リュウタン(竜胆・龍胆)は、生薬の1種である。日本薬局方に収録されている。リンドウ属 Gentianaの数種の根から作られる。
原料種には、日本薬局方(第十七改正)によると
の3種が認められている。日本ではトウリンドウの1変種リンドウ G. scabra var. buergeriが知られる。
苦味健胃作用がある。竜胆を含む漢方方剤には竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、立効散(りっこうさん)などがある。この苦味は強く、「まるで竜の胆(きも)のようだ」というところから「竜胆(りんどう)」と名づけられたといわれている。
なお、近縁種の生薬としてGentiana luteaの根のゲンチアナがある。
脚注