フォントネー=オー=ローズ (Fontenay-aux-Roses)は、フランス、イル=ド=フランス地域圏、オー=ド=セーヌ県のコミューン。
地理
パリ郊外南西部に位置し、パリ14区のポルド・ド・シャティヨンから約3.98km離れている。フランス国道ゼロ地点であるノートルダム・ド・パリから約8.8km離れている[1]。バニュー、シャティヨン、クラマール、ル・プレシ=ロバンソン、ソー、ブール=ラ=レーヌ、シャトネ=マラブリー、アントニー、マラコフ、ヴァンヴと接する。
コミューンは、フランス国内に4本あるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の1つ、パリ南部緑地回廊(fr)によって二分されている。
交通
- 道路 - D906
- 鉄道 - RER B線フォントネー=オー=ローズ駅
歴史
フォントネーとは、第一に、多くの水源がこの地に流れ込んでいたことに由来する。第二に、ローズとは、17世紀から19世紀半ばまでバラがこの地で栽培されていたことに由来する[2]。
1168年、この地の領主はパリのサント=ジュヌヴィエーヴ修道院であった。
長くバニューに属す集落であったフォントネーは、18世紀末に集落用の教会を持つほどに拡張していたが、フォントネー=スー=バニュー(Fontenay-sous-Bagneux)と呼ばれていた。1675年、フォントネーはジャン=バティスト・コルベールに売り渡された。1701年、ルイ14世の庶子であるメーヌ公ルイ・オーギュスト・ド・ブルボンのものとなった。
フランス原子力庁のフォントネー=オー=ローズ民生科学センター(CÉA de Fontenay-aux-Roses)は、旧シャティヨン要塞内に設置されているが、人口の密集する市街での核研究のリスクを回避するため、現在は生命科学研究に軸を移している。
政治
1920年以降、2人の右派市長を頂いたことがあるものの、フォントネー=オー=ローズは概ね左派傾向のコミューンである。2007年フランス大統領選挙の第2回投票では、セゴレーヌ・ロワイヤルが票数の約52%を獲得した。
姉妹都市
出身者
脚注
- ^
“Calcul de l'orthodromie entre Fontenay-aux-Roses et Paris”. 2010年3月5日閲覧。
- ^ Dictionnaire historique des environs de Paris du docteur Ermete Pierotti