プラハ – ヴラネー・ナド・ヴルタヴォウ – チェルチャニ/ドブルジーシ線(チェコ語;Železniční trať Praha – Vrané nad Vltavou – Čerčany/Dobříš)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は210。
1882年、ヴルショヴィツェ~モドルジャニ間が、チェコ商業鉄道によって開業した。その他の区間は、1897年から1900年にかけて、帝立王立国有鉄道によって開業した。
運行形態
快速「スピェシニー(Sp)」
- ポサーザヴスキー・モトラーチェク号: チェルチャニ - プラハ 【春季・夏季の日曜運行】
- 週1往復の運行。旧型客車で運行される。クルハニツェとカメンニー・プルジーヴォズは北行に限り停車する。
- 過去の運行形態
- 2016年以前は、夏季のみ、チェルチャニ - プラハ間に運行していた。北行は231号線のリサーに直通していた。カメンニー・プルジーヴォズは全列車通過、クルハニツェは全列車停車で、ティーネツ - チェルチャニ間ノンストップであった。
- 2017年度は、片道のみに減便された。231号線への直通を取りやめ、チェルチャニ→プラハ間の片道のみの運行となった。
- 2018 - 21年は、春季・夏季の週1往復に増発された。
- 2022年に、ティーネツ - プラハ間に短縮された他、クルハニツェは北行のみ停車となった。
- 2024年に、再びチェルチャニまで延伸され、北行に限りカメンニー・プルジーヴォズ停車となった。
- ブルヅキー・モトラーチェク号: ドブルジーシ - プラハ 【春季・夏季の土曜運行】
- 週1往復の運行。旧型客車で運行される。
- 過去の運行形態
- 2016年以前は「ポサーザヴスキー・モトラーチェク」の愛称で、夏季のみ、チェルチャニ - プラハ間に運行していた。南行は231号線のリサー始発であった。カメンニー・プルジーヴォズは通過、クルハニツェは停車で、ティーネツ - チェルチャニ間ノンストップであった。
- 2017年度は、片道のみに減便された。231号線への直通を取りやめ、プラハ→チェルチャニ間の片道のみの運行(年間4日まで212号線のカーツォフまで直通)となった。
- 2018 - 21年は、春季・夏季の週1往復に増発された。
- 2022年に、ティーネツ - プラハ間に短縮された他、クルハニツェは南行のみ停車となった。
- 2023年度に、南行に限りカメンニー・プルジーヴォズ停車となった。
- 2024年度に、愛称名が変更され、運行区間がドブルジーシ - プラハに変更となった。
普通
- プラハ - チェルチャニ
- 1~2時間に1本の運行。大部分が各駅に停車するが、朝に運行されるチェルチャニ発イーロヴェー行は快速運転する。
- 2019年以前は、朝の快速運転便が、平日・土曜日のみの運行であった。
- プラハ - チソヴィツェ ( - ドブルジーシ)
- 2時間に1本ずつ運行している。平日は大部分がチソヴィツェまでの運行で、ドブルジーシへは一日5往復が直通する。休日は原則ドブルジーシ直通となる。大部分が各駅に停車するが、クリーネツは通過便がある。
- 2021年以前は、平日も大部分がドブルジーシまで運行していた。
臨時列車
- ヴラク・ナ・ドブルジーシ号 (快速)
- 蒸気機関車。春の年1日のみ、ドブルジーシ - ブラニーク間に1往復運行する。途中、マラー・フラシチツェ、ムニーシェク、チソヴィツェ、ムニェヘニツェ、ヴラネーに停車する。
- 2018年以前は春・夏の年2日運行していた。
- 蒸気機関車での普通列車
- 蒸気機関車。春の年1日のみ、ドブルジーシ - マラー・フラシチツェ間に1往復運行する。途中ノンストップ。
- 2018年以前は春・夏の年2日運行していた。
- ポサーザフスケー・リンキ号(快速): ブラニーク - ヴルショヴィツェ付近 - レデチコ/カーツォフ 【年2日運行】
- 蒸気機関車。一日1往復運行する。ヴルショヴィツェを経由せず、短絡線を通って221号線に直通する。210号線内はノンストップ。
- 2017,18年は年3日の運行であった。うち2日がレデチコ - チェルチャニ - ブラニーク間の運行で、チェルチャニ以東は212号線に直通、ルカ、ペトロフを除く快速停車駅に停車していた。残り1日が、ブラニーク → プラハ本駅 → カーツォフ間に片道1本運行の運行で、プラハ本駅以東は011号線に直通、ヴルショヴィツェにも停車していた。
- フェルディナンド号 (快速)
- 蒸気機関車。年2日のみ、ヴラシム - チェルチャニ - ブラニーク間に1往復運行する。チェルチャニ以東は221号線に直通する。快速相当の停車駅であるが、ルカ、ペトロフは通過する。
- スヴァティー・イルジー号
- 蒸気機関車。年1日のみ、ブラニーク - プラハ - ズロニツェ間に1往復運行する。プラハ以北は090号線に直通する。210号線内は、ヴルショヴィツェのみに停車する。
- カレル1世号(特急)
- 蒸気機関車。年1日のみ、ブラニーク - プラハ - ブランディース間に1往復運行する。プラハ以北は070号線に直通する。210号線内は、ヴルショヴィツェのみに停車する。
- ムシェノ行特急
- 蒸気機関車。年1日のみ、ブラニーク → プラハ → ムシェノ間に片道1本運行する。プラハ以北は070号線に直通する。210号線内は、ヴルショヴィツェのみに停車する。2017年運行。
- クルジヴォクラート・エクスプレス号(特急)
- 蒸気機関車。年3日のみ、ブラニーク - ヴルショヴィツェ - ルジナー間に1往復運行する。ヴルショヴィツェ以北は、短絡線経由で171号線に直通する。ブラニーク - ヴルショヴィツェ間はノンストップで運行する。
- 2017,18年度は、年2日の運行であった。
- 聖アグネス祭号(快速)
- 蒸気機関車。夏の年1日のみ、ブラニーク - プラハ - ジレビ間に1往復運行する。プラハ以北は010号線に直通する。210号線内は、ヴルショヴィツェのみに停車する。2018年運行。
- セドルチャニ町記念日号: ブラニーク - ヴルショヴィツェ付近 - セドルチャニ 【秋に年1日運行】
- 蒸気機関車。一日1往復運行する。ヴルショヴィツェを経由せず、短絡線を通って221号線に直通する。210号線内はノンストップ。2019年運行。
駅一覧
以下では、チェコ国鉄210号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
ドブルジーシ~ヴラネー~プラハ間
チェルチャニ~スコホヴィツェ間
脚注