マネル・ケイプ

マネル・ケイプ
基本情報
本名 マヌエル・ペドロ・ゴメス
(Manuel Pedro Gomes)[1]
通称 スターボーイ
(Star Boy)[2]
プロディジオ
(Prodígio)[3]
国籍 アンゴラの旗 アンゴラ
ポルトガルの旗 ポルトガル
生年月日 (1993-11-14) 1993年11月14日(31歳)
出身地 アンゴラの旗 アンゴラ
ルアンダ州ルアンダ
所属 VSチーム
AKAタイランド/エクストリーム・クートゥア
身長 165 cm[2]
体重 56 kg
リーチ 173 cm[2]
階級 フライ級
バンタム級
バックボーン ボクシング
ブラジリアン柔術
総合格闘技戦績
総試合数 27
勝ち 20
KO勝ち 12
一本勝ち 5
判定勝ち 3
敗け 7
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マネル・ケイプManel Kape1993年11月14日 - )は、アンゴラ男性総合格闘家ルアンダ州ルアンダ出身。AKAタイランド / エクストリーム・クートゥア所属。UFC世界フライ級ランキング6位。第2代RIZINバンタム級王者[注釈 1]

経歴

ボクサーだった父親の影響で、4歳からボクシングを始めた[5]

2012年5月、18歳の時にポルトガルでプロ総合格闘技デビュー[6]

RIZIN

2017年10月15日、RIZIN初出場となったRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -秋の陣-バンタム級トーナメント1回戦で山本アーセンと対戦。試合開始早々に左ハイキックでダウンを奪い、わずか71秒でTKO勝ち[7]

2017年12月29日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUNDのバンタム級トーナメント2回戦でイアン・マッコールと対戦。優勝候補の一角と目されていた元UFCフライ級ランカーのマッコールを膝蹴りで流血させ、ドクターストップでTKO勝ちを収める番狂わせを演じた[8]。試合前日の公開計量では、報道陣に向けたツーショット撮影の際にマッコールの後頭部を叩いて乱闘騒ぎを起こした[9]

2017年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUNDのバンタム級トーナメント準決勝で堀口恭司と対戦。パンチを被弾しながらも3Rまで戦い抜いたが、肩固めで一本負け[10]

2018年5月6日、RIZIN.10朝倉海と対戦し、1-2の判定負け[11]

2018年12月31日、RIZIN.14佐々木憂流迦と対戦し、0-3の判定負け[12]

2019年8月18日、RIZIN.18水垣偉弥と対戦し、2Rに右フックでKO勝ち[13]

2019年12月31日、RIZIN.20のRIZINバンタム級王座決定戦で朝倉海と再戦。1Rからスピーディーな打撃で試合のペースを掴むと、2Rに右ストレートでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。王座獲得に成功し、約1年半越しのリベンジを果たした[14]

UFC

2020年3月31日、UFCと契約したことを発表[15]。それに伴いRIZINバンタム級王座を返上した[4]

2020年12月12日、UFC 256で行われたUFC世界フライ級タイトルマッチ(デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノ)で、どちらかの選手が急病などで欠場した場合に代役として試合に出場するバックアップファイターを務めた[16]

2021年2月6日、UFC初戦となったUFC Fight Night: Overeem vs. Volkovでフライ級ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャと対戦し、0-3の判定負け[17]

2021年3月13日、UFC Fight Night: Edwards vs. Muhammadタギル・ウランベコフの代役として大会1週間前のオファーを受けてマテウス・ニコラウと対戦し、1-2の僅差の判定負け。しかし、北米主要メディアによるメディア採点では22人の記者全員がケイプの勝利を支持し、物議を醸す判定となった[18][19]

2021年8月7日、UFC 265でオデー・オズボーンと対戦し、右飛び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。UFC初勝利を飾った。なお、この試合はケイプがフライ級リミットから3ポンド(1.36 kg)体重超過したためファイトマネーの20%をオズボーンに支払い、キャッチウェイトで行われた[20][21]

2022年4月23日、UFC Fight Night: Lemos vs. Andradeでフライ級ランキング12位のス・ムダルジと対戦予定であったが、USADA(米国アンチドーピング機関)が実施した薬物検査で、ケイプからデヒドロクロロメチルテストステロン(DHCMT、トゥリナボル)の長期代謝物であるM3が検出されたことで、試合の開催地であるネバダ州のネバダ州アスレチック・コミッションがケイプを欠場させた。しかし、USADAはケイプから検出されたM3の量が、USADAが規定に定める1ミリリットルあたり100ピコグラムのしきい値以下の17ピコグラムであったため、ケイプに処分を科さず、ネバダ州アスレチック・コミッションはM3に関してのしきい値を設定していないため、それぞれ個別のケースバイケースの対応だが、ケイプに資格停止などの処分は科さず監視対象とし、6か月間に抜き打ちの薬物検査を2回受け、M3の検出量がUSADAが定めるしきい値と同じ1ミリリットルあたり100ピコグラム以下であれば試合出場を許可するとした(2023年11月にネバダ州アスレチック・コミッションも同様のしきい値を制定した)[22][23][24]。このためUFCは2022年6月12日開催のUFC 275ホジェリオ・ボントリンとの試合を組むが、ボントリンが減量中に腎臓に問題が起こり病院に入院したため、試合の前日に中止になった[25]

