閲覧。
  3. ^ Yanow, Scott. “Virgin Beauty - Ornette Coleman, Ornette Coleman & Prime Time”. AllMusic. 2019年12月13日閲覧。
  4. ^ Christgau, Robert. “CG: Ornette Coleman and Prime Time”. 2019年12月13日閲覧。

外部リンク