レオン・マックス・レーダーマン(Leon Max Lederman, 1922年7月15日 - 2018年10月3日)はアメリカ合衆国の実験物理学者。2代目の所長としてフェルミ国立加速器研究所を1978年から1988年まで率いた。1988年ニュートリノビーム法、およびミューニュートリノの発見によるレプトンの二重構造の実証によりノーベル物理学賞を受賞した。「笑う実験物理学者」の異名をもち、著書に『神がつくった究極の素粒子(英語版)』(原題: The God Particle)などがある。
来歴
ニューヨーク州バッファローに生まれた。1943年ニューヨーク市立大学シティカレッジ卒業。1951年コロンビア大学で博士号を取得、1989年の定年退職までコロンビア大学で教鞭を執った。その間、Eugene Higgins Professorに就任し、フェルミ国立加速器研究所の所長も兼務した。1962年にブルックヘブンの陽子加速器を使って、ニュートリノの反応を調べ電子ニュートリノとμニュートリノが別のものであることを証明した。1977年ボトムクォークと反ボトムクォークの対である「ウプシロン中間子」を発見した。1978年から1988年までフェルミ国立加速器研究所の所長を務めた。コロンビア大学退職後も、シカゴ大学、イリノイ工科大学で教えた。
2018年10月3日、96歳で死去[1]。
受賞歴
脚注
- ^ 「神の粒子」名付け親、レーダーマン氏が死去 読売新聞、2018年10月4日
外部リンク