ポーラーエアカーゴ

ポーラーエアカーゴ
Polar Air Cargo
IATA
PO
ICAO
PAC
コールサイン
POLAR
法人番号 6700150002620 ウィキデータを編集
設立 1993年
ハブ空港 仁川国際空港
シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港
テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港
焦点空港 香港国際空港
シカゴ・オヘア国際空港
ロサンゼルス国際空港
ジョン・F・ケネディ国際空港
親会社 アトラス・エア・ワールドワイド・ホールディングス
保有機材数 18機
本拠地 アメリカ合衆国ニューヨーク州
外部リンク http://www.polaraircargo.com
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ポーラーエアカーゴ: Polar Air Cargo Worldwide, Inc.)は、ニューヨーク州に本拠地を置くアメリカの貨物航空会社。北アメリカアジアヨーロッパ中東など世界各地を結ぶ定期貨物便やチャーター貨物便を運航している。

歴史

同社は1993年にサザン・エア・トランスポートとGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)の合弁企業として設立された。同年6月にチャーター貨物便の運航を開始し、後に定期貨物便の運航も開始した。 1994年に連邦航空局(FAA)から不定期航空運送事業者として、アメリカ合衆国運輸省から貨物専門航空会社としての認可を受けた。のちに同社はGECASによって残りの株式も買収され、合弁が解消された。

2001年11月、 アトラス航空の親会社であるアトラスエア・ワールドワイド・ホールディングス(AAWW)に買収され、アトラス航空にボーイング747貨物型をウェットリースしていたポーラーエアカーゴはAAWWの定期貨物便運行会社となった。 2006年10月にはドイツのDHLがポーラー社の株式のうち49%を取得する旨が発表され、株式取得が実際に行われたが[1]、ポーラー社の株式は現在もAAWWが過半数の51%を保有している。

かつてのコールサインは「POLAR TIGER (ポーラタイガー)」であった[2]が、現在は「POLAR (ポーラ)」に変更されている[3]

就航地

定期便

同社はシンシナティアンカレッジをはじめとするアメリカ各地から東京/成田名古屋/中部上海/浦東ソウル/仁川などのアジア、ヨーロッパおよび中東の各地を結ぶ便など世界各地で定期便を運航している。

日本における定期便

2022年03月現在、東京/成田名古屋/中部へ定期便を就航させている。

チャーター便

特殊な取り扱いを要したり、輸送に際して時間制限のある貨物を輸送するために、同社はチャーター便も運航している。これまでに馬や牛、レースカー、ヘリコプター、災害被災者のための救援物資、ロックバンドのグリーン・デイのコンサート機材を輸送した実績がある。また、同社と親会社であるアトラス航空はアメリカ空軍航空機動軍団(AMC)向けの大規模な輸送業務も実施する。 日本においては関西国際空港福岡空港などでチャーター便としての就航実績があり、中部国際空港にはF1日本グランプリ開催前になるとF1マシンやセーフティーカー輸送のためのチャーター便が飛来する。

機材

2023年現在、運航している全ての機体がDHL塗装となっている。基本は自社ロゴが機体前方に入り尾翼にはDHLの塗装が施されているが、ボーイング777Fの一部のみに前オペレーターであるサザン・エアのタイトルが入っている。ボーイング747-400Fの導入に伴って2022年に退役し、親会社であるアトラスエアへ転出した。また、この退役に伴って同社オリジナルカラー機が消滅した。

上記の機材の他、DHLやアトラスエアが所有する機材を利用して運行される便もある。

受賞歴

2005年エア・カーゴ・エクセレンス賞(ACE Award)をチャーター貨物航空カテゴリーで受賞した[4]

インシデント

2024年6月4日(日本時間)、離陸直後の成田発ロサンゼルス行752便ボーイング777F(機体記号:N714SA、元サザンエア)の右エンジンから出火、銚子沖で燃料を投棄し成田に引き返し、到着後、右エンジンの外装の破損を確認した。成田空港に設置されている日本放送協会(NHK)の定点カメラには右翼側から上がる炎のような光が撮影されている[5]国土交通省は同日夜、本事案を「重大インシデント」に認定した[6]

関連項目

  • フライング・タイガー・ライン - ポーラーエアカーゴの機材の垂直尾翼に描かれた「サークルP」デザインはかつてのフライングタイガーの「サークルT」デザインを踏襲したものとなっている。

脚注

外部リンク