フレディ・ヘスス・ゴンザレス(Fredi Jesus González , 1964年1月28日 - )は、キューバのオリエンテ州(現:オルギン州)オルギン出身の元プロ野球選手(捕手)、野球指導者。右投右打。現在は、MLBのボルチモア・オリオールズでコーチを務める。
経歴
現役時代まで
1966年に一家でアメリカ合衆国のフロリダ州マイアミへ移住した。10年後の1978年にアメリカ合衆国の市民権を取得した[1]。
マイアミ市内の高校に通い、1982年のMLBドラフト16巡目(全体414位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入り[2]。
ヤンキースのマイナーリーグで捕手として6年間プレーしたが、AA級に昇格したのが最高で、通算打率は.199だった。1987年限りで現役を引退した[3]。
現役引退後
テネシー大学でコーチを2年間務めた後、1990年にフロリダ・ステートリーグのA+級マイアミ・ミラクルの監督に就任した[2]。
1992年から1998年まではMLBのフロリダ・マーリンズ傘下のマイナー球団で監督を務めた。1993年にはカリフォルニアリーグのA+級ハイデザート・マーベリックス、1994年にはフロリダ・ステートリーグのA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズ、1997年にはイースタンリーグのAA級ポートランド・シードッグスにおいて、ベースボール・アメリカ選定の最優秀監督に輝いた[2]。
1999年から2001年まではフロリダ・マーリンズで三塁コーチを務めた。2002年にはアトランタ・ブレーブスのAAA級リッチモンド・ブレーブスの監督に就任し[2]、インターナショナルリーグの最年少監督となる[1]。2003年から2006年まではブレーブスで三塁コーチを務めた[4]。
MLB監督時代
2006年10月3日、オーナーのジェフリー・ローリアとの確執が原因で解任されたジョー・ジラルディ前監督に代わるマーリンズの新監督に就任した[4]。
マーリンズでは2009年に地区2位となったのが最高で、プレーオフ進出は果たせなかった。2010年6月23日、コーチ2名と共に解任された[5]。同年10月13日、勇退したボビー・コックス前監督に代わるブレーブスの新監督に3年契約で就任した[2]。
2011年はセントルイス・カージナルスに9.5ゲーム差を逆転され、シーズン最終戦でワイルドカードの座を奪われた。2012年は94勝を記録してワイルドカードを獲得した。ゴンザレスにとっては監督6年目で初のプレーオフ進出だったが、この年から新設されたワイルドカードプレーオフでカージナルスに敗れた。12月5日に2014年の契約オプションが行使された[6]。
2016年5月16日にベンチコーチのカルロス・トスカ(英語版)と共に解任された[7]。
2017年シーズンからはマイアミ・マーリンズの三塁コーチに就任し[8]、2019年まで務めた[9]。
2020年シーズンからはボルチモア・オリオールズのコーチを務める[10]。
人物
英語とスペイン語のバイリンガルである(第一言語はスペイン語)[1]。
詳細情報
年度別監督成績
年度 |
球団 |
地区 |
年齢 |
試合 |
勝利 |
敗戦 |
勝率 |
順位/チーム数 |
備考 |
ポストシーズン 勝敗
|
2007 |
FLA |
NL 東
|
43歳 |
162 |
71 |
91 |
.438 |
5 / 5 |
|
|
2008 |
44歳 |
161 |
84 |
77 |
.522 |
3 / 5 |
|
|
2009 |
45歳 |
162 |
87 |
75 |
.537 |
2 / 5 |
|
|
2010 |
46歳 |
69 |
33 |
36 |
.478 |
4 / 5 |
開幕~6月23日 |
|
2011 |
ATL
|
47歳 |
162 |
89 |
73 |
.549 |
2 / 5 |
|
|
2012 |
48歳 |
162 |
94 |
68 |
.580 |
2 / 5 |
WC敗退 |
0勝1敗
|
2013 |
49歳 |
162 |
96 |
66 |
.593 |
1 / 5 |
NLDS敗退 |
1勝3敗
|
2014 |
50歳 |
162 |
79 |
83 |
.488 |
2 / 5 |
|
|
2015 |
51歳 |
162 |
67 |
95 |
.414 |
4 / 5 |
|
|
MLB:9年
|
|
1364 |
700 |
664 |
.513 |
|
|
1勝4敗
|
背番号
- 37(1999年 - 同年途中)
- 33(1999年途中 - 2004年、2007年 - 2019年)
- 45(2005年 - 2006年)
- 32(2020年)
- 57(2021年 - )
脚注
関連項目
外部リンク