『ニジンスキー』は、ロシアのバレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーを描く戯曲。2000年にPARCO劇場にて上演された。2012年と2014年に「DANCE ACT『ニジンスキー』」が上演されている。
2000年
2000年2月7日から27日までPARCO劇場、3月1日・2日にメルパルクホール福岡、3月4日から7日までシアタードラマシティ、3月9日・10日に名古屋市民会館中ホールで上演された[1]。
概要
アメリカの劇作家ウィリアム・ルースにPARCO劇場が依頼した作品。晩年の精神を病んだニジンスキーを市村正親、若き日のニジンスキーを当時東京バレエ団のプリンシパルダンサーの首藤康之が演じる二人一役が話題になった。バレエ・リュス時代のデザインがほぼ忠実に再現された衣裳で、首藤がニジンスキーの代表作を踊る場面が随所にあった。
ストーリー
20世紀初頭、現代バレエの黎明期に現れた革命的であり、伝説的な一人の天才バレエダンサー、ヴァツラフ・ニジンスキーの半生。今では精神を病んでサナトリウムにいる晩年のニジンスキー。彼は若き日の自分自身の幻影と、既に亡きかつての愛人ディアギレフに語りかけている。そんな彼の元へ数年ぶりに、ニジンスキーの妻ロモラが訪ねてくる。夫に残酷なショック療法を望むロモラと、それを躊躇する医師。結局その残酷な治療は行われた。しかしニジンスキーは正気に戻ることはなかった。
キャスト(2000年)
- ヴァスラフ・ニジンスキー
- 演 - 市村正親[2]
- 晩年、精神病院に入院していた頃のニジンスキー。
- 若き日のニジンスキー
- 演 - 首藤康之[2]
- ディアギレフ
- 演 - 岡田真澄[2]
- ニジンスキーの愛人。バレエ・リュスの主催者。
- ロモラ・ニジンスキー(ロモラ・デ・プルスキ(英語版))
- 演 - 久世星佳[2]
- ニジンスキーの妻。悪妻として有名。
- ヴィンスヴァンガー医師
- 演 - 段田安則[2]
- サナトリウムの医師。
- フリッツ・ヒューベルス
- 演 - 宍戸勝
- ニジンスキーが心を許している看護人
スタッフ(2000年)
DANCE ACT
- 2012年
- 「DANCE ACT『ニジンスキー』~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~」が2012年4月1日から8日まで天王洲 銀河劇場で上演された[3]。演出は荻田浩一。ニジンスキーの妹の存在がクローズアップされている。
- 2014年
- 2012年の再演。2014年4月23日から30日まで天王洲 銀河劇場で上演された[4]。
キャスト(DANCE ACT)
名前の後に括弧がない場合、初演・再演共通。
スタッフ(DANCE ACT)
名前の後に括弧がない場合、初演・再演共通[5][6]。
- 脚本・演出:荻田浩一
- 音楽:斉藤恒芳
- 振付:平山素子 / 港ゆりか
- 美術:中村知子(2012年)[5]、古口幹夫(2014年)[6]
- 照明:柏倉淳一
- 音響:柳浦康史
- 衣裳:朝月真次郎
- ヘアメイク&ヘッドドレス製作:寺岡ふう子(2014年)[6]
- 主催:ニッポン放送
- 企画・製作:ニッポン放送 / M・G・H
脚注
出典
外部リンク
- パルコ劇場公式
- ニジンスキー - 2000年版
- DANCE ACT(天王洲 銀河劇場公式)
- ニジンスキー - ウェイバックマシン(2013年11月29日アーカイブ分) - 2012年版
- ニジンスキー - ウェイバックマシン(2015年5月10日アーカイブ分) - 2014年版