『メモリーズ』(Memories) は、1979年(昭和53年)12月21日[1][2]にリリースされた渡辺真知子の4枚目のスタジオ・アルバム[1]。発売元はCBS・ソニー。6枚目のシングル『季節の翳りに』を含む全10曲を収録する[2]。
CD盤は、1991年9月15日[3]にCD選書として『遠く離れて』『Libra』と同時発売[1]。2013年7月24日にBlu-spec CD2として『遠く離れて』と同時に[3]再発売された[2]。
4枚目のアルバムとなる『メモリーズ』は、デビュー以降立て続けにヒットを飛ばしていた渡辺が、次へどう進むべきか悩んでいた時期に制作された作品であった[4]。ラストを飾る収録曲「明日(あした)へ」は、当時の若者たちへの応援歌として作ったバラードでもあり、同時に渡辺が自分自身を奮い立たせるために書いたという[4]。翌1980年1月にはカネボウ化粧品「Lady80」のCM曲となった『唇よ、熱く君を語れ』をリリース、迷いを吹っ切るように大ヒットとなった[4]。この「明日へ」は、2020年にリリースしたセルフカバーアルバムのタイトル曲ともなっている[4]。
1曲目の「Memories」は、学生時代の友人が社会人になって成長しているのに、渡辺自身はひたすらスケジュールをこなして作詞作曲に忙殺されて消耗しきっていることに不安を感じ、また、その不安を口にすることもできないという当時の心境が反映された曲である。このことから曲全体が暗いイメージで作られているが、すべて暗いままではなく「希望」を感じさせる箇所を意図的に入れている。ただし歌詞には「希望」の箇所を入れることができず、代わりに「あの人との今はもうメモリーズ」の「あの人との」の箇所をメジャーコードで展開した。渡辺の楽曲の編曲を担当している船山基紀からは、曲全体を暗くせずメジャーコードで展開した箇所を入れたことを非常に褒められたという。
出典:アルバム『メモリーズ』CD選書(SRCL-2062)歌詞カードより。
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