『ドナルドのリンゴ園』(ドナルドのリンゴえん、原題:Donald Applecore)は、ウォルト・ディズニー・プロダクション(現:ウォルト・ディズニー・カンパニー)が製作したアニメーション短編映画作品。1952年1月18日公開。ドナルドダック・シリーズの第103作である。
あらすじ
リンゴ園で働くドナルドはリンゴの収穫を始めるが、リンゴが全てかじられていた。呆然とするドナルドを尻目に、リスのチップとデールがやってきてかじったリンゴを収穫用のカゴに投げ入れる。
ドナルドがデールを捕まえて詰問すると、デールは「この木の中に綺麗なリンゴをたくさん隠している奴がいる」と言う。その話を信じたドナルドは、綺麗なリンゴを手に入れようとデールについていくが、綺麗なリンゴがあるというのは嘘で、かじった後のリンゴを大量にカゴの中に入れられてしまう。
そして、激昂したドナルド VS チップとデールの知恵比べが始まった。まずは、ドナルドはヘリコプターに乗って、リンゴ園全体に殺虫剤をばらまくが、2匹はガスマスクをしていた。そして、リンゴの芯を顔にぶつけられる。次にドナルドはチップとデールがリンゴを格納している木から、リンゴを取り出して、サイロに一つも残らず貯めた。それを見たチップとデールはサイロからリンゴを一個抜き取るが、抜き取られたことでサイロの中のリンゴが崩れてしまった。
怒ったドナルドはヘリコプターに大量の薬品と爆弾の素を入れて、小型爆弾を作った。チップとデールがリンゴを集めているところに、ドナルドが現れ、爆弾を発射。すると、サイロやチップたちが隠れていた藁の山が跡形もなくなっていた。逃げるチップとデールに次々と爆弾を撃ちまくるドナルド。最後の一発を撃とうとするが、勢い余って鶏小屋の中へ。慌てたドナルドは急いで鶏小屋に向かう。一方、小屋の中では鶏が爆弾を餌と勘違いして飲み込んでしまった。ちょうど、ドナルドが来て爆弾を探していたところに、鶏が卵を産んだ。すると、卵から「カチカチ」という音がした。実は爆弾は消化されず、そのまま卵の中に残っていたのだ。爆弾の音はさらに大きくなり、ドナルドはそれに気付いたとたん大爆発した。鶏小屋は跡形もなくなり、地面には大穴が開いていた。ドナルドはそのまま大穴に落ちて、地球の反対側の中国まで行ってしまい、そこで出会った中国人に「北京ダックにして食っちまうぞ」と脅され(旧吹替版では地下にいたリンゴ園の主に怪しまれる)、さらにデールが大穴に落としたリンゴの芯をぶつけられるのだった。その様子をチップとデールは大笑いしていた。
スタッフ
キャスト
日本での公開
収録
その他
- この話の各所で交わされる「リンゴの芯(原語版:Applecore)」→「芯がどうした?(原語版:Baltimore)」→「僕の親友は?(原語版:Who's your friends?)」→「僕(原語版:Me)」という会話の後にリンゴの芯を投げつけられるやり取りは、英米圏の子供達の間で交わされる言葉遊びが元となっている。
- 旧吹き替え版では中盤までチップとデールの名前と声が入れ替わっている。また、「この木の中に綺麗なリンゴをたくさん隠している奴がいる」というセリフが伏せられているほか、中盤でドナルドと交わす「リンゴの芯」についてのセリフが大幅に変更されている。
- ドナルドが薬品をごちゃ混ぜにするシーンで登場するのは「INSECT POWDER(殺虫剤)」「LYE(苛性アルカリ液)」「ACID(酸)」である。他の缶に文字が隠されている缶も登場するが、旧吹き替え版でナレーションが「殺虫剤、酸、ヒ素」と解説している。なお、混ぜはしないものの「ATOM DUST(原子の塵)」「ESSENCE OF TNT(トリニトロトルエン)」と書かれたビンも登場する。また、この後、ドナルドは「ATOMIC PILLS」と書かれた小型の砲弾を持ち出してチップとデールを攻撃するが、「ATOMIC」の示す通り原子爆弾である。
外部リンク
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