マネル・ケイプ(Manel Kape、1993年11月14日 - )は、アンゴラの男性総合格闘家。ルアンダ州ルアンダ出身。AKAタイランド / エクストリーム・クートゥア所属。UFC世界フライ級ランキング6位。第2代RIZINバンタム級王者[注釈 1]。
経歴
ボクサーだった父親の影響で、4歳からボクシングを始めた[5]。
2012年5月、18歳の時にポルトガルでプロ総合格闘技デビュー[6]。
RIZIN
2017年10月15日、RIZIN初出場となったRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -秋の陣-のバンタム級トーナメント1回戦で山本アーセンと対戦。試合開始早々に左ハイキックでダウンを奪い、わずか71秒でTKO勝ち[7]。
2017年12月29日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUNDのバンタム級トーナメント2回戦でイアン・マッコールと対戦。優勝候補の一角と目されていた元UFCフライ級ランカーのマッコールを膝蹴りで流血させ、ドクターストップでTKO勝ちを収める番狂わせを演じた[8]。試合前日の公開計量では、報道陣に向けたツーショット撮影の際にマッコールの後頭部を叩いて乱闘騒ぎを起こした[9]。
2017年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUNDのバンタム級トーナメント準決勝で堀口恭司と対戦。パンチを被弾しながらも3Rまで戦い抜いたが、肩固めで一本負け[10]。
2018年5月6日、RIZIN.10で朝倉海と対戦し、1-2の判定負け[11]。
2018年12月31日、RIZIN.14で佐々木憂流迦と対戦し、0-3の判定負け[12]。
2019年8月18日、RIZIN.18で水垣偉弥と対戦し、2Rに右フックでKO勝ち[13]。
2019年12月31日、RIZIN.20のRIZINバンタム級王座決定戦で朝倉海と再戦。1Rからスピーディーな打撃で試合のペースを掴むと、2Rに右ストレートでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。王座獲得に成功し、約1年半越しのリベンジを果たした[14]。
UFC
2020年3月31日、UFCと契約したことを発表[15]。それに伴いRIZINバンタム級王座を返上した[4]。
2020年12月12日、UFC 256で行われたUFC世界フライ級タイトルマッチ(デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノ)で、どちらかの選手が急病などで欠場した場合に代役として試合に出場するバックアップファイターを務めた[16]。
2021年2月6日、UFC初戦となったUFC Fight Night: Overeem vs. Volkovでフライ級ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャと対戦し、0-3の判定負け[17]。
2021年3月13日、UFC Fight Night: Edwards vs. Muhammadでタギル・ウランベコフの代役として大会1週間前のオファーを受けてマテウス・ニコラウと対戦し、1-2の僅差の判定負け。しかし、北米主要メディアによるメディア採点では22人の記者全員がケイプの勝利を支持し、物議を醸す判定となった[18][19]。
2021年8月7日、UFC 265でオデー・オズボーンと対戦し、右飛び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。UFC初勝利を飾った。なお、この試合はケイプがフライ級リミットから3ポンド(1.36 kg)体重超過したためファイトマネーの20%をオズボーンに支払い、キャッチウェイトで行われた[20][21]。
2022年4月23日、UFC Fight Night: Lemos vs. Andradeでフライ級ランキング12位のス・ムダルジと対戦予定であったが、USADA(米国アンチドーピング機関)が実施した薬物検査で、ケイプからデヒドロクロロメチルテストステロン(DHCMT、トゥリナボル)の長期代謝物であるM3が検出されたことで、試合の開催地であるネバダ州のネバダ州アスレチック・コミッションがケイプを欠場させた。しかし、USADAはケイプから検出されたM3の量が、USADAが規定に定める1ミリリットルあたり100ピコグラムのしきい値以下の17ピコグラムであったため、ケイプに処分を科さず、ネバダ州アスレチック・コミッションはM3に関してのしきい値を設定していないため、それぞれ個別のケースバイケースの対応だが、ケイプに資格停止などの処分は科さず監視対象とし、6か月間に抜き打ちの薬物検査を2回受け、M3の検出量がUSADAが定めるしきい値と同じ1ミリリットルあたり100ピコグラム以下であれば試合出場を許可するとした(2023年11月にネバダ州アスレチック・コミッションも同様のしきい値を制定した)[22][23][24]。このためUFCは2022年6月12日開催のUFC 275でホジェリオ・ボントリンとの試合を組むが、ボントリンが減量中に腎臓に問題が起こり病院に入院したため、試合の前日に中止になった[25]。
2022年12月17日、UFC Fight Night: Cannonier vs. Stricklandでフライ級ランキング9位のダビッド・ドボジャークと対戦し、3-0の判定勝ち[26]。
2023年9月10日、UFC 293でフェリペ・ドス・サントスと対戦し、終始激しい打ち合いを繰り広げ3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[27]。
2024年1月13日、UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker 2でマテウス・ニコラウと再戦予定だったが、前日計量でケイプがフライ級リミットから3.5ポンド(1.58 kg)オーバーしたため、試合は中止となった[28]。
2024年7月27日、UFC 304でフライ級ランキング6位のムハンマド・モカエフと対戦し、0-3の判定負け[29]。
2024年12月14日、UFC on ESPN: Covington vs. Buckleyでフライ級ランキング12位のブルーノ・シウバと対戦し、3Rにスタンドパンチ連打から右肘打ちでTKO勝ち[30]。
人物・エピソード
戦績
総合格闘技 戦績
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27 試合
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(T)KO
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一本
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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20 勝
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12
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5
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3
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0
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0
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0
