マーガレット・ステュアート (Margaret Stewart, 1424年 12月25日 - 1445年 8月16日 )は、フランス 王太子ルイ(のちのルイ11世 )の妃。フランス語 名はマルグリット・デコス (Marguerite d'Écosse)。
生涯
スコットランド 王ジェームズ1世 と王妃ジョーン・ボーフォート の長女としてパース で生まれた。弟にジェームズ2世 がいる。
1436年、トゥール で王太子ルイと結婚した。マーガレットは目を見張る美人で、多くの詩作をしたという(ほとんどの作品は、彼女の死後ルイの手で処分された)。ルイは彼女に対してあまり興味を示してはいなかった(嫌っていたという記述も見られる)が、シャルル7世 からはとても気に入られていた。
宮廷内で詩会を開いたりもしていたが、「詩会と偽ってお気に入りの貴族と浮気をしている」と中傷を受け、ルイとの間に子どもがなかったことからも「子どもを産むのを拒んで、コルセット をきつくしているのだ」と謗られた。
フランス宮廷内における国王と王太子の不仲もその誹謗中傷に拍車をかける形となる。マーガレットはこれらの中傷を大変気に病み、病気がちになっていった。
1445年にマーガレットは子どものないまま病死するが、その臨終の言葉は「ああ、もう人生の話はやめて」というものだった。マーガレットは自身に対する中傷に対し、潔白を主張していた。死後、シャロン 大聖堂に埋葬されたが、1479年、彼女が晩年を過ごしたトゥアール (現在のドゥー=セーヴル県 )にあるサン=ラオン教会(Église Saint-Laon de Thouars )に改葬された。
脚注
参考文献
Ruth Putnam, Charles the Bold
Kendall, P.M. Louis XI: The Universal Spider , London, 2001, pp. 66, 393-395