2022年12月17日、UFC Fight Night: Cannonier vs. Stricklandでフライ級ランキング9位のダビッド・ドボジャークと対戦し、3-0の判定勝ち[26]

2023年9月10日、UFC 293でフェリペ・ドス・サントスと対戦し、終始激しい打ち合いを繰り広げ3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[27]

2024年1月13日、UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker 2マテウス・ニコラウと再戦予定だったが、前日計量でケイプがフライ級リミットから3.5ポンド(1.58 kg)オーバーしたため、試合は中止となった[28]

2024年7月27日、UFC 304でフライ級ランキング6位のムハンマド・モカエフと対戦し、0-3の判定負け[29]

2024年12月14日、UFC on ESPN: Covington vs. Buckleyでフライ級ランキング12位のブルーノ・シウバと対戦し、3Rにスタンドパンチ連打から右肘打ちでTKO勝ち[30]

人物・エピソード

戦績

総合格闘技 戦績
27 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
20 12 5 3 0 0 0
7 0 2 5 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ブルーノ・シウバ 3R 1:57 TKO(右肘打ち) UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley 2024年12月14日
× ムハンマド・モカエフ 5分3R終了 判定0-3 UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2 2024年7月27日
フェリペ・ドス・サントス 5分3R終了 判定3-0 UFC 293: Adesanya vs. Strickland 2023年9月10日
ダビッド・ドボジャーク 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Cannonier vs. Strickland 2022年12月17日
ジャルガス・ジュマグロフ 1R 4:02 TKO(スタンドパンチ連打) UFC on ESPN 31: Font vs. Aldo 2021年12月4日
オデー・オズボーン英語版 1R 4:44 KO(右跳び膝蹴り→パウンド) UFC 265: Lewis vs. Gane 2021年8月7日
× マテウス・ニコラウ 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Edwards vs. Muhammad 2021年3月13日
× アレッシャンドリ・パントージャ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Overeem vs. Volkov 2021年2月6日
朝倉海 2R 0:38 TKO(パウンド) RIZIN.20
【RIZINバンタム級王座決定戦】
2019年12月31日
水垣偉弥 2R 1:36 KO(右フック) RIZIN.18 2019年8月18日
伊藤盛一郎 2R 3:59 TKO(左ボディブロー) RIZIN.15 2019年4月21日
× 佐々木憂流迦 5分3R終了 判定0-3 RIZIN.14 2018年12月31日
中村優作 3R 4:27 リアネイキッドチョーク RIZIN.13 2018年9月30日
× 朝倉海 5分3R終了 判定1-2 RIZIN.10 2018年5月6日
× 堀口恭司 3R 4:27 肩固め RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND
【RIZINバンタム級トーナメント準決勝】
2017年12月31日
イアン・マッコール 1R 1:46 TKO(ドクターストップ) RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUND
【RIZINバンタム級トーナメント2回戦】
2017年12月29日
山本アーセン 1R 1:11 TKO(左ハイキック→パウンド) RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -秋の陣-
【RIZINバンタム級トーナメント1回戦】
2017年10月15日
フランシスコ・ハビエル・アスプリージャ 3R TKO(スタンドパンチ連打) International Pro Combat 7 2015年4月27日
アントワーヌ・ガッリナーロ 4R 2:26 腕ひしぎ十字固め Knock Out Championship 8 2015年4月18日
ミゲル・バルベルデ 3R リアネイキッドチョーク Invictus Pro MMA League 2 2014年12月19日
ダニエル・バーレズ 1R 3:25 腕ひしぎ十字固め Ansgar Fighting League 2 2014年11月29日
ヒシャム・ラシッド 1R 2:42 KO(ボディへの飛び膝蹴り) Invictus Pro MMA League 1 2014年7月27日
× ソクサバン・カンパサス 3R 3:27 リアネイキッドチョーク Knock Out Championship 7 2014年4月5日
マルコ・サントス 5分3R終了 判定3-0 Cage Fighters 3 2013年7月28日
リカルド・テイシェイラ 1R 2:38 リアネイキッドチョーク Cage Fighters Challengers Norte 2 2013年2月3日
レナト・フェレイラ 1R 0:45 TKO(左ハイキック→パウンド) Cage Fighters Challengers Norte 1 2012年11月4日
アルトゥール・ゴメス 1R 4:27 TKO(スタンドパンチ連打) Cage Fighters 2 2012年5月13日

獲得タイトル

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

注釈

  1. ^ RIZIN王座に“世界”は付かない[4]

