フォート・リバティ(英: Fort Liberty)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州に所在する50,000人以上の職員が務める稼働人数が世界最大の軍事施設である[1]。251平方マイル (650 km2)以上の敷地面積を持つ。アメリカ陸軍特殊作戦コマンドの司令部など多くの重要施設を有する。
南北戦争で南軍の将軍を務めたブラクストン・ブラッグにちなんで名付けられた。
2023年6月2日、フォートブラッグ(英語:Fort Bragg、表記の揺れ:フォート・ブラッグ、フォートブラッグ基地)から改名された。これは人種差別を行っていた南軍関連の名称を変えていく取り組みから9施設に対して提案されていたなかで改名が認められたためである[2]。
歴史
第一次世界大戦
この基地は、年間を通して訓練に適した気候・水・地形・鉄道の要素から選ばれ、1918年に砲兵訓練場として設立された[4]。近くには、飛行中に殺された Harley H. Pope 中尉を称えて Pope Field と1919年に名付けられた射弾観測用飛行機・気球を運用する飛行場があった。
第二次世界大戦
第二次世界大戦中、1940年までは職員は5,400人に達していたが、翌年には6万7000人に膨れ上がった。
改名
2023年6月2日、現名称のフォートリバティーへと改名された[5][2]。
配属部隊
- アメリカ陸軍特殊作戦コマンド
- アメリカ陸軍特殊部隊群
- 司令部・司令部関連組織
- 1st Special Forces Command Intelligence Battalion
- 3rd Special Forces Group (Airborne)
- United States Army Special Operations Aviation Command
- 4th Military Information Support Group (Airborne)
- 95th Civil Affairs Brigade (Airborne)
- 528th Sustainment Brigade (United States)
- ジョン・F・ケネディ特殊戦センター・アンド・スクール
- 他
- 1st Theater Sustainment Command
- 525th Military Intelligence Brigade
- 16th Military Police Brigade
- 44th Medical Brigade
- 108th Air Defense Artillery Brigade
- 1st Battalion, 313th Regiment (Logistics Support Battalion)
- 407th Brigade Support Battalion
- 127th Brigade Engineer Battalion
- B Company, 249th Engineer Battalion (Prime Power)
- 50th Expeditionary Signal Battalion
- Airborne and Special Operations Test Directorate
- シモンズ陸軍飛行場(Simmons Army Airfield)の部隊
- Pope Field の部隊
- 18th Air Support Operations Group
- 11th Special Operations Intelligence Squadron
- 14th Air Support Operations Squadron
- 24th Special Tactics Squadron
- 43d Air Mobility Operations Group
- 統合特殊作戦コマンド
施設
地理について
1990年に、絶滅危惧種en:Red-cockaded woodpeckerが保護対象になったため、この種が多く住むフォートブラッグでの訓練が中止や他の射場に間借りする事態になった。その後、訓練期間や各種制限の合意が行われたが、生息数が無事増えたため現在は制限が解除されている。その他、絶滅危惧種の蝶 Neonympha mitchellii francisci の繁殖地としても知られる。
出典
関連項目
- レプトスピラ症 - 人獣共通感染症で、1942年の集団感染からフォートブラッグ熱(ICD10コード:A278、病名交換用コード:V9SF)とも呼ばれる。
- マーサ・レイ - 女優。ベトナム戦争・第二次世界大戦期の活動を称えフォートブラッグに埋葬された。
外部リンク
- General information