1994年、バージニア・コモンウェルス大学の学寮での友人同士だったマーク・モートン、クリス・アドラー、ジョン・キャンベル、マット・コナーの4人で「Burn the Priest」として活動を開始。当初はヴォーカリストのいないインストゥルメンタルバンドであった。しばらくしてマーク・モートンは学業に専念し修士号を取る為に一時脱退し、マット・コナーも脱退。
3つのデモをリリースした後、ヴォーカリストとしてランディ・ブライが加入する。1997年、マーク・モートンがバンドに復帰。その2年後にはリージョン・レコードからアルバム『Burn The Priest』を発表。1999年にクリスの弟、ウィル(ウィリー)・アドラーが加入し、現在のラインナップとなる。バンド名も「Lamb of God」に改名する。
その後、2000年に『New American Gospel』、2003年に『As The Palaces Burn』を発表。ツアーを重ね、徐々に人気を博す。新たにエピックレコードと契約を交わし、2004年に発表した『Ashes Of The Wake』は発売1週目に35,000枚以上を売り上げ、ビルボードチャートの27位にランクインした。またこのアルバムからは"Laid To Rest", "Now You've Got Something To Die For"等、ライヴでの人気曲も生まれている。
その音楽性から「ニュー・ウェーブ・オブ・アメリカン・ヘヴィメタル(New Wave of American Heavy Metal)」の先駆者と呼ばれることがある。しかしそのムーブメントのバンドのほとんどがメタルコアと呼ばれるバンドであり、彼らもメタルコアのバンドとして認知されがちだが、本人たちはそれを望んでいない。ジョン・キャンベルはDVD『Walk With Me In Hell』収録のインタビューで「自分たちはヘヴィメタルを演奏するパンクバンド」と語っており、クリス・アドラーは『Sacrament』をスピードメタルのアルバムとも表している。ランディ・ブライズはあるインタビューで「メタルよりもハードコアの影響を強く受けている」とも語っている。実際のサウンドもメガデスやパンテラ、デスメタルバンドの影響を窺える等、一括りにはできない。