フィーゼラー F 3 ヴェスペ(Fieseler F 3 Wespe)は1930年代のドイツの2座席の民間機である。デルタ翼で、胴体の前後にタンデムにエンジンとプロペラを配置した。設計はRhön-Rossitten-Gesellschaftのアレクサンダー・リピッシュが行い、フィーゼラー飛行機が製作した。飛行試験で操縦性がひどく悪く、開発は中止された。
ドレスデンのタバコ会社のハウスベルクマン(Haus Bergmann)がヨーロッパでの宣伝飛行のために、変わった外観と性能の飛行機を求めたことから開発が始められた。ゲルハルト・フィーゼラーはデルタ翼のスポーツ機を計画し、ドイツ航空研究所(Deutsche Versuchsanstalt für Luftfahrt :DVL)のために無尾翼のグライダーや航空機を開発していたRhön-Rossitten-Gesellschaftに設計を依頼した。スポンサーのタバコ会社は3機の発注を行った。