フィブロネクチンIII型ドメイン(フィブロネクチン さんがた ドメイン 英: Fibronectin type III domain、Fibronectin type III module、Fibronectin type III repeat、FNIII、FN3)は、最初、フィブロネクチン(タンパク質)内部のポリペプチドの繰返し構造として発見された。その後、他の細胞外マトリックスタンパク質に類似ドメインがあること、たくさんの動物タンパク質に類似ドメインがあること、生物種を越えた酵母、植物、細菌に類似ドメインがあることから、進化の過程で保存されたタンパク質ドメインの1つだと考えられている。
1983年、デンマーク・オーフス大学のトーベン・ピーターセン(Torben E. Petersen)らは、タンパク質化学の手法でフィブロネクチンの一次構造の解析をし、まだ半分(推定1,880個の内、911個)しか解析が終わっていなかったが、論文として発表した。半分の解析ではあったが、フィブロネクチンの一次構造に3種類の内部ホモロジーが存在することを発見した。フィブロネクチンI型ドメイン、フィブロネクチンII型ドメイン、フィブロネクチンIII型ドメインと命名し、それぞれ、9個、2個、4個確認した[4]。
^Explanation of all-beta topologies: 1996 Birkbeck College (University of London) Advanced Certificate in The Principles of Protein Structure Using the Internetn SCOP classification.(英語)2014年3月20日閲覧
^PLitvinovich SV1, Strickland DK, Medved LV, Ingham KC. (1991). “Domain structure and interactions of the type I and type II modules in the gelatin-binding region of fibronectin. All six modules are independently folded.”. J Mol Biol.217: 563-575. PMID1994038.