ロベルト・コレン(Robert Koren, 1980年9月20日 - )は、ユーゴスラビア (現:スロベニア)・リュブリャナ出身の元同国代表サッカー選手である。現役時代のポジションはMF。
来歴
クラブ
母国のNKトラボグラート(英語版)、NKツェリェを経て、2004年にノルウェーのリールストロムSKに移籍すると、ノルウェーリーグの中でもっとも優秀な外国人選手のひとりに数えられた。リールストロムでは守備的なプレーメーカーとしてプレーし、スロベニアの英雄ズラトコ・ザホヴィッチと比較されることもあった。その活躍からイングランドのリーズ・ユナイテッドFCやマンチェスター・シティFCが彼に興味を示した。
ウェスト・ブロムウィッチ
2007年1月4日、1年半の契約でイングランド・FLチャンピオンシップ(2部)のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCに移籍した。移籍から2日後、FAカップ3回戦のリーズ・ユナイテッドFC戦でデビューした。リーグ最終節の5月6日、ホームでバーンリーFCに7-0で大勝した試合で初得点を決め、その勝利でクラブは昇格プレーオフ進出圏内を維持した。プレーオフではウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCとの準決勝には勝利したが、ウェンブリー・スタジアムでダービー・カウンティFCと対戦した決勝では0-1で負け、昇格はならなかった。
2007年7月、練習中にボールが目に当たるアクシデントがあり、内部出血を起こして一時的に視界が利かなくなった。その後回復したが、のちに彼は視界への不安があることを認めた。その怪我の影響で2007-08シーズンの開幕から数試合を欠場したが、8月下旬のフットボールリーグカップ・ピーターバラ・ユナイテッドFC戦で途中出場して怪我から復帰した。9月中旬、クラブとの契約を2年間延長した[1]。2009年までWBAを率いたトニー・モウブレイはコレンを「プロの鑑」と表現した[2]。10月、サウサンプトンFC戦で2ゴールを決めて3-2での勝利に貢献し、その節のリーグベストイレブンに選ばれた[3]。
プレミアリーグでの初得点は2009年1月17日のミドルズブラFC戦で、その試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。FAカップ・バーンリーFC戦での得点はITVのゴール・オブ・ザ・ラウンドに選ばれた[4]。2008-09シーズン、ゴールキーパーのスコット・カーソンを除けば、チームでもっとも多くの試合に出場した。
ハル・シティ
2010年8月、チャンピオンシップへ降格したハル・シティAFCへ2年契約で移籍。
メルボルン・シティ
2014年8月3日、メルボルン・シティFCに移籍した。
代表
U-21スロベニア代表では12試合に出場し、2003年からスロベニアA代表に選出されている。2010 FIFAワールドカップ欧州予選では、監督のマティアジュ・ケクから主将を任された[5] [6]。ロシアと対戦したプレーオフ第1戦では彼のミドルシュートを相手GKが弾いたところにネイツ・ペチュニクが詰めて貴重なアウェーゴールを手に入れた[7]。2010年6月1日、本大会に出場するメンバー23人に選出された[8]。2010 FIFAワールドカップ本戦では初戦のアルジェリア戦で79分にミドルシュートで決勝ゴールを挙げ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど[9]スロベニアのワールドカップ初勝利に貢献した[10]。
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 61試合 5得点(2003年-2011年)[11]
スロベニア代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2003 |
4 |
0
|
2004 |
5 |
0
|
2005 |
5 |
0
|
2006 |
7 |
1
|
2007 |
9 |
0
|
2008 |
5 |
1
|
2009 |
9 |
2
|
2010 |
11 |
1
|
2011 |
6 |
0
|
通算 |
61 |
5
|
タイトル
クラブ
- WBA
個人
脚注
外部リンク