ノメンターナ街道(Via Nomentana)は、イタリアにある古代ローマ街道の1つ。ローマから北東のノメントゥム(現在のメンターナ)まで、23kmの道のりである。
もともとは、ローマとラテン人の村フィクレア(Ficulea)とを結ぶ13kmの道であり、Via Ficulnensis という名で呼ばれていた。それがノメントゥムまで延長されたのだが、重要な街道にはならなかった。ノメントゥムから数km進んだエレトゥム(Eretum、現在のモンテロトンド付近)でサラリア街道と合流している。今ではメンターナまでは舗装された道路で置き換えられているが、かつてのローマ街道の舗装が何箇所かで残っている。
もともとはセルウィウス城壁のコッリーナ門(英語版)(現存しない)を起点としていたが、3世紀の皇帝アルレリアヌスがアウレリアヌス城壁を作り、ノメンターナ門(英語版)を起点とするようになった。教皇ピウス4世はノメンターナ街道の起点を移すことを決め、そのために新たにピア門が建設された。
ローマ橋
この街道沿いのローマ橋 (Roman bridge) として、アニエーネ川を渡るノメンターノ橋(英語版)が現存している。
参考文献
関連項目