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この項目では、君主が支配する共同体または領土について説明しています。ウイルスの系統における分類学上の階級については「ウイルスの分類」をご覧ください。 |
英語のレルム(realm、発音: [ˈrɛlm])は、君主の支配する共同体または領土を指し、特に王国その他の君主制国家を指す。
概要
古フランス語の「reaume」(現代フランス語の royaume(ロワイヨーム;王国)が英語に取り入れられ、17世紀初めに現在の綴りへと変化した。この単語は、古代ラテン語のregalis(レーガーリス;rex(レークス;王)に帰属する)を語源とする中世ラテン語のregalimen(レーガーリメン)におそらく由来するとされる[1]。また、ドイツ語のライヒ (Reich) の訳語として用いられることもある。
英語において、「realm」が特に用いられるのは、「Kingdom」(王国) を名称に含む国家(例:連合王国)について、この単語を文中で見苦しく繰り返すことを避ける場合である(例:"The Queen's realm, the United Kingdom...": 女王のrealm、連合王国は...)。また、king(王)ともqueen(女王)とも呼ばれない君主の国を指すこともできる。例えばルクセンブルク大公国は「realm」であるが、「kingdom」ではない。君主の称号がKing(王)ではなくGrand Duke(大公)だからである。
「realm」はまた、一君主の下にあるが当該君主の王国 (kingdom) の物理的一部分ではない諸領土を指すこともよくある(例:Realm of Sweden。また、ホルシュタイン公国は、第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争まではハンブルク国境まで拡大したデンマーク国王のrealmの重要な一部であったが、デンマーク王国 (Kingdom of Denmark) の一部ではない。)。同様に、クック諸島、ニウエ、トケラウは、「Realm of New Zealand」の一部とされるが、ニュージーランド本土 (proper) の一部ではない。同じく、フェロー諸島およびグリーンランドは「the Danish Realm」の一部である。
「realm」は、時として「Commonwealth realm」(英連邦王国)を指すこともある。英連邦王国は、それぞれが固有の王国として共通の君主を戴くものであり、相互に独立の関係にある。
脚注
関連項目