ヒョウタンゴケ (Funaria hygrometrica )は、ヒョウタンゴケ目 ヒョウタンゴケ科 のコケ植物 。
特徴
葉
半日陰の湿った土壌に生え、植木鉢などに群生を作ることもある[ 2] 。アンモニア を含む土壌によく生える[ 2] 。茎の高さは3-10mm[ 1] 。葉は卵形で長さ2-4mm[ 1] 。胞子体は初夏に形成され、2-10cmの柄の先に洋梨型の朔がつく[ 2] 。
類似種
葉はヒメヒョウタンゴケ属 やツリガネゴケ属 の各種と類似するが、朔が形成されていれば、他種と間違われることはないと言われる[ 1] 。
利用
ヒョウタンゴケは金 や鉛などの重金属 を細胞内に取り込む性質があることが発見されており、資源回収に利用出来る可能性があるとして注目されている[ 3] 。日本の理化学研究所 では、重イオンを照射するなどして変異株を作り、貴金属 やレアメタル を植物体内に吸収する株を作出しており、排水浄化処理などに応用する研究を進めている[ 4] 。
脚注
^ a b c d Atherton et al. (2010) p.561
^ a b c 井上浩 『フィールド図鑑 コケ』(1986年、東海大学出版会)p.17
^ ヒョウタンゴケが金を蓄積、資源回収に応用へ 理研など (2011年1月6日閲覧)
^ コケ植物でグリーンイノベーションを実現する 」理研ニュース2011年1月号(2011年7月16日閲覧)
参考文献
ウィキメディア・コモンズには、
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Ian D.M. Atherton, Sam D. S. Bosanquet, Mark Llawley (2010) Mosses and Liverworts of Britain and Ireland: A Field Guide. British Bryological Society ISBN 978-0-95613101-0