『マキシマムヒート』(MAXIMUM HEAT) は、2011年にバンダイナムコエンターテインメント(ナムコレーベル、後のバンダイナムコアミューズメント)によって開発・販売されたアーケード用3Dレースゲームである。アメリカで2010年にリリースされたレースゲーム『DEAD HEAT』(デッドヒート)の日本版である。
2013年には登場コースそのままに、車種を架空のオートバイに変更した[1]『Dead Heat Riders』が海外で稼働開始している。
作曲は『マキシマムヒート(DEAD HEAT)』では古代祐三[2]、『Dead Heat Riders』では長沼英樹[3]が担当している。
日本版の修理サポートは、部品調達難に伴い、2018年6月に終了することが発表された[4][5]。
概要
『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』シリーズ(以下、湾岸シリーズ)のスタッフが開発した新作レースゲーム。湾岸シリーズとは違い幅広い層を対象としており、リアルなグラフィックだが、それとは対称的なギミックも取り入れたパーティ要素の強い内容となっている。
最大の特徴は筐体に付けられた「3Dバイザー」と呼ばれる非接触式メガネを使用して3D立体視が体験できることで、3D映像も2段階あり、ボタン切り替えで「2D」・通常の「3D」・3D効果を最大にした「3D MAX」の3種類の映像が楽しめる。海外版『DEAD HEAT』は3D対応ではない。
筐体は湾岸シリーズや『マリオカート アーケードグランプリ』シリーズの物から発展した、16:9の液晶ワイドモニターを採用した新しいレースゲーム用コクピット筐体が使われている。使用基板はSYSTEM ES1。
挙動エンジンは湾岸シリーズの物を使用しているが、ハンドルを切るだけでドリフトができるなど、誰でも簡単に楽しめるものとなっている。またMTシフトレバーは搭載されておらず(『DEAD HEAT』にはH型4速シフトレバーが搭載されている)、常にATでの運転となる。モニター上部にカメラも搭載されており。顔写真を撮影してゲーム画面に登場させることができる。
ゲーム内容
- レースはプレイヤーを含めて8台の車が登場し、順位を競うものとなっている。
- 「ニトロ」ボタンが搭載されており、レース中に最大3回ニトロを使って一定時間のスピードアップが可能。
- レース終了後、順位に応じて「星」が獲得でき、一定数以上獲得すると専用の背景カラーが貰える。また、使用車種のドレスアップパーツも獲得でき、任意でドレスアップが可能。
- パスワードを使ってプレイデータをプレイした筐体に保存することが可能。パスワード入力用の「テンキー」が搭載されており、レース終了後に任意で4~12桁のパスワードを設定すると、使用車種のドレスアップ状況、写真データ、走行データ、星の獲得数が最大8台分まで保存できる。
- 保存した走行データは自分がプレイしない他のレースにライバルカーとして登場させることもできる(湾岸シリーズの「分身対戦モード」に似た感じである)。その為1人でプレイした場合も、他7台が全て完全なCPUではなく、その筐体でプレイした他のプレイヤーの車の分身が登場することがある(2人以上で対戦する場合も同様)。
登場車種
登場する車種は全て湾岸シリーズにも登場する国産車である。ただし、『DEAD HEAT』ではいくつかの車種がアメリカ車に差し替えられている[6]。
※余談ではあるが、湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 4に於いてもCORVETTE ZR1は登場している。また、海外版湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 5ではDODGE VIPER SRT-10が追加された[7]。
コース
コースは全てアメリカ・ヨーロッパの観光名所を再現した市街地コースである。またニューヨークのみ夜の設定である。
脚注
- ^ “Dead Heat Riders” (PDF). 2015年10月31日閲覧。
- ^ “古代祐三プロフィール”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “DEAD HEAT RIDERS Music Preview by HIDEKI NAGANUMA”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ 『㈱バンダイナムコアミューズメント商品の保守対応終了について』 バンダイナムコテクニカ 2018年6月7日
- ^ 保守終了一覧バンダイナムコテクニカ 2018年6月7日
- ^ Namco Dead Heat Arcade Driver attract mode video - YouTube
- ^ 日本向けはバージョンアップ版にあたる「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 5DX」で追加された
関連項目
外部リンク