出典

  1. ^ PAGE ONE FEBRUARY 6TH, 2021 MIXED MARTIAL ARTS RESULTS boxing.nv.gov
  2. ^ a b c Manel Kape UFC
  3. ^ Manel Kape sportskeeda 選手データ
  4. ^ a b RIZIN.22 開催中止に関する会見「この期間を準備期間とし、格闘技のメガイベントを企画したい」 RIZIN公式サイト 2020年4月2日
  5. ^ [直前インタビュー]RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣- 全選手出場インタビュー Part.2《アンディ, クリスタル,フランク,ムン,マネル》”. RIZIN (2017年10月13日). 2018年10月3日閲覧。
  6. ^ マネル・ケイプ RIZIN公式サイト
  7. ^ 美憂に続きアーセンも初戦敗退…左ハイキックで71秒殺”. デイリースポーツ (2017年10月15日). 2018年10月3日閲覧。
  8. ^ 【RIZIN】ケイプがマッコールを大流血に追い込み大番狂わせのTKO勝ち”. イーファイト (2017年12月29日). 2018年10月3日閲覧。
  9. ^ 【RIZIN】ケイプとマッコールが乱闘騒ぎ、場内騒然”. イーファイト (2017年12月28日). 2018年10月3日閲覧。
  10. ^ 【試合結果】第1試合/バンタム級トーナメント 準決勝 マネル・ケイプ vs. 堀口恭司 RIZIN公式サイト 2017年12月31日
  11. ^ 【試合結果】RIZIN.10 第6試合 マネル・ケイプ vs. 朝倉海”. RIZIN (2018年5月6日). 2018年10月3日閲覧。
  12. ^ 【試合結果】Cygames presents RIZIN.14 第4試合 佐々木憂流迦 vs. マネル・ケイプ RIZIN公式サイト 2018年12月31日
  13. ^ RIZIN 18 results and highlights: Kai Asakura stops Kyoji Horiguchi in 67 seconds MMA Fighting 2019年8月18日
  14. ^ RIZIN 20 results: Manel Kape stops Kai Asakura to claim bantamweight title MMA Fighting 2019年12月31日
  15. ^ UFCへ電撃移籍のRIZIN王者ケイプ「今まで応援ありがとう、将来また日本で戦う」 イーファイト 2020年4月1日
  16. ^ UFC 256 weigh-in results: Figueiredo vs. Moreno, Ferguson vs. Oliveira officialMMA Fighting 2020年12月11日
  17. ^ 【UFC】マネル・ケイプがUFCデビュー戦で判定負け。ヴォルコフがオーフレイムをTKO、サンドヘイゲンがエドガーに衝撃28秒KO勝ち! GONG 2021年2月7日
  18. ^ Matheus Nicolau defeats Manel Kape MMA Decisions 2021年3月13日
  19. ^ Robbery Review: Matheus Nicolau vs. Manel Kape at UFC Vegas 21 MMA Fighting 2021年3月16日
  20. ^ 【UFC】崖っぷちのマネル・ケイプが体重超過、対戦相手にファイトマネーの20%を支払い試合実施へ ゴング格闘技 - GONKAKU 2021年8月7日
  21. ^ Former RIZIN champ Manel Kape notches first promotional win with violent flying knee KO at UFC 265 MMA Junkie 2021年8月7日
  22. ^ Manel Kape eligible for UFC 275 after atypical drug-test findingESPN 2023年5月18日
  23. ^ NAC to monitor UFC's Manel Kape, follow precedent set for M3 metabolite-positivesMMA Junkie 2022年5月17日
  24. ^ Not suspended Manel Kape blames M3 picograms for UFC Vegas 52 removal in deleted tweet MMA Mania 2022年4月21日
  25. ^ Rogerio Bontorin hospitalized, fight with Manel Kape scratched from UFC 275 lineupMMA Fighting 2022年6月10日
  26. ^ Manel Kape explains taunts during UFC Fight Night 216 win vs. David Dvorak MMA Junkie 2022年12月18日
  27. ^ UFC 293 play-by-play and live results MMA Junkie 2023年9月9日
  28. ^ 【UFC】ケイプがまさかの”大幅”計量オーバーで試合消滅!計量失敗の理由とは eFight 2024年1月13日
  29. ^ UFC 304 Results: Edwards vs. Muhammad 2 MMA Fighting 2024年7月27日
  30. ^ UFC Tampa video: Manel Kape cuts fiery promo after laying waste to Bruno Silva with blistering knockout MMA Fighting 2024年12月15日
  31. ^ Manel Kape is the first Portuguese Angolan fighter to sign a contract with the UFC Ver Angola 2021年3月31日
  32. ^ Francisco Gomes Boxrec.com 選手データ
  33. ^ 4-0 to my Young brother @rikirikitoo the Golden Boy of Boxing, the future is bright. @savage18_ @deniorjr_11 ❤️🇵🇹🇦🇴 4-0 para o meu irmão mais novo @rikirikitoo, o Menino de Ouro do Boxe, o futuro é brilhante. #familyGomesBoxing マネル・ケイプ Manel StarBoy Kape 公式Instagram 2022年4月24日

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
堀口恭司
第2代RIZINバンタム級王者

2019年12月31日 - 2020年3月31日

空位
次タイトル獲得者
朝倉海