モーリスC8 |
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モーリスC8 FAT |
種類 |
砲兵トラクター、汎用トラック |
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原開発国 |
イギリス |
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開発史 |
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製造業者 |
モーリス |
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製造期間 |
1939年~1945年 |
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製造数 |
約10,000両 |
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諸元 |
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重量 |
3,400 kg |
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全長 |
4.489 m |
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全幅 |
2.21 m |
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全高 |
2.26 m |
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エンジン |
モーリス EH 3.5L 4気筒ガソリン |
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懸架・駆動 |
4×4輪駆動 |
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行動距離 |
260 km |
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速度 |
80 km/h |
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モーリスC8(Morris Commercial C8)は、第二次世界大戦期にイギリスのモーリス社で開発され、イギリス軍で運用された、4×4輪駆動の砲兵トラクター、および汎用トラックである。
概要
1937年に、当時のイギリス国防省[1]が新型の野戦砲トラクター(FAT, Field Artillery Tractor)の要求仕様を提示した。これは、4×4輪駆動の装輪式で、シャーシは短く、ウィンチを備える事、といった内容であった。この要求にガイ・モータース社が最初に応じ、ガイ・モータース社は既存のガイ・アント(Guy Ant)15CWT(3/4t)4×2輪駆動トラックをベースに4輪駆動化したガイ・クォード・アント FAT(Guy Quad-Ant FAT)と呼ばれる野戦砲トラクターを開発した。イギリス軍はこの車両を採用し、モーリス社に対しても同様の野戦砲トラクターの製造が依頼された。モーリス社でも既存のトラックであるモーリスCS8をベースとして、4輪駆動、短車体、大径タイヤのモーリスC8 FATを開発した。
モーリスC8 FATはガイ・クォード・アント FATと同様に、後部兵員室の屋根の上にQF 25ポンド砲の砲架を搭載するため、屋根が後方に向かって傾斜している特徴的な外観を持っていた。この車体は、その形状が甲虫を思わせることから、"ビートル・バック"(beetle back)と呼ばれた。この特徴は、その後開発されたCMP FATでも同様に見られる。金属製の後部兵員室には6名の砲兵およびQF 25ポンド砲の弾薬を搭載可能であった。
モーリスC8の最初の量産車は1939年10月から軍に納品され、走行装置とボディー部にそれぞれ2度の設計変更を行いながら生産は1945年まで継続された。実戦では25ポンド砲だけでなく様々な砲の牽引に使用された。QF 18ポンド砲やQF 4.5インチ榴弾砲、あるいはオードナンス QF 6ポンド砲、オードナンス QF 17ポンド砲などが、モーリスC8 FATにより牽引された。また、モーリスC8の機構を流用した汎用トラック型のモーリスC8 GS(General Service)が開発され、生産された。
形式
- モーリスC8 FAT Mk.I
- 1939年10月から1940年初頭にかけて約200両のみ製造された。フルタイム4×4輪駆動で、10.50×R20サイズのタイヤを装備。
- モーリスC8 FAT Mk.II
- 1940年から1941年初頭にかけて約4,000両が製造された。Mk.Iとの違いは走行装置の小改良のみ。
- モーリスC8 FAT Mk.III
- 1941年から1945年にかけて約6,000両が製造された。走行装置が改良され、2輪駆動、4輪駆動を切り替え可能で、10.50×R16サイズのタイヤを装備。
これら3種類の形式に対し、3種類の車体(外装)が用いられた。走行装置の変更(形式変更)と、車体外装の変更時期はそれぞれ異なっている。
- Mk.IおよびMk.IIの3,000両には、前期型の"ビートル・バック"車体が用いられた。この車体には2つのドアがあり、車体右側面に2つ、左側面に1つのウィンドウがあり、屋根は金属製の密閉式であった。
- Mk.IIの残り1000両と、Mk.IIIの4000両には、後期型の"ビートル・バック"車体が用いられた。ウィンドウが増やされたほか、兵員室の屋根の中央部がキャンバストップに変更されている。
- Mk.IIIの残り2000両には、"ナンバー5ボディー"(Number 5 Body)と呼ばれる車体が使用された。この車体は車体左右に2個ずつドアがあり、車体屋根部分は後傾しておらず、屋根全体がキャンバストップとなっている。
- モーリスC8 GS
- 1944年頃から、モーリスC8 FATの車体を流用して製造された4×4輪駆動の汎用トラック "GS"(General Service)型。汎用カーゴトラック型の他、無線機搭載型、パネルバン型、水タンク搭載型、エアコンプレッサー搭載型などの派生型も製造された。
- モーリスC9/B ボフォース 40mm対空機関砲搭載型
- モーリスC8 GSのロングホイールベース型をベースに、荷台部分にボフォース 40mm機関砲を搭載した自走対空砲型。
画像
使用国
出典
- ^ この当時はWar Department(戦争局)と呼ばれていた。
関連項目
外部リンク
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