ヒメシロアサザ
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浮葉と花。左は果実。
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保全状況評価
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絶滅危惧II類(環境省レッドリスト)
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分類
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学名
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Nymphoides coreana (Lev.) H.Hara
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シノニム
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Limnanthemum coreanum H. Léveillé
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和名
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ヒメシロアサザ(姫代浅沙)
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ヒメシロアサザ(Nymphoides coreana)はミツガシワ科アサザ属の多年草。湖沼やため池、水田[1]などに生息する水草である。
分布
日本、中国、朝鮮半島[2]のほか、ロシアにも分布する[3]。日本では水田雑草となることもある一方で、個体数は減少傾向にあり、絶滅危惧種に指定されている[1]。
形態、生態
浮葉植物で、地下茎から茎を伸ばし、浮葉を1-3枚展開する[1]。葉の長さは2-6cmで、同属のガガブタより少し小型である。
花期は7-9月、4-5裂する白い花弁をもった花を多数咲かせる。花冠は8mm程度で、花弁の縁には毛をもつ[2]。種子は長楕円形で、長さ3-5mm、結実率は良い[2]。
殖芽を形成して越冬するという報告もあるが、正確にはわかっていない[2]。
染色体数は2n=36で、4倍体である[3]。
近縁種
同属のガガブタに似ているが、前述の通り、ヒメシロアサザはガガブタより小型であるなどの点で異なる。
利用
アクアリウムなどで利用されることがある。
ギャラリー
脚注
- ^ a b c 「愛知県維管束植物レッドリスト」(2009年)p.219
- ^ a b c d 角野康郎「日本水草図鑑」(1994年、文一総合出版) p.141
- ^ a b Sung-Po Li, Tsung-Hsin Hsieh, Chun-Chi Lin. (2002) The Genus Nymphoides Séguier (Menyanthaceae) in Taiwan. Taiwania 47(4) pp.246-258 PDF