ネット軸出力 - 日本工業規格 JIS D 1001で定められた自動車用エンジンの出力測定方法のひとつである。基本的にクランク軸で行われるが、エンジンとギアボックスが構造上不可分の場合はギアの出力軸で行う。測定値の表記には「ネット」または「ネット値」などと注釈付記される場合がある。ほぼ完成車の実装状態で行うため現実的な測定値となる。従来は吸排気や冷却水循環の抵抗源となる装置を持たずに測定するグロス軸出力の表記が長らく用いたが、乗用車で実装状態と乖離が甚だしくなり、1985年8月以降の新型車から公表する出力値はネット軸出力へ測定方法を変更した。米国は同様の測定方法をSAEが定めて1971年から取り入れた。