マニフィカト (バッハ)《マニフィカト》ニ長調 BWV 243(Magnificat in D-dur)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した宗教音楽。 概説プロテスタントルター派の信者であったバッハが、カトリックで用いられるラテン語のテクストに作曲したのは、一見イレギュラーに映るが、当時はルター派に於いてもラテン語の典礼文や、晩課、あるいはミサ曲全体から「キリエ」と「グローリア」のみを用いた「小ミサ」などが用いられていたのであり、現在のルター派の礼拝でもこの形が残っている。 バッハの《マニフィカト》は、1723年に変ホ長調で作曲され(BWV.243a)、これには通常のラテン語の「マニフィカト」のテクストの間にクリスマス用の4曲の挿入曲があった。 1728年から1731年にかけてバッハはこの作品を改定し、挿入曲を除き、調性をニ長調にして現在の形に書きなおした。通常の演奏にはこれが使用される。 演奏時間変ホ長調のクリスマス版:約30分、 ニ長調の通常版:約25分 管弦楽編成フラウト・トラヴェルソ2、オーボエ2(オーボエ・ダモーレ持ち替え)、トランペット3、独唱(ソプラノ2、アルト、テノール、バス)、ティンパニ1対、五部合唱(ソプラノ2、アルト、テノール、バス)、ヴァイオリンI、II、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、ファゴット、オルガン) 構成
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