ミドル島 (ウォーナンブール) (ミドルとう 英: Middle Island) はオーストラリア・ビクトリア州の南西地域の拠点の街・ウォーナンブール (ビクトリア州)の浜辺近くのわずか2ヘクタールの小さな島で、全島が鳥獣保護区である。コガタペンギンやハシボソミズナギドリの繁殖コロニーがあり、人間は立ち入り禁止である。
マレンマ計画(Maremma Project)
オーストラリアは、ヨーロッパから導入したアカギツネが、2012年には720万頭と増えすぎて、家畜や野生動物を襲うオーストラリアのアカギツネ(英語版)問題が生じている[1][2] 。
ミドル島は沿岸のすぐ近くにあるため、干潮時にはアカギツネが浅瀬を渡り、コガタペンギンを襲う。その結果、ミドル島のコガタペンギンの生息数は1999年に推定600羽だったのが、2005年に10つがいになってしまった。それで、ヨーロッパで羊をアカギツネから守るために飼われているマレンマ・シープドッグで、ペンギンを守ろうと、2006年、ミドル島にマレンマ・シープドッグを導入した。マレンマ・シープドッグで鳥を保護する試みは世界で最初である。その結果、2010年には、コガタペンギンの生息数は140羽までに回復した[3][4][5]。
引用文献
関連項目
外部リンク
動画
座標: 南緯38度24分13秒 東経142度28分19秒 / 南緯38.40361度 東経142.47194度 / -38.40361; 142.47194