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ミズオトギリ(水弟切、学名:Triadenum japonicum)は、オトギリソウ科ミズオトギリ属の多年草[2][3][4]。
特徴
地下茎は帯紅色で、匍匐し、分枝してふえる。茎は直立し、円柱形で、高さは50-100cmになり、赤紫色を帯びることが多い。葉は対生し、葉身は披針状長楕円形で、長さ3-7cm、幅1-3cm、葉先は鈍頭、葉柄は無く、多少茎を抱く。縁は全縁。葉は白味を帯びた緑色で、葉に明るい油点が散在する[2][3][4]。
花期は8-9月。茎先および各葉腋に短い柄のある花序をつけ、少数の花をにつける。花は淡紅色で直径約1cmになり、午後に開き、夕方にしぼむ。萼片は5個あり、卵状楕円形で、赤褐色を帯び、縦脈に明線が走る。花弁も5個あり、瓦状にかさなり、長楕円形で長さ5mmになる。 雄蕊は3束に分かれて9個あり、雄蕊の束の基部に3個の腺体がある。花柱は3個あって離生し、互いに寄り合って直立する。果実は蒴果で、楕円状球形になり、長さは10mmになる。種子は黒褐色で、円みを帯びた楕円形になり、長さ1mmで、隆起した網目模様がある[2][3][4]
葉は秋に美しく紅葉する[2][3]
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、沼地や湿原に生育する。世界では、朝鮮半島、中国大陸(東北部)、アムールに分布する[3]。
ギャラリー
脚注
- ^ ミズオトギリ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』p.247
- ^ a b c d e 『日本の野生植物草本II離弁花類』p.113
- ^ a b c 『新牧野日本植物圖鑑』p.191
参考文献