マリオ・バリオス(Mario Barrios、1995年5月18日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。テキサス州サンアントニオ出身。現WBC世界ウェルター級王者。元WBA世界スーパーライト級王者。世界2階級制覇王者。
姉のセリーナ・バリオスもプロボクサー[1]。
来歴
スーパーライト級
2013年11月11日、サンアントニオのカウボーイ・ダンス・ホールでリゴベルト・モレノとデビュー戦を行い、初回1分39秒TKO勝ちを収めた[2]。
2014年10月9日、有力アドバイザーのアル・ヘイモンと契約[3]。
2015年1月9日、ゴールデンボーイ・プロモーションズからプロモート権を破棄されたことで、同プロモーションを離脱しTGBプロモーションズに移籍した[4]。
2016年7月9日、ニュージャージー州トレントンのCURE・インスランス・アリーナでデビス・ボスキエロとIBF世界スーパーフェザー級2位決定戦を行い、12回3-0(3者とも120-107)の判定勝ちを収め2位を射止めると共にホセ・ペドラザへの指名挑戦権を獲得した[5]。
2018年7月28日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターでホセ・ローマンとWBAインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦を行い、ローマンが8回終了時に棄権したためTKO勝ちとなり王座獲得に成功した[6]。
2019年9月28日、ステイプルズ・センターでWBA世界スーパーライト級レギュラー王座決定戦をWBA世界スーパーライト級3位のバティル・アフメドフと行い、12回3-0(116-111、115-111、114-112)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[7]。
2019年10月12日、アフメドフ陣営が上述の王座決定戦での判定に不服を申し立て、WBAはバリオスとアフメドフとの間で再戦を行うよう指令した[8]。
2020年10月31日、テキサス州サンアントニオのアラモドームにてジャーボンテイ・デービス対レオ・サンタ・クルスの前座でWBA世界スーパーライト級9位ライアン・カールと対戦し、6回KO勝ちを収め初防衛に成功した[9]。
2021年6月26日、ジョージア州アトランタのステートファーム・アリーナでWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・同ライト級レギュラー王者のジャーボンテイ・デービスと対戦し、キャリア初黒星となる11回2分13秒TKO負けを喫し、2度目の防衛に失敗し王座から陥落した。
ウェルター級
2022年2月5日、ミケロブ・ウルトラ・アリーナでキース・サーマンとWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦を行い、12回0-3の判定負けを喫した[10]。
2023年9月30日、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてサウル・アルバレス対ジャーメル・チャーロの前座で、WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦を同級2位の元WBA世界ウェルター級スーパー王者ヨルデニス・ウガスと行い、試合前のオッズでバリオスは1.2倍対4倍と不利と目されていたが、2回と最終回に計2度ダウンを奪うなど圧倒し12回3-0(118-107×2、117-108)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[11]。
2024年5月4日、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてサウル・アルバレス対ハイメ・ムンギアの前座で、WBC世界ウェルター級20位のファビアン・マイダナと対戦し、12回3-0(118-111×3)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[12]。
2024年5月27日、WBCはWBC世界ウェルター級王者テレンス・クロフォードの王座を剥奪した上で休養王座に認定し、その後、6月18日にバリオスを暫定王者から正規王者に認定した[13]。
2024年11月15日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムでマイク・タイソン対ジェイク・ポールの前座でWBC世界ウェルター級8位のアベル・ラモスと対戦し、12回1-1(112-114 、113-113、116-110)の引き分けに終わるが2度目の防衛に成功した[14]。
戦績
- プロボクシング:32戦 29勝 (18KO) 2敗 1分
戦
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日付
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勝敗
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時間
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内容
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対戦相手
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国籍
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備考
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1 |
2013年11月11日 |
☆ |
1R 1:39 |
