『ヴァージン・ビューティー[注釈 1]』(Virgin Beauty)は、アメリカ合衆国のフリー・ジャズ・ミュージシャン、オーネット・コールマンが1988年に自身のリーダー・バンド「プライム・タイム(英語版)」との連名で発表したスタジオ・アルバム。
背景
グレイトフル・デッドのギタリスト、ジェリー・ガルシアが3曲にゲスト参加しており、ガルシアはコールマンとの共演に関して「オーネットの音楽は、驚くほどシンプルであると同時に難解でもある。フレーズ自体は難しくないけど、その後ろにあるハーモニーの関係性が実に深いんだ」とコメントしている[1]。なお、コールマンは1993年2月13日、グレイトフル・デッドのオークランド・コロシアム公演の第2部にゲスト参加した[2]。
反響・評価
『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位に達し、発売から1年足らずのうちに、コールマンのリーダー・アルバムとしては過去最高の売り上げを記録した[1]。
スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「少々とっ散らかっているとはいえ、かなりエキサイティングな場面が多い」と評している[3]。また、ロバート・クリストガウは本作にAを付け「脈動が波打っており、ガルシアの演奏も決して派手ではないが、適切に馴染んでいる」と評している[4]。
収録曲
全曲ともオーネット・コールマン作曲。
- 3ウィッシーズ - "3 Wishes" - 4:23
- ブルジョワ・ブギ - "Bourgeois Boogie" - 5:11
- ハッピー・アワー - "Happy Hour" - 4:49
- ヴァージン・ビューティー - "Virgin Beauty" - 3:34
- ヒーリング・ザ・フィーリング - "Healing the Feeling" - 5:21
- シンギング・イン・ザ・シャワー - "Singing in the Shower" - 4:26
- デザート・プレイヤーズ - "Desert Players" - 4:24
- ハネムーナーズ - "Honeymooners" - 4:24
- チャンティング - "Chanting" - 3:01
- スペリング・ジ・アルファベット - "Spelling the Alphabet" - 1:30
- アンノウン・アーティスト - "Unknown Artist" - 4:13
参加ミュージシャン
脚注
注釈
- ^ 1995年再発CD (ESCA-7587)、1998年再発CD (ESCA-7709)、2013年再発CD (SICP-30318)の帯に準拠。日本初回盤CD (28・8P-5029)の帯の表記は『ヴァージン・ビューティ』だった。
出典
外部リンク