ベルクト (ウクライナ警察)

公安民警特殊部隊「ベルクト」
Спеціальний підрозділ міліції громадської безпеки «Беркут»
ウクライナ内務省所属時代の、ベルクトの腕章
創設 1992年1月16日
解散 2014年2月25日
国籍  ウクライナ
ロシアの旗 ロシア
軍種 警察戦術部隊(警察特殊部隊)
任務 民警ウクライナ語版英語版の支援、公共秩序維持、人質解放、対テロ作戦
規模 1992年1月 — 6,000名
2014年1月 — 約4,000人
2016年 — 400名(ロシア時代)
上級部隊 ウクライナ内務省(1992年-2014年)
ロシア内務省(2014年-2016年)
ロシア国家親衛隊(2016年以後)
基地 ウクライナ:キーウ(本部所在地)
→ ロシア:セヴァストポリ(本部所在地)
モットー
  • «Безпека народу — найвищий закон»(人々の安全-最高の法)
  • «Перемагає сильніший»(強い者が勝つ)
  • «Вище беркута ніхто не літає»(イヌワシより高く飛ぶ者は無し)
主な戦歴
識別
ロシア時代の腕章
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ベルクトの隊員

ベルクトウクライナ語: Бе́ркут)は、かつて存在したウクライナ内務省管轄の民警(ミリーツィヤ)ウクライナ語版ロシア語版英語版[1]に属する特殊部隊。部隊名はウクライナ語で「イヌワシ」を意味する。

尊厳の革命にてロシア寄りであったヴィクトル・ヤヌコーヴィチ政権の下で、親EUであった反政府過激派勢力の鎮圧に動員された[2][3]。2014年2月25日、ヤヌコーヴィチ政権が倒れた後「2014年ウクライナ騒乱においてデモ隊の鎮圧に暴力を用いた」とされ、アルセン・アヴァコフ内相代行の命令により解体された[2]

なお、ベルクト解体の5日前にクリミア半島はロシアに併合された(クリミア連邦管区南部連邦管区クリミア共和国)が、クリミア半島に配備されていたベルクト部隊はそのまま同地でロシア内務省の指揮下に編入され、警護および暴徒鎮圧、対テロリズムを任務としている。またクリミア以外に配備されていた元ベルクト隊員のうち、ウクライナ政府寄りの者はウクライナ国家親衛隊に再雇用され、親ロシア派のものはロシアに亡命してクリミア半島に残ったベルクト部隊に編入された[4]

歴史

1992年、ソビエト連邦OMONを参考に設立された。

2014年、2014年ウクライナ騒乱において反政府過激派勢力の鎮圧にあたる[3]

2014年ウクライナ騒乱以後

2014年2月25日、ウクライナの政権交代により解体される[3]

同年3月1日、元隊員らに対するロシア旅券の発行が開始され、元隊員の内、親ロシア派の者らがロシア側に亡命[2]

その後、ロシア内務省に編入され、クリミアにおける治安部隊となった[4]

2016年4月5日、ロシア内務省隷下の国内軍やOMON、SOBRなどの重装備部隊が国家親衛隊として再編されると、ベルクトも国家親衛隊の隷下に編入された(ベルクト (ロシア国家親衛隊)ロシア語版)。

脚注

  1. ^ 2015年にウクライナ国家警察に再編。
  2. ^ a b c "ウクライナ特殊部隊「ベルクート」元職員、1日にもロシア市民に". 1 March 2014. 2015年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  3. ^ a b c "ウクライナ 特別部隊「ベルクト」が解体される". 26 February 2014. 2017年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  4. ^ a b "Ragtag camp grows on Russia's new frontier". 2014年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。

関連項目