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7 敗
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0
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2
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5
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0
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獲得タイトル
表彰
脚注
注釈
出典
- ^ PAGE ONE FEBRUARY 6TH, 2021 MIXED MARTIAL ARTS RESULTS boxing.nv.gov
- ^ a b c Manel Kape UFC
- ^ Manel Kape sportskeeda 選手データ
- ^ a b RIZIN.22 開催中止に関する会見「この期間を準備期間とし、格闘技のメガイベントを企画したい」 RIZIN公式サイト 2020年4月2日
- ^ “[直前インタビュー]RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣- 全選手出場インタビュー Part.2《アンディ, クリスタル,フランク,ムン,マネル》”. RIZIN (2017年10月13日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ マネル・ケイプ RIZIN公式サイト
- ^ “美憂に続きアーセンも初戦敗退…左ハイキックで71秒殺”. デイリースポーツ (2017年10月15日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ “【RIZIN】ケイプがマッコールを大流血に追い込み大番狂わせのTKO勝ち”. イーファイト (2017年12月29日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ “【RIZIN】ケイプとマッコールが乱闘騒ぎ、場内騒然”. イーファイト (2017年12月28日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ 【試合結果】第1試合/バンタム級トーナメント 準決勝 マネル・ケイプ vs. 堀口恭司 RIZIN公式サイト 2017年12月31日
- ^ “【試合結果】RIZIN.10 第6試合 マネル・ケイプ vs. 朝倉海”. RIZIN (2018年5月6日). 2018年10月3日閲覧。
- ^ 【試合結果】Cygames presents RIZIN.14 第4試合 佐々木憂流迦 vs. マネル・ケイプ RIZIN公式サイト 2018年12月31日
- ^ RIZIN 18 results and highlights: Kai Asakura stops Kyoji Horiguchi in 67 seconds MMA Fighting 2019年8月18日
- ^ RIZIN 20 results: Manel Kape stops Kai Asakura to claim bantamweight title MMA Fighting 2019年12月31日
- ^ UFCへ電撃移籍のRIZIN王者ケイプ「今まで応援ありがとう、将来また日本で戦う」 イーファイト 2020年4月1日
- ^ UFC 256 weigh-in results: Figueiredo vs. Moreno, Ferguson vs. Oliveira officialMMA Fighting 2020年12月11日
- ^ 【UFC】マネル・ケイプがUFCデビュー戦で判定負け。ヴォルコフがオーフレイムをTKO、サンドヘイゲンがエドガーに衝撃28秒KO勝ち! GONG 2021年2月7日
- ^ Matheus Nicolau defeats Manel Kape MMA Decisions 2021年3月13日
- ^ Robbery Review: Matheus Nicolau vs. Manel Kape at UFC Vegas 21 MMA Fighting 2021年3月16日
- ^ 【UFC】崖っぷちのマネル・ケイプが体重超過、対戦相手にファイトマネーの20%を支払い試合実施へ ゴング格闘技 - GONKAKU 2021年8月7日
- ^ Former RIZIN champ Manel Kape notches first promotional win with violent flying knee KO at UFC 265 MMA Junkie 2021年8月7日
- ^ Manel Kape eligible for UFC 275 after atypical drug-test findingESPN 2023年5月18日
- ^ NAC to monitor UFC's Manel Kape, follow precedent set for M3 metabolite-positivesMMA Junkie 2022年5月17日
- ^ Not suspended Manel Kape blames M3 picograms for UFC Vegas 52 removal in deleted tweet MMA Mania 2022年4月21日
- ^ Rogerio Bontorin hospitalized, fight with Manel Kape scratched from UFC 275 lineupMMA Fighting 2022年6月10日
- ^ Manel Kape explains taunts during UFC Fight Night 216 win vs. David Dvorak MMA Junkie 2022年12月18日
- ^ UFC 293 play-by-play and live results MMA Junkie 2023年9月9日
- ^ 【UFC】ケイプがまさかの”大幅”計量オーバーで試合消滅!計量失敗の理由とは eFight 2024年1月13日
- ^ UFC 304 Results: Edwards vs. Muhammad 2 MMA Fighting 2024年7月27日
- ^ UFC Tampa video: Manel Kape cuts fiery promo after laying waste to Bruno Silva with blistering knockout MMA Fighting 2024年12月15日
- ^ Manel Kape is the first Portuguese Angolan fighter to sign a contract with the UFC Ver Angola 2021年3月31日
- ^ Francisco Gomes Boxrec.com 選手データ
- ^ 4-0 to my Young brother @rikirikitoo the Golden Boy of Boxing, the future is bright. @savage18_ @deniorjr_11 ❤️🇵🇹🇦🇴 4-0 para o meu irmão mais novo @rikirikitoo, o Menino de Ouro do Boxe, o futuro é brilhante. #familyGomesBoxing マネル・ケイプ Manel StarBoy Kape 公式Instagram 2022年4月24日
関連項目
外部リンク