ムーサー山(ムーサーさん)またはジェベル・ムーサー(アラビア語: جبل موسى、スペイン語: Monte Musa、ベルベル語:Adrar Musa)はモロッコの最北端にある山であり、ジブラルタル海峡に面している。高さは851メートルで[1]、「ヘラクレスの柱」の1つと見なされることもある[2]。
山麓の沿岸帯はウミガメ、猛禽類とスズメ目の鳥類および哺乳類の重要な中継地で、いくつかの種類の魚類の産卵場でもある。海域には宝石サンゴのベニサンゴ(英語版)(Corallium rubrum)やムチヤギ科(英語版)のEllisella paraplexauroides(英語版)などの絶滅危惧種の花虫類が生息しており、陸上ではStauracanthus boivinii(スペイン語版)、Rupicapnos africana(スウェーデン語版)などの固有種の植物が生え、バーバリーマカクなどの哺乳類が生息している。2019年にラムサール条約登録湿地となった[3]。
脚注
- ^ a b “مسجد جبل موسى بن نصير أو “المتعبد المبارك” ببليونش نموذج لعمارة المساجد الأولى بالمغرب” (アラビア語). موقع الثوابت الدينية المغربية الإفريقية. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “Pillars of Heracles | promontories, Strait of Gibraltar” (英語). Encyclopedia Britannica. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “Littoral de Jbel Moussa | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2019年7月23日). 2021年3月24日閲覧。