リー男爵 (Leigh)

リー男爵

紋章記述

Arms:Gules a Cross engrailed Argent in the first quarter a Lozenge of the second. Crest:An Unicorn's Head erased armed and crined Or. Supporters:On either side an Unicorn armed maned tufted and unguled Or gorged with a Ducal Coronet Gules pendant therefrom an Escutcheon charged with the Arms of Brydges, viz Argent a Cross Sable thereon a Leopard's Face Or.
創設時期1839年5月11日
創設者ヴィクトリア
貴族連合王国貴族
初代初代男爵トマス・リー英語版
現所有者6代男爵クリストファー・ダドリー・ピアーズ・リー
相続資格初代男爵の嫡出直系男子
現況存続
邸宅ストーンリー・アビー英語版
モットーTout Vient De Dieu
(All comes from God)

リー男爵: Baron Leigh)は、イギリスの男爵貴族。これまでに2度創設されており、1期目はイングランド貴族として、2期目は連合王国貴族としての叙爵である。いずれもリー家に対するものであり、後者が現存する。

歴史

第1期(1643年)

男爵家の邸宅、ストーンリー・アビー。ウォリックシャーに所在。
初代男爵(第1期)トマス・リー

リー家の歴史は長く、16世紀中葉にまで遡ることができる旧家である[1]

一族のサー・トマス・リー英語版(?-1571)ロンドン市長を務めた商人であった[2]。その彼の次男にあたるトマス・リー(?-1626)は、1611年にイングランド準男爵として(ウォリック州ストーンリーの)準男爵(Baronet, of Stoneleigh in the County of Warwick)に叙された[1]

その息子である2代準男爵トマス(1595–1672)イングランド内戦期において、騎士党の政治家として活動した。彼は1643年にイングランド貴族としてウォリック州ストーンリーのリー男爵(Baron Leigh, of Stoneleigh in the County of Warwick)に陛爵した[3]

初代男爵は息子に先立たれていたため、その孫のトマスが2代男爵位を襲った[3]

以降も2代男爵の系統で続いたが、彼のひ孫にあたる5代男爵エドワード(1742-1786)が生涯未婚のまま死去したため、男爵位と準男爵位は廃絶となった[4]

第2期(1839年)

現存するリー男爵家は、詩人シャンドス・リー(1791-1850)1839年5月11日連合王国貴族としてウォリック州ストーンリーのリー男爵(Baron Leigh, of Stoneleigh in the County of Warwick)に叙されたことに始まる[5][6][7]

初代男爵シャンドスは、先述のサー・トマス・リー英語版(?-1571)の長男ローランドの子孫にあたっている[8]

2代男爵ウィリアム(1824–1905)枢密顧問官(PC)やウォリックシャー統監を務めたが、長男のギルバート英語版が狩猟中に事故死したため、彼の孫のフランシスがその後を襲った[9][6]

3代男爵フランシス(1855-1938)には子がなかったため、甥のルパートが爵位を相続した[6]

以降は4代男爵ルパート(1908-1979)の系統による男系継承が続いており、彼の孫にあたる6代男爵クリストファー(1960-)が現当主である[6]

一族の邸宅は、 ウォリックシャー州 ケニルワース近郊のストーンリー・アビー(Stoneleigh Abbey)。

男爵家の家訓は『すべてのものは神に由来す(Tout Vient De Dieu)[6]

一覧

(ストーンリーの)準男爵(1611年)

リー男爵(第1期;1643年)

リー男爵(第2期;1839年)

爵位の推定相続人は現当主の息子である ルパート・ダドリー・リー閣下(1994-)。

脚注

  1. ^ a b The Complete Peerage Vol-vii”. Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1929),p=577. 2019年12月1日閲覧。
  2. ^ Burke, Sir John Bernard; Burke, John (1844), A genealogical and heraldic history of the extinct and dormant baronetcies of England, Ireland and Scotland, J. R. Smith, p. 307, https://books.google.com/books?id=DqkTAAAAYAAJ&pg=PA307 
  3. ^ a b Leigh, Baron (E, 1643 - 1786)”. Cracroft's Peerage. 2019年12月1日閲覧。
  4. ^ Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1929). The Complete Peerage, or a history of the House of lords and all its members from the earliest times, volume VII: Husee to Lincolnshire. Vol. 7 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 568–570.
  5. ^ No.19730”. 3 May 1839. 2019年12月1日閲覧。
  6. ^ a b c d e Leigh, Baron (UK, 1839)”. Cracroft's Peerage. 2019年12月1日閲覧。
  7. ^ The Complete Peerage Vol-vii”. Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1929).p=581. 2019年12月1日閲覧。
  8. ^ www.burkespeerage.com
  9. ^ The Complete Peerage, Volume VII. St Catherine's Press. 1929. p. 571.

関連項目