ただし、頸椎椎間孔内ヘルニアについてはミエログラフィー・ミエロCT(およびMRI)で画像所見が得られないことも多い。責任高位として疑われる椎間において病変所見が乏しいものの、頸椎椎間孔内ヘルニアを疑えば整合的な説明が可能となる症例では、更なる検査として頸椎椎間板造影CTまたは神経根造影検査の実施を検討すべきである。なお、HAMASAKIらによれば、椎間孔内型頸椎椎間板ヘルニア15例のうち、MRIでは7例が陰性所見、ミエロCTでは8例が陰性所見となり、診断のつかない症例が約半数を占めたが、椎間板造影後CTでは全例で椎間孔内への造影剤の漏出を認め診断が得られたとしている(Hamasaki T, Baba I, Tanaka S, et al: Clinical characterizations and radioligic findings of pure foraminal-type cervical disc heriation.Spine, 2005; 30 E591-E596)。