ワン・フロム・ザ・ハート(One from the Heart)は、トム・ウェイツとクリスタル・ゲイルの連名で1982年に発表された、同名映画(監督:フランシス・フォード・コッポラ)のサウンドトラック・アルバム。アカデミー編曲・歌曲賞にノミネートされた。
解説
コッポラは、最初はヴァン・モリソンに音楽を依頼したが断られた。その後長男ジャン・カルロからトム・ウェイツのアルバム『異国の出来事』を聴かされ、トムとベット・ミドラーのデュエット・ソング「アイ・ネヴァー・トーク・トゥ・ストレンジャー」が決め手となって、トムへの依頼を決定[1]。ベット・ミドラーは都合がつかなかったため[2]、サウンドトラックはトム・ウェイツとクリスタル・ゲイルの連名となった。音楽評論家のThom Jurekは、本作での2人の歌唱について「歴史上最も美しく練られたサウンドトラックでの共演の一つ」「ウェイツやゲイルのファンの棚には不可欠の一枚」と評している[2]。
2004年発売のリマスターCDではボーナス・トラックが追加され、ジャケットも変更された。リマスター盤のライナーノーツには、コッポラが2003年に書き下ろしたコメントも掲載されている。
収録曲
全曲トム・ウェイツ作。13.と14.は2004年再発時のボーナス・トラック。
- オープニング・モンタージュ(ピアノ・イントロ/ワンス・アポン・ア・タウン/恋の報い) - "Opening Montage (Tom's Piano Intro/Once Upon a Town/The Wages of Love)" - 5:16
- 夢の出口は? - "Is There Any Way Out of This Dream?" - 2:14
- ピッキング・アップ・アフター・ユー - "Picking up After You" - 3:54
- オールド・ボーイフレンズ - "Old Boyfriends" - 5:54
- 壊れた自転車 - "Broken Bicycles" - 2:51
- アイ・ベッグ・ユア・パードン - "I Beg Your Pardon" - 4:27
- リトル・ボーイ・ブルー - "Little Boy Blue" - 3:42
- インストゥルメンタル・モンタージュ(タンゴ/サーカス・ガール) - "Instrumental Montage (The Tango/Circus Girl)" - 3:00
- 悔恨の鐘 - "You Can't Unring a Bell" - 2:22
- ワン・フロム・ザ・ハート - "This One's from the Heart" - 5:46
- テイク・ミー・ホーム - "Take Me Home" - 1:40
- プレゼンツ - "Presents" - 1:00
- キャンディ・アップル・レッド - "Candy Apple Red" - 2:45
- ワンス・アポン・ア・タウン/エンプティ・ポケット - "Once Upon a Town/Empty Pockets" - 5:21
リード・ボーカルは下記の通り(8.と12.はインストゥルメンタル)。
- トム・ウェイツ&クリスタル・ゲイル - 1. 3. 10.
- クリスタル・ゲイル - 2. 4. 11.
- トム・ウェイツ - 5. 6. 7. 9. 13. 14.
カヴァー
参加ミュージシャン
脚注
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サウンドトラック | |
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関連項目 | |
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