TKO |
リゴベルト・モレノ |
アメリカ合衆国 |
プロデビュー戦
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2 |
2014年2月10日 |
☆ |
4R |
判定3-0 |
マヌエル・ルバルカバ |
メキシコ |
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3 |
2014年3月7日 |
☆ |
4R |
判定3-0 |
リオネル・ケリー |
アメリカ合衆国 |
|
4 |
2014年5月10日 |
☆ |
4R |
判定3-0 |
ジャクセル・マレロ |
プエルトリコ |
|
5 |
2014年7月25日 |
☆ |
1R 2:18 |
KO |
サルバドル・ペレス |
アメリカ合衆国 |
|
6 |
2014年10月8日 |
☆ |
1R 0:53 |
KO |
エイブラハム・ルビオ |
メキシコ |
|
7 |
2014年11月20日 |
☆ |
4R |
判定3-0 |
フアン・サンドバル |
アメリカ合衆国 |
|
8 |
2015年3月7日 |
☆ |
3R 1:53 |
TKO |
ジャスティン・ロペス |
アメリカ合衆国 |
|
9 |
2015年5月9日 |
☆ |
6R 1:02 |
TKO |
ホセ・デル・バレー |
プエルトリコ |
|
10 |
2015年7月18日 |
☆ |
8R |
判定3-0 |
ホセ・アルトゥロ・エスキベル |
メキシコ |
|
11 |
2015年9月6日 |
☆ |
4R 2:10 |
TKO |
ホセ・セン・トーレス |
メキシコ |
|
12 |
2015年9月26日 |
☆ |
1R 2:04 |
KO |
エドゥアルド・リベラ |
メキシコ |
|
13 |
2015年11月10日 |
☆ |
8R |
判定3-0 |
マリオ・エンリケ・ティノコ |
メキシコ |
|
14 |
2015年12月12日 |
☆ |
6R 0:31 |
KO |
マヌエル・ヴィデス |
パナマ |
|
15 |
2016年4月16日 |
☆ |
8R |
判定3-0 |
エドガー・ゲイブジャン |
フィリピン |
|
16 |
2016年7月9日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
デビス・ボシェーロ |
イタリア |
|
17 |
2016年12月10日 |
☆ |
2R 2:36 |
KO |
クラウディオ・ロセンド・タピア |
アルゼンチン |
|
18 |
2017年3月4日 |
☆ |
6R 0:25 |
TKO |
ヤードリー・アルメンタ・クルス |
メキシコ |
|
19 |
2017年6月11日 |
☆ |
7R 0:37 |
KO |
ホセ・ルイス・ロドリゲス |
メキシコ |
|
20 |
2017年9月19日 |
☆ |
7R 1:41 |
TKO |
ネイム・ネルソン |
アメリカ合衆国 |
|
21 |
2018年3月10日 |
☆ |
2R 0:45 |
TKO |
ユーディ・ベルナルド |
ドミニカ共和国 |
|
22 |
2018年7月28日 |
☆ |
8R 終了 |
TKO |
ホセ・ローマン |
アメリカ合衆国 |
WBAインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦
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23 |
2019年2月9日 |
☆ |
4R 2:16 |
KO |
リチャード・ザモラ |
メキシコ |
|
24 |
2019年5月11日 |
☆ |
2R 1:16 |
KO |
フアン・ホセ・ヴェラスコ |
アルゼンチン |
|
25 |
2019年9月28日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
バティル・アフメドフ(英語版) |
ウクライナ |
WBA世界スーパーライト級王座決定戦
|
26 |
2020年10月31日 |
☆ |
6R 2:23 |
KO |
ライアン・カール |
アメリカ合衆国 |
WBA防衛1
|
27 |
2021年6月26日 |
★ |
11R 2:13 |
TKO |
ジャーボンテイ・デービス |
アメリカ合衆国 |
WBA陥落
|
28 |
2022年2月5日 |
★ |
12R |
判定0-3 |
キース・サーマン |
アメリカ合衆国 |
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29 |
2023年2月11日 |
☆ |
8R 1:42 |
TKO |
ジョバニ・サンティアゴ |
プエルトリコ |
WBCアメリカ大陸ウェルター級王座決定戦
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30 |
2023年9月30日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
ヨルデニス・ウガス |
キューバ |
WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦
|
31 |
2024年5月4日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
ファビアン・マイダナ |
アルゼンチン |
WBC暫定防衛1→正規王座に認定
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32 |
2024年11月15日 |
△ |
12R |
判定1-1 |
アベル・ラモス |
アメリカ合衆国 |
WBC防衛2
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テンプレート
|
獲得タイトル
脚注
関連項目
外部リンク